5月4日、味の素スタジアムで東京ヴェルディのホームゲームを観戦。
川崎サポにとっては対戦相手以上の存在、ベガルタ仙台様の応援に加勢すべく馳せ参じたのだが、当日は後述する招待企画等もあって入場列に行列ができる盛況ぶり。徐々にではあるが、観客のマインドの改善に向かいつつあると感じる光景だった。
1.黄金に染まるスタンド
筆者は、ビジター自由席で入場。非常に多くの仙台サポさんが足を運ばれていた。
仙台様の応援は、自分にとって憧れの存在だ。黄金に染まるスタンド、力強い歌声が響き渡るスタジアムは対戦相手の自分の胸を熱くする。黄色のスタンドに溶け込む感覚、不思議な体験だった。自分の拍手が少しでも力になればという気持ちをもって、試合に臨んだ。
2.日本とインドネシア、サッカーを通じて交流する日へ
この日、東京Vに今季加入したインドネシア代表・アルハン選手に絡めた「インドネシアフェス」が開催されていた。
グルメ等に加えて、現地語の案内表示やインドネシア大使館のご挨拶なども行われていた。
また、日本在住のインドネシアの方を招待する企画が行われたことから、それらしい団体で訪れていた方も何組か見かけるなど、アルハン選手に対する関心度の高さも窺い知ることができた。
ただし、アルハン選手はベンチ外というのは彼目当てに足を運んだインドネシアの方々には残念なことになってしまったが、企画自体は充実した内容だったと思う。
今後、川崎でもチャナティップ選手をフューチャーした企画も今後展開されることが予想されるだけに、観戦者視点でも事例として参考になる企画だったと思う。
3.ウイングで輝く10番
試合は、3得点を奪った東京Vさんの勝利。
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) May 4, 2022
🏆 明治安田生命J2リーグ 第14節
🆚 東京Vvs仙台
🔢 1-0
⌚️ 3分
⚽️ #森田晃樹(東京V)#Jリーグ#東京V仙台 pic.twitter.com/uT3bJfNSlp
【4-3-3】配置の東京Vさんはモビリティに優れた両WGにIH & SBが絡んで攻撃を作る。先制点の場面は、外からのクロスに中央の選手が人数をかけて攻め込むことで得点に繋げた。
複数の選手の連携で崩した2点目の流れも見事だった。佐藤選手は流れの中でゴール前に入るタイミング=嗅覚が素晴らしかった。
従前より、個々の選手の技術に運動量を押し出して戦うスタイルを志向した東京Vさんであるが、崩しの仕組み、狙いを選手たちが共有する得点力の向上にも繋げていたように見えた。
個人的には、背番号10を背負う新井瑞希選手が印象に残った。モビリティ、トップスピードでも正確なボールを通せるテクニックが光る選手であった。育成出身ではないが、ヴェルディのサッカースタイルにマッチするタレントだと思う。こうしたタレントがウイングで輝くというのは、運動量・球際の強さ等の消耗戦の様相を呈するサッカー界の流れを感じる。異色のキャリアであるが、今後も楽しみな存在だ。麻生グラウンドでトメルケry
一方、同点に追いつきながらも後半に突き放されてしまった仙台様。後半頭にゴール前の決定機があっただけに、悔やまれるところだろう。
遠藤康選手をはじめ、交代選手で流れを変えられず、逆に終盤は東京Vさんの圧力に押し込まれてしまった。連戦の疲労もあるが、ボール保持の争いでは相手が一枚上手だっただけに、取捨選択も必要だったかもしれない。
とはいえ、クオリティで差をつけられるタレントはいるのは間違いないので、チームとしてのどう戦うかのディティールを詰めていきたいところだろう。
近年、魔境とも言われるJ2リーグ。正直、この先どうなるかは誰もわからない。その視界不良を魅力と言うほどの余裕は筆者には無い。混沌の先で何が起こるのか、刮目せよ。
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