ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

読了:小川一水『疾走!千マイル急行』(下)


疾走!千マイル急行〈下〉 (ソノラマ文庫)


■下巻では
ようやく目的地にたどり着いた主人公達、しかし故郷は陥落する。
援軍も頼めることもなく、ほぼ軟禁状態で留まらざるを得なかった。
一方で、頼みの綱「ドラグストン・コレクション」の秘密が明らかに。


全てを知った主人公・テオは、異国人達との出会いから一つの決断をする。
それは「新たな土地で新都市を建設」だ、千マイル急行はまた走り出した…。


■読み終えて
「一つの大きな目標に向かっていく人達を描く」のは、小川氏らしい。
上巻感想にも書いたが、「+冒険的なテイスト」が多く盛り込まれた今作。


コメントを読むと、著者にとって「電車に乗る」とは冒険みたいなもの。
そんな「旅先で何が起こるかわからない」を思いっきり膨らませてくれた。
いやいや、ハヤカワとは違ったスタンスで面白かったです。次作も大期待。