ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:ヤマザキナビスコカップ・川崎フロンターレ-アビスパ福岡

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連日のサッカー観戦。本日は、等々力で川崎のナビスコカップ観戦。水曜日のマリノス戦では、試合を優位に進めながらも得点を奪うことができず引き分け発進。

6試合の短期決戦となるグループリーグの戦いを考慮すれば、ホーム2連戦で勝ち点を伸ばしたいところでしたが試合は今季初の敗戦となる完封負けを喫してしまいました。試合を通じて感じたことは、以下の点です。

1.心臓部=ボランチでプレイするということ

先発予定であった憲剛さんがコンディション不良でメンバーから外れたこともあり、今日はマリノス戦のスタメンから長谷川選手を三好選手に入れ替えたかたちで臨んだフロンターレ(試合後、色々言われておりますが、私は今組めるベストメンバーだったと思います)。序盤こそボールを保持し、テンポの良いボール交換から相手陣内に進入する形を作れましたが、時間の経過とともにリズムもプレイの正確性も悪化する悪い流れに陥ってしまいました。

今日は、応援ではなく試合をじっくり見ていたのですが、チームの心臓部とも言えるボランチの2人が気になりました。前節に続いて谷口選手とネット選手のセットで臨んだボランチですが、頻繁にボール交換は行っておりましたが「回しているだけ」という印象を受けました。

憲剛さんや大島君が欠場し、さらに田坂選手や森谷選手がピッチから下がった以上、攻撃を組立てる役割は彼らが担わなければなりませんでした。無難なプレイに徹し、リスクを回避したボール回しでは、相手に脅威を与えることが出来ません。最終ラインから前線へのボールの中継役としての存在感を出せなかったことが、この日の無得点という結果につながったと思います。

以前、憲剛・大島コンビの不調に対しても同じように書いたのですが、心臓部からのパスという血流が悪化してしまえば、健康状態は悪化していきます。生き物とも言えるピッチ上のチームの健康状態を回復するために、何が必要だったのかを改めて考えてほしいと思います。

2.パスという会話

上記に関連してですが、この日のチームのパスワーク全般に感じたのですが「思いやり」と「メッセージ性」が欠如していた印象を受けました。周囲の状況・選手を見たうえで選択したプレイとして、パスを出してもらわなければ受け手も困ってしまうと思います。

今日は、イメージのズレで味方にボールが通らない、ミスで相手にボールを渡してしまう場面が普段よりも多かったと思います。もちろん、選手間の連携度は練習を含めても日が浅いと思いますが、根本的なパスという名のピッチ上の会話を密にとらなければ機能不全に陥ってしまうことを改めて感じました。

3.アビスパらしい勝ち方

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一方、福岡側としては、昨季のJ2で積み重ねてきた「勝ち方」をピッチ上で再現+体現した内容だったと思います。守備に関しては球際で強く、粘り強い姿勢で、そして90分間途切れずに戦っていくスタイルを実現し、攻撃は自分たちの流れの時間帯、あるいは少ないチャンスを拾って得点に繋げてきました。ウエリントン選手の巧みなポストプレイ、城後選手や為田選手の攻守に献身的な動きが光り、得意のセットプレーからの得点で先制、そして守備陣の高さ・粘り強さに川崎の攻撃陣が上回ることが出来ませんでした。

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そうした相手のストロングポイントを跳ね返すため、風間監督も選手投入が少し難しかったのだと思いますが、川崎イレブンがどう戦うのかをもう少し突き詰めて欲しかったです。

以上です。実に川崎らしい「負け方」だったと思います。負けずにココまで来ただけに、逆に「どう負けるか」も大事だと思っていました。結果的に一番わかりやすく、考えなければならない負け方になりましたが、選手たちにとって大きな意識づけになったと信じていきたいです。リーグ戦の再開でメンバーが戻ってきますので、敗戦を踏まえてチームとして焦ることなく1試合1試合を大切に戦ってほしいです。

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