ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

読了:斎藤ゆうすけ『アイドルマスター(1) やすらぎの旋律』


アイドルマスター(1) やすらぎの旋律 (ファミ通文庫)


■ストーリーは
アイドル候補生・如月千早は、デビューに向けて練習に励む日々。
そんな彼女に、所属する事務所の社長からデビューの報せを受ける。
デビューに向けて、千早にはプロデューサーが紹介されたのだが…。


■読み終わって
秋までゲームをプレイしてたので、前知識を持って読み始めた。
本作は、10人のキャラの中で如月千早という娘に焦点をあてている。
千早がプロデューサーに出会ってからデビューをしていくという過程を描く。


感想を端的に言うと、褒めまくる私にしては珍しく『極めて微妙』かな。
ストーリーの方向性+ゲームの特殊性から考えると、千早一人称だけで良い。
本作はプロデューサーにいろいろ脚色や設定を加えたのだが、インパクト薄。
彼女の深層に迫る設定だと思われるが、イマイチ掘り下げられていないのが現実。


また、親の軋轢やらデビューまでの練習などの描写があまり無かったのは残念。
このゲームの魅力は、練習であるとかコミュニケーションの「育成」が核(のはず)。
そこら辺にもっとストーリーを盛り込んでたほうが「アイマス」らしいかなと思うわ。
強いて言うと、いろんな意味で「どっちつかず」の感じの内容になっている気がするよ。


作者は、この本を執筆するために機材借りてプレイしたとか。
それなら、○万円つぎ込んだプレイヤーのプレイ過程を原作にした方が面白いかも。
プレイヤーの妄想力込みでそっちのほうがドラマチックかなぁ、いろいろ。