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ボンクラライフ

【エクストリーム遠征記】明治安田生命J1リーグ:ジュビロ磐田-川崎フロンターレ「意地」

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4月6日、大きい荷物を抱えて会社に出勤。

年度末〜新年度の平日開催試合は、社会人観戦者にとって観戦ハードルが上がる。かく言う、筆者も新年度の庶務に追われていたが、強い気持ちで午後休を取得してエクストリーム遠征を組むことにした。

1.会社員からサポーターへ

当たり前だが、担当業務でトラブルが発生すれば、その時点で遠征終了である。万全の体制で臨んだが、会社を出るお昼時のアディショナルタイムまで気が抜けない。

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全くオススメしないが、業務を終えて会社を出た時の開放感はエクストリーム遠征ならではの経験と言えるだろう(汗)

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とはいえ、余裕のないエクストリーム遠征は、旅行というより出張の感覚に近い。スーツのままカバンを抱えて新幹線に乗車しても、仕事モードの頭は切り替わらない。

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そんなこんなで東京駅から掛川駅まで新幹線で移動。翌日の出社を見越して新幹線の停車駅を宿泊地とする。ホテルでスーツからユニホームに着替え、会社員からサポーターに変身。スタジアムに向かう。f:id:y141:20220408080738j:image

東海道本線掛川駅から御厨駅に移動。

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2020年3月に開業した新駅。駅周辺の工場に勤務する方々に加えて、公共交通機関ヤマハスタジアムに足を運ぶ観戦者にはありがたい。

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御厨駅からヤマハスタジアムまで徒歩約20分。色々と案内表示があるので等々力迷宮のような事態には陥らないはずだ(多分)

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ヤマハスタジアムは、静岡ブルーレブズのホームスタジアムでもある。今度はラグビー観戦でも足を運びたいところ。

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選手弾幕の中に、磐田で開花したラルフを発見。活躍は嬉しいけど「恩返し弾、俺は成長したぞ弾は勘弁な」が素直な気持ち。試合前から念を送る。

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ヤマハスタジアムは3年ぶりの訪問。前回訪問時は雨観戦だったので晴れて良かった。

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エクストリーム遠征は、対戦に向けた高揚感よりも、会社からスタジアムにたどり着いたことの安堵感のほうが先立ってしまう(汗)目的到着にほっと一息する筆者。

2.「意地」と「気迫」

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勝つために叫ぶ、ことはできないが拍手と念を送ることが出来る。

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ジュビレーション。数年前に足を運んだ水樹奈々の野外ライブを思い出した。川崎側も青色のペンライトを光らせてたので見事にスタジアムが水色に染まった(笑)

試合は、マルシーニョの突破を活かして川崎が攻め込む場面を作ったが、磐田さんもサイド突破を駆使して決定機を作る。両チームともにアグレッシブな攻防を展開したこともあり、当該サポとしてはゴールに持ち込めないもどかしさを感じるが、両チームの選手たち頑張りが伝わる内容だったと思う。

攻勢をかけながらも自陣のミスで先制点を許した川崎は、アディショナルタイムに同点に追いつくことができた。完全に負け試合の展開を意地を見せてくれた。ココで見せた反発力を次戦の柏戦(4/9)に活かしてほしい、そんな思いで選手たちを見送った。

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一方、結果的に失点に絡んでしまった三浦選手のことを気にせずにはいられなかった。好セーブを連発し、無失点に抑える働きをしていたのは背後で応援していた我々がよく知るところだ。ワンプレーの怖さであり、GKというポジションの過酷さを改めて実感した。しかし、三浦選手の凄いところは、そうした失点のショックを消化しきれていないなかでも、最後の川崎の攻撃を好セーブで跳ね返したことだ。

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次の対戦でも、再び我々の前に立ちふさがるであろう三浦選手。その雄姿を思い描きながらスタジアムを後にした。勝敗とは別軸に存在するエモーショナルな雰囲気が次戦に向けて気持ちを高めてくれた。無理して足を運んで本当に良かった。

3.絶対に(睡魔に)負けなれない通勤がここにある

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ホテルに戻れば、会社員モードに頭は切り替わる。エクストリーム遠征はココからが本番である(汗)

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普段では考えられない時間に就寝した結果、寝坊することなく予定どおり新幹線に乗車して東京駅へ。

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新幹線通勤、あるいは出張等の乗客が多いが、EX予約で割引利用して予約したグリーン車は閑散としていた。

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到着後、東京駅から素早く会社まで移動。大荷物をコインロッカーに預けて何事もなかったかのように出勤してエクストリーム遠征は完結。流石に眠かったが、何とか乗り切ることができた(会議等が無くて本当に良かった)

4.コロナ禍のエクストリーム遠征を終えて考えたこと

エクストリーム遠征は、応援することに対する自問自答の旅だ(カッコつけた表現)。年齢を重ね、コロナ禍の現在を生きる中で、ライフワークとして続けてきたスポーツ観戦のある生活が失われたとしても、それを受け入れられる自分に気づいた。

私見であるが、スポーツ観戦に問わず、今般のエンタメ全般における「客が戻ってこない」状況はライフサイクルの強制リセットの影響が大きいと考える。3年目を迎えた新しい生活様式の中で、人々の意識はコロナ禍前のライフサイクルを復元するのではなく、新たなサイクルの中での改善に向かっているのではないだろうか。

スポーツ観戦もDAZN等の配信コンテンツによるリモート応援が定着した結果、熱心なスタジアム観戦者が配信コンテンツによる在宅観戦を妥協点として、足を運ばなくなったというケースは少なからずあるだろう。

かく言う筆者も、平日開催でそうしたマインドがより強く働いたが、現地に足を運ぶ決断をした。自分を突き動かしたのは、若いころの「チームを勝たせる応援をする!」とか「応援に人生をかけている!」という気持ちの表れではない。

勝敗による浮き沈みはあるが、仕事の激務に潰されそうになったとしても、観戦のある日常を何とかして守りたいと考えていたからだ。

今の自分なら、仕事と試合観戦を天秤にかけたら間違いなく仕事を選択する。しかし、双方を選択肢に挙げられるように仕事と趣味を両立させたいとも考えている。それが、サポーターのまま学校を卒業して、社会人になった自分の意地でもある。そうした自分の気持ちを確認する遠征にもなった。

 

新しい季節、変わらぬ自分。力強く前進する。

 

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