ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

【鑑賞記】エクストロメ静岡!!

年初に「今年は観戦記を中心にブログ更新を頑張る」と述べた勢いで、久々にアイドルライブに関する記事を書きたいと思う。

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1月18日、LIVE ROXY SHIZUOKAで開催された『エクストロメ静岡!!』を鑑賞。

筆者が最近足を運んでいるダークポップダンスアイドル・クロスノエシスが参加すること、静岡はサポーター活動で土地勘があることもそうだが、以前からライブで見たいと思っていた静岡発6人組アイドルグループ・fishbowl(フィッシュボウル)の参加したことが大きな契機となった。

1.金魚鉢が映すセカイ

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活動開始から約1年のfishbowlであるが、『深海』の「第10回アイドル楽曲大賞2021」インディーズ・地方アイドル楽曲部門に4位に入るなど、音楽プロデューサー・ヤマモトショウ氏が手がけた楽曲は既に多くのアイドルファンの耳に届いている。

一方、2021年のイベント・ライブ活動は全て静岡県内だったことから、彼女たちの曲を知るアイドルファンもライブで見る機会は限られていた。そうした経緯もあって、筆者もライブが本当に楽しみだった。

当日2回(1・2部)のステージで見たところ、リリースされている楽曲はもちろん、衣装・パフォーマンスも型に当てはめず、各メンバーの個性に寄り添ったものであるという印象を受けた。例えば、MCで盛り上げる子(久松さん)もいれば、ボーカルのソロで見せ場を作る子(新間さん)もいれば、ダンスが得意なことはパンツルックでダンスを披露する子(木村さん)もいる。単純に役割分担ではなく、個を活かしつつ、グループとしてのパフォーマンスを形成していることがよくわかった。

こうした取組は、現代的な表現であれば「多様性を重んじる」と解すべきだろうか。しかし、色分け・キャラ付けのような記号的なもので分けるのではなく、個の部分をそのまま生かそうとする部分には好印象を抱いた。東西に長く、各地域別の特色が異なる静岡県を体現しているようにも感じた。

グループとしてのパフォーマンスは成長途上というところであるが、新年最初のライブとなる1部を終えて迎えた2部では、歌唱時におけるユニゾンの部分、個々のパフォーマンスも緊張感も取れて大変素晴らしかった。クオリティに対するこだわりも随所に感じただけに、成長曲線をどのように描き、楽曲等がどのように変わっていくのかも非常に楽しみな内容だった。ありきたりの言葉となってしまうが、無限の可能性を感じすにはいられない。是非、今後もフォローしていきたいと思う。

2.コロナ禍のアイドルライブと説得力

エクストロメ静岡!!に参戦したクロスノエシス、MIGMA SHELTERの2組も良いステージだった。コロナ禍のライブは、クラップはあるものの、観客によるコール&レスポンス、口上あるいは激しい動きは原則禁止されている。観客とともに「沸く」ライブ、それを生み出せる「沸き曲」が武器として活かせなくなったからこそ、ステージ上のパフォーマンスに対する説得力が一層求められることとなった。

クロスノエシスさんは変幻自在のポジショナルなダンスと力強いボーカル、MIGMA SHELTERさんは長時間のレイブをこなすフィットネスと会場の熱量を上げるパッションを放ちステージを盛り上げていた。普段とは異なる場所、ライブハウスでもイベントに来た人たちを引き込む力を信頼しての起用だと思われるが、その役割を果たしたのではないだろうか。クロスノエシスのファン視点からも、楽しい遠征したい 経験値を積む意味でも是非また彼女たちを起用してほしいと思う。

引き続き、2022年もアイドルを含めた音楽ライブシーンは厳しい環境下での運営が求められている。長くライブハウスに足を運んでいた筆者でさえ、ワクチン接種前の感染拡大期においては自粛していたように、現在もなおファンのマインドも決して回復しきったとは言えない。そうした中でも吹きはじめた新しい風に筆者は期待が膨らんでいる。

一段と面白くなってきたぞ、2022年のアイドルシーン。

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