ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

【観戦記】明治安田生命J1リーグ: 川崎フロンターレ-セレッソ大阪『愛と勇気』

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4月2日、数年ぶりに桜が咲く時期にホームゲームを運んだ気がする。桜を見ながら自転車でスタジアムに向かうのが楽しい。

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コロナ禍でなければ、等々力緑地も花見で賑わっていたであろう。

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寒暖の激しさには困るが、スタジアム観戦を通じて季節を感じられる瞬間が愛おしい。サッカー観戦がある日常はやめられない。

1. 「悔しいなあ」

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試合を終えて「悔しいなあ」という言葉が自然と頭に浮かんだ。チーム作りとしては例年以上に試行錯誤が続く時期でもあるので、結果が伴わないこともあると割り切っている。しかし、チームとして戦えていない状態は何よりも辛かった。

前半3得点を奪ったC大阪さんは、前線からボールを追いかけ、人につくタイトな守備を展開。川崎のチーム状態を踏まえると、やりづらい守備であったと思う。

左SBの佐々木選手は、保持したボールを奪われる機会自体は少なかったものの、対人守備に苦戦し、その後のパスを相手に献上してしまう機会が多く見られた。

隣に立つ谷口選手も、苦戦する佐々木選手にボールを預ける選択肢を失ってしまう。選択肢に制限をかければ、相手からボールの奪いどころが絞り込むことができる。セレッソさんが川崎のミスからチャンスを作り、得点に繋げたのは良い守備で川崎を追い込めたことが大きかったと考える。

また、川崎における中盤の機能不全は、構成を変更した後半を含めて悪い意味で印象に残った。各選手でミスが多かったのは、選手間の意思疎通が図れておらず、タイミング・ポジショニングでズレが散見された。チャナ・脇坂・橘田の三者がユニットとして機能できるように相手のプレースタイルを理解し、その上でボールを要求してほしいと思う。

2. 愛と勇気のストライカ

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攻勢に出た後半に得点を奪えず、さらに失点も重ねてしまった川崎。非常に苦しい状況の中でも果敢に攻守で状況を打開しようと走り回ったのは途中出場の悠様だった。限られた時間の中で高いモチベーションでピッチに向かってくれるだけでも頼もしいのだが、最後まで諦めない姿勢に胸が熱くなった。

昨季、チームの精神的支柱として選手たちを支えてくれた悠様。他方、彼ほどの実績がある選手をベンチに置き続けていることに対して、1選手として勝負できる環境に挑むほうが幸せなのではないか等も考えたことがあった。

マルシーニョのゴールをアシストしたヒールパスに至るまで流れは、これぞ小林悠といった見事な動き出しだった。クラブへの愛、ゴールに向かう勇気に救われた。ありがとう悠様、ありがとう愛と勇気のストライカー。

3. 「負け」を「負け」にとどめてはいけない

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「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」という言葉は、故・野村克也氏を通じて知った人も多いだろう(筆者含む)。メディアを通じても度々発言されているが、元々は評論家時代の1984年に執筆した著書『負けに不思議の負けなし』で紹介された言葉でもある。

この言葉について、野村氏自身は本書の中でこのような言葉を残している。

この言葉は上の句と下の句からなっているが、明らかに「下」に力点が置かれている。意識したことはなかったが、私の野球人生は「負け」からスタートしている。しかし「負け」を「負け」にとどめてはいけない。どう勝利に転化させるか常に考え続けたつもりだ。いささか抹香臭くなったが、勝負ごとはこれに尽きるような気がする。

次の試合への切替は大事だ。しかし、大切なことは、野村氏が述べたとおり、敗戦を次の勝利に転化させるか?だと思う。

3連覇に向けて選手・監督・チームが試練をどう乗り越えるかを見守り、その挑戦を応援していきたいと思う。

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