ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:B1リーグ・川崎ブレイブサンダース - 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

f:id:y141:20181222083051j:image

12月21日、とどろきアリーナで名古屋戦を観戦。

f:id:y141:20181222083119j:image

今季のBリーグも中盤戦を迎え、順位表も気になってまいりました。地区優勝を目指し、勝利を重ねていきたいところ。

〇 GAME:猛追したものの勝利には届かず

f:id:y141:20181222083138j:image

前半の川崎は、試合の入りが最悪だったというのもありますが、ニック欠場の影響を強く感じる内容だったかと。この点は、名古屋さんが序盤から高い位置からプレスを仕掛けるディフェンスのアプローチを取られたことで、攻撃のリズムを崩されてしまったのも響いてしまいました。このため、自陣内でパスをスティールされる等、ターンオーバーの失点が目立ってしまいました。相手の勢いを与えてしまった結果、ディフェンスでも名古屋さんに気持ちよく攻撃をさせる悪循環。点差通りの厳しい内容でした。

f:id:y141:20181222083200j:image

17点ビハインドで折り返した後半の川崎は、攻守の修正で猛追を見せました。マッチアップを補うためのダブルチームでマッチアップのギャップを補い、激しいディフェンスからのファーストブレークによる得点で差を詰める等、とどろきアリーナ全体が「イケるぞ」という雰囲気を作れたと思います。

f:id:y141:20181222082001j:plain

しかし、試合を通じて精度の名古屋さんの精度の高いミドルレンジ、スリーポイントが川崎の反撃の流れを断ち切ってきました。

f:id:y141:20181222083224j:image

終盤は猛攻で追い込む川崎、逃げ切りを図る名古屋の構図。川崎はフリースロー2本を決めれば同点という場面まで持ち込みましたが、32得点と奮闘したマクリンが1本目を外して万事休す。。。

f:id:y141:20181222083245j:image

追いつけそうな場面での局面のプレーの精度に欠いたのは勿体なかったと感じましたが、完全な負け試合の雰囲気からココまで追い込んだのは価値があるモノでした。

f:id:y141:20181222083330j:image

2階席後方で見ておりましたが、追撃を加速させるようなアリーナの熱量も非常に高かったです。自分も会場の雰囲気に負けず、年末年始も熱く応援していきたいところです。

f:id:y141:20181222083352j:image

にほんブログ村 その他スポーツブログ 川崎ブレイブサンダースへ
にほんブログ村

観戦記:トップリーグ・第56回日本ラグビーフットボール選手権大会

f:id:y141:20181216094252j:image

12月15日、秩父宮ラグビー場ラグビー日本選手権を観戦。

f:id:y141:20181215121155j:plain

昨年同様、トップリーグ総合順位決定トーナメントを兼ねた本大会。この日は3位決定戦と決勝の2試合が開催されました。

〇 3位決定戦:トヨタ自動車ヴェルブリッツヤマハ発動機ジュビロ

f:id:y141:20181215125003j:plain

3位決定戦は、昨年と同じトヨタ自動車ヤマハ発動機の対戦。

f:id:y141:20181215125012j:plain

ジェイク・ホワイト監督の就任後、2年連続のベスト4入りを果たしたトヨタ自動車は、準々決勝でパナソニックワイルドナイツに勝利する等、昨季に負けないインパクトを残しております。

f:id:y141:20181215141138j:plain

試合は、開始早々のトライで先制したトヨタ自動車に対し、ヤマハが追いかける展開。特にヤマハはミスが多く、オフロードのパスがズレる、プレーを切るはずのキックが制度を欠いて相手にボールが渡るなど苦しい展開。

f:id:y141:20181215133055j:plain

同点に追い付くものの、姫野選手がトライを決めてトヨタ自動車が勝ち越しに成功。

f:id:y141:20181215134732j:plain

後半は、一転してヤマハが攻勢を仕掛け続け、トヨタはリードを守る構図。

f:id:y141:20181215141659j:plain

トヨタ自動車は姫野選手がシンピンで10分間の途中退出になるなど、相手陣内でのプレー時間をなかなか作れない状況に陥ってしまいました。

f:id:y141:20181215143657j:plain

ヤマハも同点トライを奪ったものの、攻めあぐねていた状況でしたが、77分にペナルティゴールを決めて逆転に成功!

f:id:y141:20181215143927j:plain

これが決勝点となりヤマハが2年連続の3位に輝きました。

〇 決勝:神戸製鋼コベルコスティーラーズサントリーサンゴリアス

f:id:y141:20181215151700j:plain
決勝は、トップリーグ15年ぶり(日本選手権は18年ぶり)の優勝を狙う神戸製鋼コベルコスティーラーズと3連覇を狙うサントリーサンゴリアスの対戦。

f:id:y141:20181215162024j:plain

今季の神戸製鋼は、元オールブラックスのコーチを務めたウェイン・スミス総監督、オールブラックスで代表キャップ112試合を持つダン・カーター選手が加入し、今季無敗で決勝の駒まで進めました。

f:id:y141:20181215150445j:plain
一方、サントリーはリーグ戦で神戸製鋼に敗れたものの、その後の激闘を制してリベンジを果たすべく3年連続のファイナリストとなりました。

f:id:y141:20181215150634j:plain

試合は、大方の予想を裏切る一方的な展開になりました。

f:id:y141:20181215161745j:plain

試合序盤に鮮やかに2トライを奪った神戸製鋼が試合を優勢に進めます。神戸製鋼は、素早いショートパスを駆使し、高いポゼッション率を確保することで試合の主導権を握ることに成功。

ディフェンスについても、規律ある守備でギタウ選手や松島選手の縦の突破を簡単に許しませんでした。尾崎選手の1トライこそ返されたものの、サントリー・松島選手のキックを見事にブロックした有田選手がボールを沈めて突き放す展開。

f:id:y141:20181215161738j:plain

後半に入っても、神戸製鋼の攻勢は止まりません。

f:id:y141:20181215165040j:plain

サントリーも選手交代で流れを変えようとするものの、神戸製鋼のアタッキングの前に防戦を強いられます。

f:id:y141:20181215162148j:plain

前半を超える4トライに加えて、コンバージョンではダン・カーター選手、「スナイパー」ヘイデン・パーカー選手の正確無比のキックがさく裂。

f:id:y141:20181215165839j:plain
貪欲に攻め続け、得点を積み上げていきました。前大会ではパナソニックの猛攻の前に選手を鼓舞する応援を続けてきたサントリーの応援席も数々のプレーの前に圧倒されてしまった印象。

f:id:y141:20181215170029j:plain

攻撃の手を緩めなかった神戸製鋼が50点差をつけて優勝。ダン・カーター選手のワンマンチームではなく、前年度王者に対して、質の高い攻撃、局面での守備強度の高さを見せつけたことで総合力の高さを改めて見せつける内容だったと思います。

〇 観戦:「世界」を強く感じるリーグへ

f:id:y141:20181215173946j:plain

近年のトップリーグの覇権を争ってきたパナソニックサントリーヤマハに対して、世界の頂点を知る指導者・選手を迎えたトヨタ自動車神戸製鋼の躍進は、サンウルブズとは違ったかたちで「世界」を意識させられる機会になるのではないかと。

もちろん、現在に至るまで名選手が多く日本でプレーしてきた経緯はありますが、W杯というビッグイベントを前にその熱量を強く感じられると思います。W杯閉幕後、ラグビーに対する視線が多く向けられれば、前大会同様、トップリーグが注目されると思います。前回大会後、2年で収束してしまった反省を生かし、熱狂を加速させるのはトップリーグの動きに期待したいと思います。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

観戦記:B1リーグ・川崎ブレイブサンダースー横浜ビー・コルセアーズ

f:id:y141:20181215091311j:image

12月8・9日、とどろきアリーナ川崎ブレイブサンダースのホームゲーム観戦。

f:id:y141:20181215092035j:image

約1か月ぶりのバスケ現場。アリーナ独特の雰囲気が好きです。

〇 GAME:川崎、神奈川ダービーを制圧

f:id:y141:20181208193101j:plain

W杯アジア二次予選に伴う中断を挟んで再開されたB1リーグ。サンダースは負傷者、代表メンバーを抱える状況を踏まえ、やり繰りが求められる2試合となりました。

f:id:y141:20181208203146j:plain

GAME1は、現状を踏まえると理想的な展開になったと思います。4日のカタール戦で長い時間プレーしたニック選手の出場時間は多くありませんでしたが、得点力をいかんなく発揮して26得点。代表で見せた存在感を再現するような素晴らしい働きぶりでした。

f:id:y141:20181208203246j:plain

1Qで奪った大量リードを活かし、選手を入替ながら試合運びを行うことができたと思います。

f:id:y141:20181208203757j:plain

青木選手のプレー時間の確保、開幕前の負傷で戦線離脱していた谷口選手も出場機会を得て得点を挙げる等、終盤は失点が増えてしまいましたが、収穫も多い試合になったと思います。今後の日程、各地区の上位チームとの対戦を見据えるとセカンドユニットの強化=底上げが求められるところではないかと。

f:id:y141:20181209174509j:plain

GAME2は、前日の大量失点を踏まえ、ビーコルさんも守備を修正。アグレッシブな守備で川崎のインサイドの攻撃を抑え、前日は得点を伸ばせなかった「オフェンスマシーン」川村選手に良い仕事を見せて、前半は僅差の展開となりました。

f:id:y141:20181209190219j:plain

前半を受けて、サンダースは3Qに守備をゾーンに変更。24秒タイムを複数回奪うなど良い守備を見せ、良い攻撃に繋げたサンダースがリードを一気に広げることに成功。ファストブレイクの展開でマクリンが得点を重ねられたのも大きかったです。

f:id:y141:20181209185003j:plain

試合全般を通じて大きなインパクトを残したのは藤井選手でした。GAME2は18得点12アシストの大活躍でMOMにも選出。

f:id:y141:20181209192227j:plain

サンダースらしい守備のハードワークを惜しまず、果敢なドライブの仕掛け、絶好調だったスリーポイントシュートによる得点でチームに勢いを与える存在だったと思います。

ベスト・シックスマンから攻撃の柱に変化を遂げつつある、藤井選手の今後の活躍にも期待したいところです。

〇 観戦:連日観戦の面白さ

f:id:y141:20181208202953j:plain

今回の横浜戦は、初めてGAME1・2を連続して現地観戦しました。これまでは「2試合のうち1試合に行ければ」という気持ちで足を運んでいたのですが、実際に連戦を連戦で見てみるとまた違った面白さがありました。

上記でも書きましたが、GAME2はGAME1の試合結果を受け、戦術的な修正等を行って試合に臨みます。今節であれば、ビーコルさんが前日の大量失点を踏まえ、ディフェンス面の対応を行ったことでシーソーゲームの展開になりました。

つまり、同じメンバーで試合に臨んだとしても、2日間の試合内容が変化することは多いと思います。この辺は、先発投手が異なるプロ野球の連戦であったり、対戦時のシチュエーションが大きく変わるサッカーにおけるホーム&アウェイとの違いではないかと考えております。

f:id:y141:20181209180858j:plain

観戦者としても、前日見た対戦相手の選手の特徴を捉えると、次の試合では見方が変わってきます。観戦で得た知識・記憶をすぐにアウトプットして利用できるのは試合観戦をより楽しむためにも重要な要素ではないかと。

〇 アリーナ:進化を続ける「EXCITING BASKET PARK」

f:id:y141:20181215092126j:image

本年のアドベントカレンダーで、DeNA体制の掲げる「EXCITING BASKET PARK」について取り上げましたが、開幕から2か月が経過して足を運んだアリーナ運営・グッズ展開の進化スピードの速さに驚かされました。

f:id:y141:20181215091458j:image

アリーナグルメの充実を掲げていたものの、一極集中で提供できるスピードが確保できていなかったアリーナ外の飲食売店は複線化を図って混雑緩和するとともに、食べるための飲食スペースをアリーナ内外に確保するようにしていました。独自性の分野では、NPBでよく見られているクラブ・選手プロデュースメニューが拡大しており、まだまだ提供数は増えそうな雰囲気。

f:id:y141:20181215091700j:image

また、川崎が誇るご当地ブランドである「イクミママのどうぶつドーナツ」「堂本製菓 大師巻」とコラボによるオリジナル商品を販売。

f:id:y141:20181215091732j:image

地域の特性を絡めたブランディングを実現するあたり「わかってる」と強く感じる部分ではありました。

f:id:y141:20181215091817j:image

改善点等は少なくはありませんが、気になったことは観戦後に届けられるアンケートに記載して送っております。アドベントカレンダーでも書きましたが、観戦アンケート結果を公表する対応は、良し悪しはあると思いますが、回答側としてもより良き空間づくりに参加できるという意思が高まる取組であると考えています。

f:id:y141:20181209191002j:plain

以上です。2試合の観戦を通じて、また良い刺激を受ける観戦になりました。しばらくバスケ観戦がメインになると思いますので、多くの試合に足を運んで様々なことに学んでいきたいと思います。

f:id:y141:20181209171831j:plain

にほんブログ村 その他スポーツブログ 川崎ブレイブサンダースへ
にほんブログ村

観戦休題:今季の観戦で振り返る「俺のゲン担ぎ」

今回のブログは「川崎フロンターレ Advent Calendar 2018 - Adventar」の14日目として投稿します。

f:id:y141:20180311080007j:plain

〇 はじめに:異常なサポーター行動を自己検証する

本年で4回目の参加となるグラッデンと申します。昨年は、初優勝を手繰り寄せたフロンターレの守備面に焦点を当てた「観戦休題:川崎フロンターレの守備に関する考察 - ぶらり人生途中下車の旅」を寄稿しました。

本年は<観戦あるある>ネタとして、日々の観戦で実践している数々のゲン担ぎ・ジンクスを紹介と思います。本ブログで紹介する事例は、あくまで筆者の独断と偏見と思い込みによるものなので、実践による効果を保証するものではありません(汗)

ちなみに、本ブログを書きながら、不安になってネットで調べたところ「ジンクス」というのは、「縁起の悪い・こと」を指す*1 とのこと(調べてて良かった)。このため、本ブログにおいても準拠するかたちで、良い結果をもたらした行動・ことは「ジンクス」とは呼ばずに「ゲン担ぎ」と表記して行きたいと思います。

1.ゲン担ぎ「移動」編

f:id:y141:20181111061822j:plain

最初に紹介するのは、スタジアムまでの移動に関するゲン担ぎです。

f:id:y141:20180825093518j:plain

等々力陸上競技場をはじめ、各地のアウェースタジアムに足を運ぶ際に、こだわっていることがあります。それは「過去の観戦で勝利した試合で利用したアクセスルートを忠実に再現する」というものです。

f:id:y141:20150531104620j:plain

「勝ちルート」と勝手に名付けている手法は、フロンターレが多くの「鬼門」に苦しめられた時代、観戦未勝利だったスタジアムで初めて勝利を納めた試合で使ったアクセス経路が初めて使ったルートだったことに気づき、勝利した試合のアクセスルートを再現することで良い結果を再現できるのではという謎理論です(笑)一例をあげると、

といったものです。ちなみに、等々力までは自転車通いのため、序盤戦はスタジアムまでの道筋を確かめながら勝ちルートの構築に力を入れます(汗)

f:id:y141:20180521075412j:plain

今季は序盤戦の平日ナイター等の都合で完成?までに時間を要しましたが、W杯前の清水戦には今季のルートを確立することができました。

勝ちルートが確立すると、途中で通過する踏切や信号に至るまで全く同じ道のりを再現しよとします。まるで、小学生の通学路かと言うくらい忠実にこなしながらも気持ちを高めて等々力に向かいます。

こうした側面はゲン担ぎと言うよりは、物事に集中するためのルーティンに近いものがあると思いますが、結果として今季も夏場から良い結果が謎理論を補強したことから、最後までやり通しました。

‐ 奥の手の「遠回り」

以上の「勝ちルート」は、勝利の道を再現することを意識とした手段ですが、勝率の悪いスタジアムについては、勝利を祈願して敢えて「無駄に遠回り」するというバカげた行動に挑戦します。

f:id:y141:20180429102218j:plain

今季で言えば、GWのアウェイ神戸戦については、ノエスタで大きく負け越していた観戦経験を踏まえ、三ノ宮駅から南京町経由でスタジアムまで徒歩で向かうことを実践し、2010年以来の勝利を掴むことができました。過去にも、会津若松経由でユアスタ(2013年・仙台戦)、四国横断してポカスタ(2014年・徳島戦)など、誰も考えないような狂った旅程を組んで遠征したことがありますが、こうした新たな成功体験が筆者を無謀な行程に挑む気持ちを駆り立てます(笑)

f:id:y141:20181025105802j:plain

ちなみに、筆者が未だに未構築の「勝ちルート」は、ヤンマースタジアム長居(1敗2分)、NDソフトスタジアム山形(0勝2敗)です。勝ちルートをご存知の方がいれば教えてください(他力本願)

2.ゲン担ぎ「観戦」編

f:id:y141:20180422082112j:plain

続いて、スタジアムに関するゲン担ぎを紹介したいと思います。前項は自分でも「頭がおかしい」レベルのこだわりではないかなと感じているのですが、本項については似通った行動をされている方が多くいるのではないかと勝手に信じております(汗)

‐「欲しがりません 勝つまでは」か?「食らいつくす」か?

Jリーグのスタジアム観戦の魅力として、スタジアムグルメ=スタグルの存在は外せません。筆者の勝利に対するこだわりは、スタジアムグルメとの向き合い方にまで及んでいます。ただし、前項における「勝ちルート」のようなものではなく、その年によって変化します。

数年前は「欲しがりません 勝つまでは」路線を掲げ、スタグルには全く手を出さずに我慢することで勝ち運を引き寄せようと試みてきました(根拠なし)。

f:id:y141:20181213225822j:image

しかし、近年は大きく路線転換して「食らいつくす」路線に転向し、スタジアムグルメを上手に攻略するか?という視点で取組むことで好成績を維持することができました。今季観戦したアウェイでの敗戦が、スタグルにありつけなかった埼スタと長居だったことを踏まえると(自分にとって都合良く)納得してしまうところではあります(笑)

なお、野球・バスケ観戦においてビールクズ道を邁進する筆者ですが、フロンターレの試合観戦時は飲酒をしません。なぜなら、15年以上の観戦で飲酒した試合で勝ったことが無いというジンクスがあるからです(泣)

‐「流れを変える」座席の変更

f:id:y141:20180923091426j:plain

また、観戦する座席についても変なこだわりを見せるようになりました。等々力での観戦は、昨年からシーチケを自由席から指定席に切り換えたため、座席が固定しておりますが、今の座席に変える契機となったのも、同ゾーンで観戦した過去の試合の勝率が高かったことも影響しております。こうした経験も含め、近年では「勝機の流れを変える」(謎理論)ために観戦場所を動かす!というアプローチを採用しています。

f:id:y141:20181125073603j:plain

今季で言えば、アウェイのFC東京戦において、近年のリーグ戦で勝ててなかった状況を踏まえ、初めてゴール裏ではなくメイン指定席に移動して観戦したところ、2016年以来のリーグ戦での多摩川クラシコ勝利を納めることができました(謎理論の補強)。

f:id:y141:20180211091102j:plain

今実践している事例の中でもお気に入りの取組ではありますが、カップ戦で悔しい敗戦が続いている埼スタで失敗が続いているため、ゼロックス杯で勝ち運を引き寄せそうな席があれば教えてください(笑)

おわりに:「ジンクスやめられないやつ~」

先日のJ1参入プレーオフにおいて、熱烈なジュビロ磐田サポーターとしても知られているモデル・女優の田中真琴さんが決戦に向けて信じうるジンクス=ゲン担ぎを全てを実践したというツイートを見て大きな共感を覚えました(笑)

本ブログでも何度も書きましたが、数々のゲン担ぎは、あくまで謎理論であったり、根拠のない単なる思い込みでしかありませんが、一方でそんな小さな成功体験にすがってでも勝利を引き寄せたいというのがサポーター心理ではないかと。。

f:id:y141:20180930094159j:plain

サポーターとして応援する気持ちが強くなるほど、負けられない大切な試合、勝ちたい試合で自分ができることが限られていることにも気づかされます。テレビやDAZN、あるいはスタジアムに足を運んで応援する以外にできることは、ゲン担ぎのような「祈りの力」ではないかと。なので、自分は来季も全力で勝利に向けてあがいていこうと思います(笑)

f:id:y141:20181202114230j:plain

最後まで読んでいただきありがとうございました。明日はnekotankさんの「何か書く予定」となります。

にほんブログ村 サッカーブログ 川崎フロンターレへ
にほんブログ村

観戦休題:川崎ブレイブサンダース「EXCITING BASKET PARK」計画に関する考察

この記事は 川崎ブレイブサンダース Advent Calendar 2018 - Adventarの第5日目に寄稿するものです。第4日目は増田林太郎さんによる「川崎ブレイブサンダースのオフェンス不調とそこからの復調を可視化する - データで観るBリーグ」でした。

f:id:y141:20181017221045j:plain

はじめに:開幕節で感じた「赤い衝撃

創設3年目を迎えたBリーグ。テレビで見た代々木の開幕戦の熱狂に誘われてバスケ観戦デビューした筆者ですが、バスケ会場が生み出す独特の雰囲気・リズムに慣れてきたと思いました。

f:id:y141:20181014101549j:plain

しかし、今季の観戦初戦となる川崎ブレイブサンダースのホーム開幕節では、初観戦に匹敵するほどの大きな衝撃を受けました。その理由は、とどろきアリーナが「似て非なる空間」へと変貌を遂げようとしていたからです。

本記事では、DeNAに運営体制を移行した新生・川崎ブレイブサンダースが掲げる“EXCITING BASKET PARK”計画に関する考察を重ねていきたいと考えております。

1.“EXCITING BASKET PARK”計画とは何か?

7月1日、川崎ブレイブサンダースの運営会社は東芝ビジネス&ライフサービス株式会社(略称TBLS)から株式会社DeNAバスケットボールに変更しました。

昨年12月に発表されたスケジュール通りではありましたが、DeNA側の情報発信が限られていたこともあり、どのようなかたちにクラブが変化するのか?は大きな関心事となりました。

DeNA体制が打ち出した「継承」と「革新」

7月4日、新運営会社による「事業戦略説明会」が開催され、新生・川崎ブレイブサンダースの概要が明らかになりました。東芝色の強いチーム名・カラーの存続、主力選手とスタッフの契約更新が伝えられたことは、ファンも安堵したのではないでしょうか。

こうした決断には、新ロゴにある「since 1950」の文字、クラブ側が制作したヒストリーVTR、あるいは会場に掲げられた東芝時代の優勝幕にも表れているように、東芝バスケ部時代からの歴史を継承するという姿勢を打ち出したものと考えることができます。

一方、コート内の部分は「継承」の姿勢を示したのに対し、コート外の部分では大きな「革新」を打ち出しました。それが、今回のテーマである“EXCITING BASKET PARK”というビジョンです。

f:id:y141:20181014101647j:plain

日常では味わえない興奮と感動を共有できる空間を作り出す取組の推進を掲げた同計画は、四面ビジョンの導入等によるアリーナ内の新たな演出、場外エリアにあるサンダーススクエアの充実化など、昨季までのスタイルを大幅に刷新し、新体制のカラーを全面に押し出したものとなりました。

- お披露目となった「Season Opening Games」

壮大なビジョンを掲げた新体制が迎えたホーム開幕節「Season Opening Games」は、力を入れたモノとなりました。

こうした取組は、後述するベイスターズのメソッド*1を踏まえたものであると推察できますが、やはり多くの人に“EXCITING BASKET PARK”を体感してほしいというのが大きな目的だったと思います。

f:id:y141:20181014101712j:plain

NPBではお馴染みとなったユニホーム配布、最大規模の会場設計で開催したのも、今回のプロモを機に初めて足を運んだ新規層はもちろん、今までのサンダースファミリーにも新体制の取組を知ってもらい、改めてファンとしての支持を獲得するために重要な位置づけだったからだと考えています。

f:id:y141:20181014101759j:plain

本記事の冒頭で筆者が触れた衝撃とは、まさに新体制側の開幕節にかける意気込みが強く感じたからでもあります。

2.DeNA体制を支えるベイスターズメソッド

f:id:y141:20181013181731j:plain
熱量の高さが際立った開幕節の取組については、後述する課題もあったものの、お披露目公演として考えれば恐るべき完成度でした。どれくらい驚いたかと言えば、欅坂46のファーストライブで平手友梨奈が放った圧倒的存在感を体感した時くらいの衝撃でした(わかりづらい)。

なぜ、新たな運営会社が高いレベルの興行運営が出来ていたのかといえば、横浜DeNAベイスターズでの経験値を還元することができる点は大きいと思います。

体制移行前の5月にスポナビに掲載された元沢社長のインタビューでは「ベイスターズのやり方を100パーセントそのままやったら、100パーセント失敗します」と述べたように、野球とバスケが地続きではないことを強調しています。そして、実際に開幕して見た印象を踏まえると、野球で得たノウハウの「イイとこ取り」を狙っている印象は受けました。

NPBボールパーク志向と球場「大魔改造」時代

空気のつくり方

空気のつくり方

 

本件を語る前に、横浜DeNAベイスターズと、近年のNPBの興行面のトレンドについて、私見を交えて簡単に触れておきたいと思います。

TBSからDeNAに移行したベイスターズは、社長に就任した池田純氏(当時)の経営改革によってハマスタが連日超満員になる人気球団へと変貌を遂げました。池田氏が行ってきた具体的な取組については、2016年に刊行された『空気のつくり方』で非常にわかりやすくまとめておりますが、試合の勝敗を除く、興行上でコントロール可能な領域に徹底的に力を注ぐことで、試合に負けても球場に訪れたことに満足してもらえるような取組を推進してきた点が非常に大きかったと思います。

こうした発想は、自然と「ボールパーク」という考え方に結びつくことになります。

横浜スタジアム 2020年までに6千席増の増築・改修工事へ | その他 | 横浜スタジアム公式サイト

ベイスターズでは、球団が掲げていたハマスタの未来予想図=ボールパークの実現に向けて球場改修に着手する段階まで到達しました。2020年春に完成予定の新たなハマスタでは、屋上テラス席やVIP向けの個室が完備されるなど、より多様な観戦スタイルを提供できるようになるそうです。

f:id:y141:20181205013353j:image

こうしたボールパーク志向の動きは、ベイスターズに限らず、他球団でも積極的に行われています。00年代に各球場で設置が進んだエキサイティングシートは、従前の試合観戦のスタイルの延長線上にあるモノと考えられますが、近年の各球場で進んでいるバラエティシートの設置は、より多様な観戦スタイルを提供することを目的に設置しております。

f:id:y141:20181205013525j:image

例えば、ZOZOマリンスタジアム等にあるBBQシートは団体観戦に加え、レクリエーションも楽しむことを織り込んだシートと言えるでしょう。

f:id:y141:20180417081639j:plain

最も先進的な取組を進めているのは、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地・楽天生命パーク宮城だと思います。

f:id:y141:20180417081005j:plain

各種多様なバラエティシートに加え、外野裏に設置された「グリコスマイルパーク」のように、観覧車等のアトラクション、カフェで試合前の空いた時間を過ごすことができます。視界の先にグラウンドが見えてこなければ、野球場の一角にあるとは想像しづらい空間に筆者も唖然としておりましたが、大きな刺激受ける体験となりました。

今後、ボールパーク志向を球場設備に落とし込むかたちで、しばらく各球場の魔改造が続くと思います。一方、テラス席のように競技に影響を及ぼす設備・演出も少しずつ出てきているだけに、どこかでバランスが図られる可能性もあるのではないかと考えております。

とどろきアリーナを「パーク」に変える仕掛け

f:id:y141:20181014101336j:plain

川崎ブレイブサンダースの掲げる“EXCITING BASKET PARK”計画は、こうしたベイスターズで実践してきた一連の取組、NPBで進むボールパーク志向にインスピレーションを受けたものと考えています。

もちろん、プロバスケの本場であるNBAが提供するエンタテイメント性の高さは言うまでもありませんが、日本のスポーツ興行においても徐々に浸透しつつある動きを含めて描いたビジョンであると考えた方が自然ではないかと。

f:id:y141:20181014101454j:plain

具体的にサンダースが活用したメソッドとして挙げられるのが、オリジナルクラフトビールの導入です。

f:id:y141:20180526091601j:plain

ベイスターズの収益に大きく寄与したと言われる球団オリジナルビールを川崎バージョンで作成し、さらに野球場ではお馴染みの売り子を投入し、大きな話題を呼びました。

f:id:y141:20181017211603j:plain

また、地元・川崎出身のメンバーが所属するスチャダラパーが会場音楽を手がけ、同じく川崎出身のセク山氏がアリーナDJを務めるなど、地域のブランドを会場演出に上手く融合するという仕掛けも、ベイスターズが実践してきたブランディング手法に共通する取組だと考えております。

3.先鋭化がもたらした課題と改善

f:id:y141:20181014101742j:plain
川崎ブレイブサンダースは、新体制の掲げるビジョンを超満員に埋まったアリーナで披露することに成功しましたが、独自性を打ち出したことによる課題も垣間見ることができました。

特に、独自性を追求するための仕掛けが、観客の利便性や選手のプレーに影響を及んでしまったことについて、多くの意見を集めていた点が印象に残りました。

例えば、アリーナ飯の充実ということで、オリジナルフードを出品したのは良かったのですが、提供できる店舗が1か所しかなかったため、購入を希望する観客を捌ききれず長蛇の列となってしまいました。目玉商品のオリジナルビールも、アリーナ1階席の観客は座席にホルダーが無いため、販売・購入するタイミングが限られてしまいます。

また、スチャダラパー制作による試合用BGMが、昨季までと明らかにテンポが異なるため、選手のプレーリズムに少なからず影響を与えてしまいました。さらに、応援するファンも慣れ親しんだ応援BGMが無くなったことに戸惑い、自主的に昨季までのカワサキコールが発生するという事態も発生してしまいました。

-IT企業らしさを感じる改善の取組

f:id:y141:20181205011233j:plain

運営側が想定した事象を超える課題が噴出することは、どうしても実践してみないとわからない部分であるため、ある程度仕方がないことだと思います。大切なことは課題に対して、どのように改善していくかだと思います。

この点について、川崎はBリーグチケットを利用した観戦者向けにアンケートメールを送付し、アンケートに寄せられた意見等を集約して改善策等を公表しています。

こうしたアプローチは、サービス公開後にメンテナンス等で調整を繰り返しながら完成度を高めていくようなIT企業らしい取組であると同時に、経過を報告することで透明性を確保することにも繋がると思います。

もちろん、運営側の不備によって観客の満足度を損ね、試合の勝敗にも影響というのは出来れば避けたいと思いますが、長い目でより良い会場づくりを目指す観点では、新しいことに取組むこと、運営改善を続けることを両立してほしいと思います。

さいごに:川崎国際多摩川ラソンで垣間見た地域とのコミュニケーション

f:id:y141:20181205014056j:image

11月18日、等々力陸上競技場をスタート地点とする川崎国際多摩川ラソンに2年ぶりに参加しました。川崎市民ランナーも多くする参加する本大会ですが、今年は川崎ブレイブサンダースとのコラボが実現。

f:id:y141:20181205013954j:image

大会記念Tシャツがブレイブレッドに染まり、マスコットのロウル君とチアリーダーを務めるIRISも応援に駆けつけ、ランナーを応援する姿に励まされたランナーは少なくないはずです(私含む)

試合観戦を通じて、個人的に気になっていたのが、昨季までクラブが大事にしていたドメスティックさが薄まっていたことです。“EXCITING BASKET PARK”と言うビジョンのもと、地域の特性を生かしたブランディング化を進めることで洗練されたカッコいいもの提供するという方向性は理解できますが、会場BGMに市歌を利用したり、市章をユニホームに入れるようなダイレクトな表現は避けていくのは寂しさを感じていました。 

f:id:y141:20181205014251j:image

しかしながら、マラソン会場で見せたクラブ関係者やチアの皆さんたちを見て、地域に寄り添い、共に歩もうとする姿勢に変化はないことを感じることができました。

まだまだ、このクラブが作り出す、新たな雷鳴の音は聞こえはじめたばかり。雷光が川崎市全域に広がるよう、自分も引き続き応援で貢献できればと思います。

f:id:y141:20181013172655j:plain

最後まで読んでいただきありがとうございました。明日は、bravekawasakiさんによる「あの日の不思議な出会い」です。

にほんブログ村 その他スポーツブログ 川崎ブレイブサンダースへ
にほんブログ村

*1:同球団も本拠地開幕戦を『OPENING SERIES』と銘打ち大規模なプロモーションを実施している

観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ-ジュビロ磐田

f:id:y141:20181202112409j:image

12月1日、等々力でJ1リーグ最終節を観戦。

f:id:y141:20181202113358j:image

(櫓がある風景に見慣れてきた気がします汗)

快晴の中で開催される陸前高田ランドというシチュエーションは、昨季の最終戦を思い出させます。

f:id:y141:20181202113615j:image

今季も多くの激闘を生まれた等々力の最終戦ということで、前節と同様、自然と気持ちが高まってきました。

試合は、アディショナルタイムオウンゴールフロンターレが逆転勝利。観戦を通じて印象に残ったことは以下の通りです。

〇 誰にもアキを止められない

f:id:y141:20181202102814j:plain

(ラストプレーで違いを見せつけた家長選手)

試合終了のホイッスルが鳴ってもおかしくはない時間帯、静かにギアをトップに上げて決定機を生み出した家長選手のプレーが今年最後の等々力劇場を生み出しました。

f:id:y141:20181202102834j:plain

(5バックで守る磐田さん。失点をしないために守りの体制に入る)

引き分け以上で自力残留が決まる磐田さんは、失点を防ぐために4バックから5バックに変更するとともに、途中投入のムサエフ選手を中央に配置してボール保持者に対するアタックの継続する選択を下しました。

- 今季の課題を打開した個の力

一方、自陣で守備を固める相手に対する攻撃は、今季のフロンターレに残された課題でもあります。同点に追い付いて攻勢を強めたフロンターレですが、全員が自陣に戻り、人垣を並べる磐田さんの守備を崩すにはひと工夫が必要な状況だったと思います。

そこで生まれたのが、お馴染みとなった「フラフラ」の受けから相手を剥がす突破を図った家長選手のプレーでした。ピッチ上で違いを生み出す個の力は家長選手の武器だと思いますが、今季はそうした場面を何度も見られたと思います。

昨季は適応に時間を要したものの、今季は選手間の相互理解が深まったところで、家長選手の個の能力をチームの戦い方に組み込むことで勝利を引き寄せてきました。

- 2018年の川崎フロンターレを支えた「2つの頭脳」

丁度、分析力・ロジックに基づくサッカーを実践する憲剛さんが「論理」の左脳であるとすれば、家長選手は自らの感性・イメージをピッチ上で表現する「直感」の右脳のような存在ではないかと。

この2つの頭脳を併せ持つことこそ、2018年の川崎フロンターレの進化であると考えています。だからこそ、今季のほぼラストプレーとなった決勝点の場面は、今季のフロンターレが積み上げたモノの1つの到達点だったのかもしれません。

〇 アオの鼓動

磐田さんは、序盤からボール保持者に対して果敢にアタックをし続けてきました。連動性があるものではありませんでしたが、4バックを採用したことで選手配置上のかみ合わせも良かったこと、鋭い出足と能力の高い選手たちを揃ったこともあり、前半は危ない場面を作られるなど、苦しめられたと思います。

- 止まらないこと

観戦する中で気になっていたのが、ボランチとして2戦連続で先発出場をしていた田中選手です。ハイプレッシャーの中で相当苦しめられましたが、その中でも臆することなくプレーし続けることができたと思います。技術はもちろん、前節・FC東京戦でもそうでしたが、プレーすること、考えることを止まらないことが田中選手の良い部分だと思いました。

ボランチは、大島・守田両選手の日本代表クラスに加えて、実力者の森谷選手・下田選手、そして原田選手の加入が決まっていることから、激戦区だと思います。強い気持ちと向上心を持ち続けることで、等々力を熱くさせる鼓動を刻んでほしいところです。

f:id:y141:20181202114407j:image

(失点の反省と同点弾の手応えを語る奈良選手)

以上です。先制点を許し、苦しい展開となりましたが、逆転勝利で今シーズン最終戦を締めくくることができました。

f:id:y141:20181202114230j:image

(優勝セレモニーで投げ込まれた青覇テープ)

2度目の優勝セレモニーでは、水色の紙テープがよく飛びました(汗)

f:id:y141:20181202114711j:image

(皆の思いは早くも来季へ!)

その後、最終戦セレモニーでは、藁科社長のクラブに関わる全ての人々への感謝、鬼木監督が語る失ったタイトルへの悔しさ、小林主将が誓うさらなる飛躍の言葉を聞くことができました。サポーターを含め、視線は早くも来季に向けられていたと思います。

f:id:y141:20181202120234j:image

(毎試合等々力が良いと本音を漏らす(笑)鬼木監督)

鬼木フロンターレが進む道に終わりなし。迷わず行けよ、行けばわかるさ!

f:id:y141:20181202120302j:image

にほんブログ村 サッカーブログ 川崎フロンターレへ
にほんブログ村

観戦記:明治安田生命J1リーグ・FC東京-川崎フロンターレ

f:id:y141:20181125073525j:image

11月23日、味の素スタジアム多摩川クラシコを観戦。

f:id:y141:20181125073544j:image

(リーグ戦では、3試合連続で勝利できていない多摩川クラシコ

前節で連覇を決めたフロンターレですが、多摩川クラシコは別腹(キッパリ)

f:id:y141:20181125073603j:image

(3万7000人の観衆が集まったスタジアムの雰囲気で自然とテンションが上がる)

特に、5月の対戦では攻守に圧倒されて完敗を喫しただけに、自然と気持ちが入ってくる試合になりました。緊張感や高揚感は試合観戦に欠かせない極上のスパイスですね。

試合は、知念選手と長谷川選手のゴールでフロンターレが勝利。観戦を通じて印象に残ったことは以下の通りです。

〇 長谷川トーキョーの「COLOR」

半年ぶりの対戦となったFC東京さん。今回の現地観戦を通じて、長谷川健太監督の目指すサッカーが浸透していることを強く感じました。

ラストピース J2降格から三冠達成を果たしたガンバ大阪の軌跡

ラストピース J2降格から三冠達成を果たしたガンバ大阪の軌跡

 

以前、ガンバ大阪のJ2降格から三冠獲得までの軌跡を追った下薗昌記氏の快作『ラストピース』を拝読した時に印象に残っていたのが、ガンバ再建を託されて長谷川監督が就任当初から、

① 正しいポジショニング

② 攻守の素早い切替

③ 球際の強さと粘り

を「やるべきこと」=約束事としてチームに植え付けた点です。

長谷川監督が徹底した約束事は、対戦当時の風間フロンターレに足りないと感じていた部分であり、現在の鬼木監督が非常に重要視している部分でもあります。

本年5月に開催された今季最初の多摩川クラシコでは、永井選手の鬼気迫るスプリントが大きなインパクトを残しましたが、長谷川監督がピッチ上で表現しようとしたものは、ガンバ時代と同様、運動量を駆使した攻守の切替、球際の強さを生命線とするサッカーだったと思います。

-局面ごとに整理された守備

f:id:y141:20181125071727j:plain

(バランスを崩さず、コンパクトな陣形で対応するFC東京さんのミドルゾーンでの守備)

今回の対戦では、上記の原理原則の浸透に加えて、守備面での整備が進んでいたと思います。FC東京さんは、①川崎のビルドアップを阻害するための前線からのプレッシング、②中盤でコンパクトな陣形を形成して中盤で潰すミドルプレス、③自陣内で素早いブロックを形成する組織的守備、といったように各局面での守備を明確に使い分けて、利用されていました。

対川崎ということで、自陣深くにブロックを形成して待ち構える守備を展開するチームも少なくはありませんが、FC東京さんは自分たちで「ボールを奪う」守備を実践しておりますので、守備から試合の主導権を握ることができます。

実際、序盤のフロンターレは、FC東京さんの守備に苦しめられ、決定機を何度も作られてしまいました。仮に先制点を奪われていれば、攻撃を封鎖する守備を徹底され、非常に厳しい試合になったと思います。

-両クラブの「似て非なる」要素

監督が重要視する部分に共通することから、ピッチ上の攻防も攻守の切替、球際の強さがモノを言う展開となりましたが、両チームの勝敗を分けたのは攻撃面の現況であったと思います。

小林悠大島僚太といった大黒柱を欠いたフロンターレではありますが、チームの頭脳である憲剛さんは今いるメンバーを操作し、普段着に近いサッカーにアジャストしていきました。

f:id:y141:20181125073252j:plain

(プロ初先発ながら臆することなくプレーした田中碧選手)

プロ初先発の田中選手をサポートしながら、知念・守田といった若手の特徴を引き出し、決定機を上手く演出することができたと思います。

直接的なゴール・アシストはありませんでしたが、川崎のバンディエラの見事な演出力が光った攻撃が見せられたと思います。

一方、FC東京さんは、整備された守備面と比較すると、攻撃では手詰まりを感じる内容だったと思います。ボール奪取からの縦に速い攻撃は怖かったですが、ディエゴ選手を抑え込むことで凌ぐことができました。

長谷川監督のチームは、攻守の切替を支える運動量が生命線となる一方、守備に向けられるエネルギーが非常に多いことから、戦術がソリッドになるほど攻撃面がディエゴ選手の個の力に依存する傾向が強まったのではないかと。

例えば、長谷川ガンバからフロンターレに移籍した阿部選手のように、ハードワークしながらも一発を狙えるアタッカーがいれば大きいと思いますが、東選手・大森選手はタイプが異なります。結果として、ディエゴ選手の出来・不出来がチーム全体に及ぼす影響は少なくなかったと思います。

その意味では、長谷川トーキョーの「ラストピース」を挙げるとすれば、ディエゴ選手とコンビを組んで攻撃面に厚みを加えられる前線の柱になるかもしれません。今の完成度から考えれば、この部分が上手くハマれば、来季も優勝を争う手ごわい相手として立ちはだかる存在であることは間違いありません。

f:id:y141:20181125073643j:image

(今季最後のアウェイを勝利で飾ったフロンターレ。最終戦でも勝利を!)

以上です。守備で連覇を手繰り寄せた川崎らしい我慢と粘りのサッカーができたと思います。また、悠様と大島君を欠いた中で先発起用の碧・長谷川・知念が期待に応えたのも嬉しい。みんなで掴んだタイトル、クラシコ勝利を手に等々力に戻る。最後まで歩みを止めることなく有終の美を飾りましょう。

f:id:y141:20181125073700j:image

にほんブログ村 サッカーブログ 川崎フロンターレへ
にほんブログ村