ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:B1リーグ・川崎ブレイブサンダース‐滋賀レイクスターズ

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10月13日、とどろきアリーナ川崎ブレイブサンダースのホームゲーム観戦。

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DeNA新体制で臨む初の主催試合ということでアリーナ運営を含めて注目の一戦。

試合は、滋賀さんに力負けで開幕からの連勝ストップ。観戦を通じて感じたことは以下の点です。

〇 手応えは感じものの、攻守で上回ることができず

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試合は、滋賀のガニ・ラワル選手がインサイドで圧倒。最終的には30得点を許してしまいました。また、レイクスターズさんの精度の高いスリーポイントも試合の主導権を握るうえで大きな役割を果たしました。

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特に、4Qの連続得点で川崎が4点差まで追い上げたところで連続スリーポイント+バスカンの7得点で突き放されたのは非常に痛かったと思います。

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また、川崎の攻撃は、序盤から攻撃フェイズ時のショットミスが多く、自分たちの時間帯を長く作ることができませんでした。終盤はゴール下を固める滋賀さんのディフェンスを崩すことができませんでした。

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復帰したファジーカス選手のコンディションはまだまだと言ったところもありますが、試合全体を通じて滋賀さんのハードワークと高い集中力が光った印象です。

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ただし、開幕節から感じていたとおり、新加入のマクリン、エドワーズ両選手の活躍には大きな手ごたえを感じます。個の力を活かした得点もさることながら、他の選手とのケミストリーも見せており、ファジーカスからのパスを受けたマクリン選手がインサイドから崩した場面などは非常に良かったです。

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上手くいかなかった試合ではありますが、攻守ともに伸びしろはまだまだあると思いますので、試合を重ねるなかで進化してほしいところです。

〇「継承」と「革新」

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今季からDeNAに運営体制を移行した川崎は“EXCITING BASKET PARK”計画を掲げ、日常では味わえない興奮と感動を共有できる空間を作り出す取組の推進を掲げています。

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今節は記念すべき第一歩ということで、相当力を入れていたのが会場に足を運んで強く感じました。

武蔵小杉駅を中心に外部露出に力を入れ、レプリカユニ配布など集客に向けた仕込みも功を奏し、両日完売で最多観客動員数を記録しました。

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さらに、ダイナミックプライジングを駆使した価格設定、ならびに座席指定の細分化を図るなど、収容率と満足度の両立を目指す仕組みを導入するなど、マーケティングの要素を強く意識した運営が今後も行われるものと想定されます。

ブランディングの部分では、OBから現役選手のコメント等を集めた「Be BRAVE」のプロモVTRの制作、アリーナに東芝時代の優勝幕を掲示する等、過去の歴史を継承する意志を強く示すものが見られました。

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オリジナルクラフトビールの販売、あるいは川崎市高津区出身のANIが所属するスチャダラパーがプロデュースするオリジナル楽曲など、革新性も積極的に見ることができた試合だったと思います。

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一方、課題の部分も少なからず散見されました。例えば、アリーナグルメの販売を場外1か所に集中させたことで大人数に対応するのが厳しそうに見えました。オリジナリティを追及する反面、対応できる店舗を集約した結果、供給が追い付かなかったというのは厳しい部分があります。運営側の力の入れ方が伝わるビールの売り子さんについても、どのタイミングで売れるのか判断が難しいと話しておりましたので、競技と観客の特性を含めた販売形態の模索が必要かもしれません。

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会場演出については、攻撃・守備時のBGMを大幅に変更のインパクトを感じました。昨季までとBPMが大きく異なることで、試合に入る選手のリズムにも影響を及ぼしたのではないかと。また、応援する観客の中でも違和感があったのか、昨季まで慣れ親しんだ「川崎」コールが自然発生しました。おそらく、劣勢時に一番後押しできるという意識で統一されたのではないかと。勝負のかかる4Q、MCの高森さんが音切って川崎コールを呼び込んでいたのは好判断だったと思います。

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個人的には、ユニホームに入れられた川崎市のマーク、あるいは川崎市歌といったドメスティックな部分が姿を消してしまったのは残念ではありました。実業団から地域に根差したプロチームの決意を示す、地域との融合の象徴に感じた部分でもありました。やはり、サンダースを応援する理由は地元のチームだから、なので、地域性の部分は別のかたちで継承してほしいと思いました。

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以上です。コート内外において、継承と革新の狭間の中で揺れ動いていることを強く印象付ける試合となりました。DeNAの本気度、選手たちも今年こそ頂点を取ろうという意気込み、足を運んだ観客の期待が伝わってくるだけに、こうした熱量を波及させて川崎を盛り上げていきたいところです。

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