ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

【観戦休題】「#タワレイクはMAIちゃん激推し 」からCDショップの立ち位置を考える

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4月16日、ダークポップダンスアイドルユニット・クロスノエシスのイベントでイオンレイクタウンに足を運ぶ。

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イオンレイクタウンに初めて足を運んだが、複数の施設が連結して形成されるショッピングモールの規模感には驚かされた。

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中学時代の同級生が吉川市に住んでおり、近場にあるイオンレイクタウンの利便性を何度か聞いていたが、本当に何でもある印象。

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イベント会場は奥にあるレイクイオンモールmoriの広場に設けられたステージ。後述するが、普段はイベントを開催する場所ではないらしい。

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イベント前に、リリイベを実質誘致し、筆者をレイクタウンに引き寄せたタワーレコードイオンレイクタウン店(以下「タワレイク」と言う)を訪問。

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タワレイクは、実際にイオンレイクタウンをよく利用していたメンバーのMAIさん(筆者の推しメンでもある)を大フューチャー。

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他の推し店舗にもある映像&等身大ポップだけに留まらず、専用ハッシュタグ「#タワレイクはMAIちゃん激推し」を設け、陳列スペースもギッシリと猛アピール。

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最終的にはタワレイク独自の特典としてオリジナルポスターを制作。その全貌が明らかになった筆者の感想は下記のとおりである。

正直、衣装展示を行なっている渋谷店に負けない、全国ナンバーワンの熱量でクロノスのイベント誘致したタワレイク。そして、レイクタウンのイベント情報を調べるうちに、とんでもない事実に気づいてしまったのである。

同日、ほぼ同時間帯に瑛人さんの発売記念イベントやってる・・・。

後日、調べてみたところ、タワレイクで開催する発売記念イベントは通常「木の広場」で、クロノスのイベント会場となった噴水広場は開催実績が皆無だった(記録のレベルでは2014年以来8年ぶりの開催のようだ)。つまり、何気ないリリイベは、推し店舗の剛腕で実現した奇跡のイベントだったのである。(多分)

そうした推し店舗の努力で実現したイベントであるが、人通りの多いエリアで行われたミニライブは盛況だった。

CD購入者=優先エリアで観覧するファンだけではなく、足を止めて眺めるカップル、メンバーが歌い踊るステージを凝視する少女、珍しげに見つめる老夫婦等、久々にライブ鑑賞を通じて色々な人の目を感じた。

しばらく忘れていたリリースイベントの空気感がそこにはあった。熱心に見るファンの立ち位置が浮きがちで、普段だと恥ずかしく感じるものだが、今日に限っては悪くない気分だった。

地元でイベントを開催できたことに対するMAIさんの喜びの言葉、笑顔を見聞きすることができて本当に良かった。ありがとうタワレイク、タワレイクに栄光あれ。。。

◯ 配信・サブスク時代のCDショップ

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フィジカルから音楽配信、近年はYouTubeチャンネルや定額配信サービス(サブスク)が普及した現在、タワーレコードをはじめとするCDショップは難しい立場にあると思う。

今回、予約〜リリイベ期間で平時より多くタワレコに足を運ぶ機会があり、改めて各店舗のフロアを回る機会があったが、様々な客層がいることに気づかされる。

例えば、アーティストの衣装やパネルのような企画展示は非常に盛況だ。タワレイクの翌日に足を運んだ渋谷店では公演日と併せて足を運んだファンを中心に盛り上がりを見せていた。

また、店舗を挙げた大規模なものだけでなく、自分が好きなジャンル等の販売スペースに足を運んで写真を撮ったり、友達同士で盛り上がる光景をよく見かけるように、ショップ巡り=推し活の一環となっているようだ。

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その意味では、今年3月に足を運んだタワーレコード静岡店では、地元・静岡を活動拠点とするfishbowlの特設コーナーなんかも、地元ファンだけでなく筆者のような遠征民にとっては巡礼スポットとして嬉しい企画だ。

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このように、CDショップがファンとアーティストを繋ぐ役割を果たすという流れは今後も生存戦略として加速するしていくのではないか。タワレイクが見せた熱量を通じて、1つの可能性を感じたリリースイベントであった。

◯ 音楽を知る場としてのCDショップ

ここまで書いて、本記事を締めても良かったのであるが、同時に活況あるジャンルに力を入れることをCDショップの生存戦略として前面に押し出すことに危うさを感じている。やはり、CDショップは、書籍であれば本屋、映像作品であればレンタルビデオ店のように、単純に商品を購入するだけではなく、店内を回り、物色することで新たな作品との出会いや発見を与えてくれる場だと考えている。

たしかに、ウェブショップが発達し、近年では動画コンテンツでの紹介・レビューも増えていることで、リアル店舗の位置づけは不透明になっているが、個人的には店舗に足を運ぶことで、ふいに目に入ったり、手に取った商品が気になり、視聴して購入する契機を得る。必然ではなく、偶然がそこにあることをアピールしても良いのではないか。

丁度、リリイベ前の時間を利用して渋谷店7階のJAZZコーナーでじっくり視聴する機会があったので何枚も聞いて、気に入ったものを3枚ほど購入した。特にコーナー内で大きく取り上げていたKyoto Jazz Sextetの新譜は鳥肌が立つほど良かった。リリイベで同じCDを購入していた筆者が最終日に買ったCDはこれだった。

タワレコ渋谷店も長く足を運んでいるが、洋書を中心とする書籍コーナーは縮小し、クラシック・JAZZといったジャンル音楽のフロア統合化が進んだ。そうした状況を嘆くのは簡単なのだが、こうした売り場が持つ魅力をユーザーも含めて大切にしていくことも大事かもしれない。音楽との様々な出会いの場、学びの場を提供してくれる文化資本としてのCDショップは生きながらえてほしい。

そんなことを考えながら、リリースイベント週を駆け抜けた。

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