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ボンクラライフ

 『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』


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最新作となる今回は2時間近い時間尺で、SAC初の長編となっている。
前にも書いたが、本作は神山監督が脚本などの多岐に亘る大車輪の奮闘。
感想を書くに当たり、当方も割としっかり見たと思う。以下、ネタバレ含む。


本作の序盤の公安9課には素子不在で、トグサが隊長に就任してる!!
そのため、中盤までは彼と自由行動気味のバトーを中心に捜査が展開される。
何となくだが、トグサが中心の展開は、刑事ドラマのイメージを与えると思う。
旧シリーズで電脳化してないこともあり、視点が我々に近いからかもしれない。


後半で素子が9課と共に捜査に踏み切るが、そこら辺の見せ場が上手い。
スタッフも長くやってきたので、そこら辺は「わかっている」といったところ。
菅野サウンドにのって颯爽と駆けるタチコマ、素子・バトーもそれぞれが魅せる。
ラストの素子のネット侵入も含め、本当にお約束全部を魅せてくれた気もするか?


刑事ドラマの劇場版を見ているような、そうした意味では見やすさを感じる。
SACは攻殻世界の難解さと面白さを両立しようとした流れなので、私的にはアリ。
本作は特に物語の運びがわかりやすく、ライトな視点で見れる攻殻だと思います。
逆に、結構シリーズを見てる人には、本作だと物足りなさを感じるかもしれない。


無問題氏、まとまらんかったよ…。