ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ-名古屋グランパス

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5月17日、周囲が残業体制に入る中で「強い気持ち」で退社して等々力へ向かう。

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業務内容がガラリと変わった異動先、「金曜ホーム+日曜アウェイ」の今季の日程の双方にも慣れてきた今日この頃。しかし、今日の対戦相手は気持ちの入り方が少し違っていました。

名古屋戦の試合観戦を通じて感じたことは、以下のとおりです。

〇 プロレス観戦後のような余韻

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ライブ観戦で初めて「感情が爆発する」体験をしたのは、プロレスでした。大技が決まり、食らった相手もカウント2.9で返す。

肉体のぶつかり合いから生まれる一連の攻防に興奮し、低重心ストンピングする自分。日常生活では体験できない感情の高まりを覚えたことで、会場に足を運ぶ契機となりました。

そうしたプロレス観戦でも、感情の行き場を失うような試合を何度も経験しました。高度で危険な技と切り返しの連続する壮絶な試合には、己の存在意義を観客に問いかけるプライドのぶつかり合いを垣間見ることがあります。

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試合終了のホイッスルを耳にしたとき、そうした過去のプロレス観戦の記憶が頭をよぎりました。両クラブのテクニカルな攻防はジュニアヘビー級のハイテンポな技の応酬に見え、豪快なゴールシーンはヘビー級レスラーが繰り出す大技のダイナミズムを見ているような衝撃を受けていました。

ピッチ上で繰り広げられたのは間違いなくフットボールの風景であったはずなのに、受け手として感じたものは普段とは違うものでした。

観戦後、気持ちの整理が出来なかった時、大きく深呼吸をすることがあります。この日も無意識に、自分を落ち着けるように大きく息を吸っていました。

負けなかった、勝てなかった、ダミアンさんの怪我は大丈夫なのか、名古屋さんの攻勢がとにかく怖かった等、終わったはずの試合が脳内では95分を過ぎても止まりませんでした。余韻だけでも、この試合の特殊さを考えさせられます。

 〇 「しなやかな」強さ、「ブレない」強さ

昨季から「同門対決」「同じDNAを持つチーム同士の対戦」などと言われた名古屋さんとの対決。独特のサッカー観を述べてきた風間監督の志向を試行錯誤の上に体現してきた両クラブだけに、単なる古巣対決という切り口に留まらないことは自分も理解しています。

一方、対戦する当事者としては、同門対決といっても、Berryz工房と℃‐uteぐらい違っている(表現が古い)。何が言いたいのかといえば、プロデューサーが同じでも、メンバーや楽曲が違えば、全く異なる景色を見せてくれるように、両クラブのサッカーも似ているようで違ってくるわけです(無駄に早口で)。

今回の対戦を振り返ると、両者の違いを印象付ける試合内容であったと思います。

川崎・鬼木監督は、風間監督時代に培った「ボール握る」技術を駆使した攻撃スタイルに加えて、「相手からボールを奪う」守備を上積みさせて「上手いチーム」を「強いチーム」に変貌させました。今季の川崎は、自陣からのロングカウンター、個の力を活かしたシンプルな攻撃等も組み込もうとトライ&エラーを重ね、融合が進めてきました。

前年王者として戦った昨季は、対戦チームからの徹底した対策が行われることを強く理解させられる1年でした。だからこそ、従前の「川崎らしい」戦い方に固執することなく、変幻自在の「しなやかな」強さを目指すという今季のチームの志向は必要な進化であると考えています。

これに対して、風間監督が率いる名古屋さんは、自らのスタイルを突き詰め「ブレない」強さを目指す姿勢を感じさせられました。川崎も「握る」「奪う」という部分を意識しておりますが、名古屋さんは「握り倒す」「奪われない」くらいの強い気持ちを感じさせられるプレーの印象を受けました。

ジェジエウ選手とのフィジカルバトルを展開したジョー選手に対して、川崎イレブンはボールをなかなか奪うことができませんでした。同点で迎えた終盤、名古屋さんにボールを握り続けられた川崎は、押し込まれ、耐える展開を強いられました。跳ね返し、耐える展開は何度も乗り越えてきたディフェンス陣の奮闘で引き分けに持ち込むことができましたが、今までにない大きな脅威を感じました。等々力に強風を吹き込ませた名古屋さんの進化を川崎の選手、サポも体感する90分であったと思います。

〇 名古屋が突き詰めたい「奪う力」、川崎が立ち返るべき「握る力」

名古屋サポさんのブログ等を拝見したうえで、ピッチ上の事象を振り返ると、名古屋の前線の選手たちが即時奪回の意識が徹底されていることがわかりました。川崎の選手がボールを奪っても、プレスをかけて奪い返す場面が何度も見られました。

今季の名古屋さんの失点が少ない要因であり、この試合においてもラインを上げてコンパクトな陣形を維持できていたのも、こうした仕組みを組み込んだからだと思います。

ただし、この点に関しては、川崎側も得意とする部分でボールの奪い合いにおける球際の強さ、相手の仕掛けを綺麗に刈り取る読みの守備を前半から随所に発揮することで相手の決定機を潰してきました。名古屋さん側からすると、特に前半は川崎の守備陣に攻撃の芽を摘まれてきた印象を強く受けたのではないでしょうか。

一方、川崎側に立つと、ボールを扱うところのミスの多さが気になりました。当方が勝手に述べるところの「トメルケール」(ボールを止める、蹴る)が疎かになっているとまでは言いませんが、名古屋さん側の方が徹底していました。

簡単なミスで相手にボールを渡してしまった場面は勿体なかったですし、ダミアンさんの怪我の影響もありましたが、終盤におけるプレー強度では名古屋さんが完全に上回られました。

同じ土俵で勝負するのであれば、ボールをもっと丁寧に扱わなければならない。相手を凌駕する技術を持つ家長選手の不在を痛感するとともに、原点に立ち返る必要性を感じさせられる試合でもありました。

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次回対戦時、どちらのチームがボールを愛し、愛されるのか、「求愛方法」にも注目したいと思います。

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以上です。技術という名の玉鋼を材料に鍛錬を繰り返し、切れ味の鋭い攻撃サッカーの刀を生み出そうとする刀鍛冶のような所業を続ける名古屋さん。そんな名古屋さんの刃を打ち破りし時、3連覇の道は開けるのではないかと。Jリーグで一番面白く、熱い「決闘」を制するために、進化を続けるチームを後押しできればと思います。

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サウナ訪問記:関西サウナ巡りの旅(中編)・サウナ&スパ大東洋(大阪市北区)

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アウェイ遠征で足を運んだサウナの感想を書く謎企画(8回目)。今回も4泊5日の関西遠征で利用したサウナを紹介したいと思います。前編は以下の記事となります。

y141.hatenablog.com
関西遠征2日目は、京セラドーム大阪でプロ野球観戦。

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今年はバファローズの勝利を見ることができました。観戦を終えて宿泊地であるサウナ&スパ大東洋さんに向かいました。

場所は、JR大阪駅、各線梅田駅から徒歩10分程度の位置にあります。土地勘のない筆者は、駅周辺の地下街を抜けるのに苦戦しましたが、遠征のように各地へアクセスすることを意識すると、非常に良い立地だと思いました。

 

◯ 見かけに惑わされるな

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「観光ビル大東洋」の大きな看板は、平成を突き抜けて昭和の雰囲気を醸し出しております。初訪問ということで設備面に幾らかの不安を感じましたが、サウナは綺麗で新しい設備を設けておりました。

www.daitoyo.co.jp

サウナは、90℃のロッキーサウナ、70℃のフィンランドサウナ、50℃のミストサウナ、0℃のペンギンルームの4種類と充実のラインナップ。

ロッキーサウナは、スタッフによるロウリュサービスに加えて、一定間隔でサウナストーンに自動的に水を注ぎ込む全自動ロウリュシステムを採用しているため、良い汗をかけました。
また、フィンランドサウナも、滞在期間中はセルフロウリュができるようになっていましたので、暗がった室内でマイペースに良い汗をかかせてもらいました。ついでに、備え付けのテレビがフィンランドっぽい映像を流していたのがツボでした。

水風呂は、13℃と21℃の2種類に加えて珍しい甕型の1人用水風呂もありました。サウナを出て、サッと身体を流して、甕にハマるという華麗なる連携プレーを楽しむことができました。交代浴後の休憩スペースはデッキチェア率が高いのもグッド。早起きを続けていたこともあり、デッキチェアでうたた寝をしておりました(笑)


◯ 自分が求めるメニュー、充実のコミック

ひと風呂浴びて、休憩スペースへ。個人的にサウナ飯に定食類とかを求めるタイプなのですが、そうしたラインナップが充実していたので自分好みのメニューでした。特に大盛りにしてないのにご飯の量が結構多いのですが、サウナ後の空腹に丁度良かったりもします(汗)

食堂後方にあるコミックコーナーは充実のラインナップ。近年の有名どころに加え、青年誌マンガのラインナップが多く、自分はカプセルスペースに戻らず、雑魚寝する人たちを横目に深夜まで読み耽っていました(定番のリクライニングチェアによるTVルームもあります)。

なお、筆者が利用したカプセルはスタンダードなものでしたが、快眠タイプのカプセルでは寝具・ヘッドホンを完備した作りになっているそうです。カプセル慣れしていない方で宿泊を検討されている場合は、こちらを狙うのが良いと思います。


以上です。初訪問の遠征サウナは事前調べをしておりますがドキドキです。個人的におシャンティさよりも、自分にとっての居心地の良さを求めるタイプなので大東洋さんは非常に水が合う場所だったのが良かったです。関西遠征は少なくないので、是非次回の遠征でも利用したいと思います。

余談ですが、宿泊した時に告知されていたコンパニオンロウリュという未知の強豪がめちゃ気になりました。。いやはや。サウナの世界は広いです。。。

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サウナ訪問記:関西サウナ巡りの旅(前編)・神戸サウナ&スパ(神戸市中央区)

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(各線三宮駅から徒歩数分。ドンと構える神戸サウナ&スパさん(昨年8月撮影))

アウェイ遠征で足を運んだサウナの感想を書く謎企画(通算7回目)。今年最初の掲載は4泊5日の関西遠征で利用したサウナを紹介したいと思います!

本当は一度にまとめて書こうと思ったのですが、長くなりそうなので3回に分けて書こうと思います。前編は、神戸市にある神戸サウナ&サポさんです。

◯ 驚異のリピート率には理由がある

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遠征初日にして最大の山場であるヴィッセル神戸さんとの激闘を終え、各線三宮駅から徒歩数分にある神戸サウナ&スパさんに足を運びました。近年、関西方面に来ると確実に足を運んでいる神推しサウナです。

-充実のロウリュサービス、静寂に浸れるフィンランドサウナ

www.instagram.com

サウナは、大人数を収容できるメインサウナ、フィンランドサウナ、塩サウナの3種類。メインサウナは20分おきのロウリュサービスに加えて、1日5回のダイナミックロウリュを実施。高回転数のため通常のロウリュは簡易ではありますが、3倍の威力を誇るダイナミックロウリュは良い熱波を浴びることができます。

個人的にはフィンランドサウナがお気に入り。自らサウナストーブに水をかけることができるセルフロウリュ方式を採用し、テレビの無い静寂の中で自らが生み出した熱波を体感できます。さらに、フィンランドサウナの重要アイテム・ヴィヒタが置いてある数少ない施設でもあり、火照った身体を叩くことでリラクゼーション効果を高めることができます。

- 水風呂、外気浴、きめ細やかなサービス。全てがそこにある。
水風呂は2種類。11.7℃の水風呂は14℃の水風呂に大量の氷を投入してキンキンに冷やす徹底ぶり(自分は1分入るのが限界でした)。水風呂の後は、オープンスペースで外気浴ができます。椅子の数は限られているものの、サウナ→水風呂の流れから良い風を受けることができる構造は非常に良いです。

サウナー(サウナ愛好者)が求めるモノが揃った施設の充実度だけでなく、スタッフのきめ細やかなサービスも大変素晴らしい。良いサウナはスタッフさんの仕事ぶりが目立つところというのが持論ではありますが、その好例だと思います。

 ◯ 「住める」と感じてしまう居心地の良さ

また、リラクゼーションスペースは幅広。お馴染みのリクライニングチェアはもちろん、コンセント付の机ゾーンもあるので作業などもできます(自分も風呂上がりに観戦記をガシガシ書いていました汗)。

漫画・雑誌のバリエーションはまずまず。有名どころを大方抑えている印象で晩酌をしながら、作業の合間に読み耽っておりました。

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カプセルについては、個室タイプのようなオプションありませんが、マットレス・布団が非常に良いもので、カプセル慣れしてるのもありますが、ココではよく寝れます。

また、宿泊者は無料の朝食バイキングが本当に素晴らしい。和洋含めて非常に豊富なラインナップで味も抜群。普段は朝ご飯はそんなに食べない自分も、ついつい食べすぎてしまいます(汗)

チェックアウトも正午までと時間に余裕を持てるのも良いですね。連泊しても全然イケると思える居心地の良さがあります。

以上です。関西で「整える」場所として、神戸サウナ&スパさんを推薦したいと思います。大人気のため、宿泊を検討されてる場合は早めに確保することをおススメしますが、試合観戦後の汗を流したり、夜行バスまでの待ち時間として利用するにも良いかなと思います。施設の回し者ではないですが、是非ご利用ください。

www.mbs.jp

余談ですが、新元号になった瞬間をサウナで過ごそうというイベントを大々的に実施した結果、関西のメディアで大いに取り上げられておりました(汗)ちょっと参加したかったです。

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ-ベガルタ仙台

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5月3日、等々力で仙台戦を観戦。

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「令和初陣」気持ちを新たに。そして、奈良選手のために気持ち込めて。

試合は、悠様とハセタツの2ゴールで川崎が勝利。この日の観戦を通じて感じたことは、以下の点です。

〇TEAM:等々力で表現された「Colors,Future!」

2018年9月、川崎市は「Colors,Future!いろいろって、未来」*1という都市のブランドメッセージを策定しました。川崎の「川」の文字と光の三原色をイメージしたロゴマークは、色同士が重なり合うことで作られる多彩な色の多様性や自由を表現し、川崎の新しい未来への可能性を込めております。

等々力陸上競技場のピッチで描かれた川崎のサッカーも、出場した選手たちの色が重なり合ったことで生まれたカラフルな内容であったと思います。もちろん、出場機会を与えられた選手であるならば、自分たちの武器を活かそうとしますし、それが戦い方に噛み合わないことも多々あると思います。

脇坂選手は、自分のスタイルを色濃く表現することで前節欠場の無念を果たすことができたと思います。

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悠様が「ヤスト(脇坂泰斗)は練習からやりやすさを感じている。ああいう動きをすれば出してくれると思っていた」とコメント*2していますが、彼が出来るプレーを知るからこそ、周囲の選手が彼を意識しながらプレーしてきたことが、2アシストによる2ゴールを生んだものと考えることができます。

www.soccer-king.jp

ジェジエウ選手も素晴らしい活躍を見せてくれたと思います。ジェシを彷彿とさせる「ザケイロ」の高さ・強さを発揮するだけでなく、相手突破を防ぐ「伸びてくる」足、局面における足元のテクニックで等々力の観客を大いに沸かせました。ワンプレーごとに「おおお」という声が響き渡る光景は新鮮であると同時に、本人の後押しにもなったのではないでしょうか。

彼の起用がターンオーバーありきではなく、日々のトレーニングを見て「ココまでできる」と判断しての決断であることを証明するプレーだったと思います。大変素晴らしい活躍を見せてきた奈良選手の長期欠場は本当に痛いのですが、ジェジエウ選手が見せた定位置を奪い切らんとするギラギラしたプレーには勇気をもらいました。

www.instagram.com

そして、碧・守田・脇坂、そして途中出場の大島選手が描いた川崎のサッカーには未来を予感させる光景があると思いました。彼らの色がプリズムとなり、映し出された「青写真」が、サポーターの目に焼き付けたのではないでしょうか。

〇 MANAGER:鬼木監督の「EVER BLUE」

私見ではありますが、鬼木監督の指揮を振り返ると、技術を駆使するサッカースタイルの継承、「球際の強さ」「攻守の切替」という規律を徹底してきましたが、明確なゲームモデルを提示するのではなく、出場する選手たちの特性をどのように噛合わせるのかという視点の下でチーム作りを行っていると考えています。毎年、春先はベストミックスを模索する時期にもなっていると思います。

ただし、起用に関しては、徹底した競争原理が働いていると思います。たしかに、起用の経緯は選手負傷などによるものも多々ありますが、起用されるまでの競争を勝ち抜いてベンチに入っているわけで、出場する権利を「与えられた」のではなく「勝ち得た」感覚が選手たちにはあると思います。

3連覇を狙うチームのマネジメントとしては、一見すると異様に思える起用法ではありますが、出場機会が少なかった若手がスタメン出場するのも、実績ある選手たちがベンチギラギラした状態で出場してくるのも理由があり、そこに「彼ならできる」という監督の期待が込められて送り出されているのだと感じさせます。

さらに強いチームを作るために、どこまでも高めていくため、トライ&エラーを繰り返しながら鬼木フロンターレは前進していく決意を垣間見た試合でもありました。

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以上です。ACLサバイバルをかけた上海上港戦をはじめ、5月も気が抜けない戦いが続きます。気持ち新たに1試合を大切に、自分も応援できればと思います。

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観戦記:日本女子プロ野球リーグ・ヴィクトリアシリーズ2019

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4月30日、関西遠征3日目。宿泊先の大阪から京都に移動。

GW混雑必至の京都を遠征先に設定したのは、東芝野球部が出場する社会人野球・JABA京都大会の観戦が目的であったが雨天中止。

早々に観戦計画が崩れた筆者であるが「こんなこともあろうかと」遠征前に調べ上げていたプランBのうち、天候の持ち直しを見越して桃山で開催されている女子プロ野球をチョイス。

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JR桃山駅に到着後、駅前に待機しているシャトルバスに乗り込む。

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シャトルバスは主催者側が調達したものだが、過去の独立リーグ観戦で「どのように球場まで足を運ぶのか」という部分に苦慮した経験があるだけに大変助かる。

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シャトルバスに揺られて約10分、伏見桃山城総合運動公園に到着。

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まず、球場に行く前に「城ロマンを求めて」伏見桃山城を見に行く。再現城廓の内部公開はされておりませんが、めちゃくちゃカッコいい。。

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超カッコいい伏見桃山城の目の前にあるのが、試合会場となる伏見桃山城総合運動公園野球場。レフト側に森、ライト側に城があるというロケーションは熱い!

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日本女子プロ野球リーグ(以下「JWBL」)は、3球団+育成組織に該当するレイアの4球団で構成。この日は、埼玉アストライアが愛知ディオーネ京都フローラと対戦する変則ダブルヘッダー。一塁側には埼玉、三塁側に愛知・京都側というかたちで応援席が設けられていました。

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グッズ・売店の展開もなかなかの充実。各球団のオリジナルグッズから、選手プロデュースグッズなど幅広く展開しておりました。

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ファンクラブもバラエティに富んでおり、推しメン制度などもあるとのこと。

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筆者は、イヤーブック+選手名鑑とキッチンカーでチキンオーバーライスを購入。

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チキンオーパーライスはボリュームも味もグッド。選手プロデュース弁当も気になった。

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空腹を満たし、試合開始を待っていると、選手たちによる女子プロ野球体操に驚かされる。試合前に観客参加型でグラウンド上の選手たちと体操をするというプログラムだが、観客の参加率がすこぶる低い。そんな中、初心者ながらサポ気質で頑張って体操する筆者。応援団は参加してほしかった(切実)

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女子プロ野球の洗礼を受けつつ、試合観戦。野球観戦歴は長いものの、女性のプレーを見るのは初めて。稲村亜美さんのイメージが強くあるのですが、実際のプロ選手たちはどのようなプレーなのかは気になっていました。

こうした感覚は、初めてなでしこリーグ・女子バスケを観戦した時の手探り感に通ずるものがありました。

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とはいえ、実際に試合観戦を進めていくと、そうしたハードルは感じなくなりました。走攻守における全力プレー、応援に混じって響いてくる選手たちの声、チームとしての一体感を強く感じさせられました。

こうした光景は、ショーアップされた試合では少し見落としがちな、競技としての野球の魅力に気づかされてくれる。ヒットを打った後、好守を見せた後に仲間たちに見せる明るさが眩しかったです。

丁度、なでしこジャパンが「なでしこらしさ」(ひたむき・芯が強い・明るい・礼儀正しい)に通ずるものがあると思いました。見ていて自然と応援する気持ちが高まり、第2試合の終盤には「城まで飛ばせ!◯◯」と叫んでる自分がいました(汗)

第1試合は埼玉、第2試合は京都が勝利。埼玉はダブルヘッダーということもありますが、優勝に王手をかけた京都フローラさんが力があると感じさせられました。

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選手では、第1試合で決勝タイムリーを打った埼玉・加藤優選手(神奈川県出身!)、長距離打者の風格が漂う埼玉・みなみ選手が印象に残りました。

もっと知見を深めて、また見に行きたいところです。

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なお、勝利チームはチームのイメージソングに合わせて勝利の舞?を披露。勝ったらリング上で歌う古き良き女子プロレスを彷彿とさせられます。少し恥ずかしそう、しかしながらキッチリとパフォーマンスしてる選手たちは素晴らしかったです。

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観戦を終えてシャトルバス乗り場に。試合が早く終わったことから、1本目を前倒して本数を1本増加するという対応をしてくれました。主催側で調達したこともありますが、柔軟な対応は素晴らしいと思います。

開催規模もありますが、何不自由なく充実した観戦となりました。昨今は存続が危ぶまれているという話を耳にしておりますが、試合スケジュール等はともかく、単体では非常に高い運営力を発揮していただけに勿体ないの一言に尽きます。野球ファンのパイというのは大きいだけに、そうした層に刺さる取組を続けて欲しいと思います。

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自分も今回の観戦を契機に観戦機会を作れればと思います。拡がれ女子プロ野球

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸 - 川崎フロンターレ

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4月28日、ヴィッセル神戸戦のために関西方面へ。何気に2年連続でGW対決。

◯ TENSION:同じようで、ちょっと違う

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叔母の家が神戸にあったことから、遠征回数は多い部類に入るノエスタですが、今回は高揚感が少し違っていました。

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昨年の対戦時はポドルスキー選手のプレーを見れたことに衝撃を受けたものですが、今年はイニエスタ選手、ダビド・ビジャ選手がピッチ上にいる。個人的にサッカーゲームを見ているような感覚です。

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そんなチームと対戦できるのだから、胸踊らずにはいられない。観戦年数を重ねると、こうした胸の高鳴り、トキメキは減ってしまうものなのですが、良い刺激をもらったと思います。

◯ TEAM:「機動力」を活かした川崎

川崎は、蔚山戦から先発メンバーを大幅変更。開幕から名を連ね続けてきた奈良選手・家長選手、初先発が予想された脇坂選手も直前の負傷でメンバー外になってしまうなど「総力戦」の様相を呈しておりました。

しかしながら、この日のメンバー構成は、普段とは違った武器を手に入れることができました。それが「機動力」です。

 

斎藤選手・長谷川選手がSHに入ったことで、普段よりも縦に早い、鋭いカウンターを仕掛けることができました。特に斎藤選手が顕著だったのですが、攻撃時ポジションレスに動き回りながら、チャンスメイクの役割を果たしてくれたのは良かったと思います。

距離の長いパスと中盤の機動力を活かした2点目は、この日のメンバー構成だからこそ作れたかたちだと思います。川崎らしいポゼッションを駆使した崩しを発揮できない状況から生まれた高速カウンターは、新たな武器にして欲しいところです。

◯ LEGACY:神戸さんに垣間見た「財産相続」と「修正」

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神戸さんは、イニエスタ・ビジャ両選手が先発復帰したものの、再登板となった吉田監督が指揮を執って時期が浅いこともあり、川崎とは違った意味で難しい舵取りだったと思います。対戦チームの観戦者からの視点では、GKからのビルドアップ等、リージョ前監督のレガシーを感じられました。終盤に川崎ゴールに迫った崩しのアプローチもまた、これまでの取組で積み上げてきたものだと思います。

おそらく、現時点で吉田監督も継承できるところは活かしたいという考えだと思われます。その上で、古橋・小川両選手のスピードある突破を加味していきたいというとこだと思います。この日はメンバー外になりましたが、ポドルスキー選手・ウェリントン選手と異なる武器を持つ前線の選手がおりますのでチームとしての攻撃方法を整理されてくると非常に怖いと思います。

 

一方、財産を守ることにより、ディフェンスの脆弱性が残ることは危惧されます。先日対戦した鳥栖さんと対戦した時もそうだったのですが、ポゼッション志向のチームは最後尾から繋げる・ボールを捌ける人材を配置します。リージョ前監督がGKに前川選手を起用していたのも、おそらくキム・スンギュ選手よりもボールを繋げたからなのだと感じました。

しかし、GK・DFの本業は相手の攻撃に対して自陣を守ることであり、それを代替してしまうことは非常に危ういと自分は考えます(川崎での経験を含めて)「ファストブレイク」を志向するFC東京さんをはじめ、カウンターを武器にするチームも少なくはないだけに、ポゼッションを駆使しながら相手の逆襲をどう跳ね返すのか?という調整も求められると思います。

グアルディオラの工夫が生んだ「偽サイドバック」を解き明かす | footballista

完全に余談ですが、リージョ前監督を師事したグアルディオラ監督もバイエルン時代以降、スペイン時代にはなかった被カウンター対策に取り組んできました。例えば、アラバロールは、日本でも話題になった「偽サイドバック」は攻撃性に注目されがちですが、実は中央を固める守備面での意味合いも強いモデルだったりします。

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以上です。難局を乗り越えて掴んだ3連勝は非常に価値が大きい思います。5月はACL、そしてリーグ戦も大事な試合が続きます。1試合を大切に応援できればと思います。

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「俺たち」はフロンターレ

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観戦記:強化試合・ウルフパック-ウェスタン・フォース

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4月27日、連休最初の観戦は秩父宮ラグビー場をチョイス。

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この日は、ラグビー日本代表候補選手で編成された特別編成チーム・ウルフパックの強化試合が開催。

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練習試合の位置付けが近いものの、W杯メンバーを目指す選手たちがスカッドに名を連ねたこともあり、ラグビーファンを中心に多くの観戦者が秩父宮に駆けつけました。観戦を通じて、印象に残ったことは以下の点です。

TEAM:成果と課題

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強化試合という位置付けではありますが、個人的には、ココまでの取組を示すうえでも内容を伴った結果が大事だという視点を持って観戦しておりました。

ウルフパックは、日本代表のジェレミー・ジョセフHCの志向するキックを活かしたアプローチで試合を組み立てながら、ボールを素早く動かせるSH・流選手を中心にパスワークで揺さぶり、福岡・レメキ両選手の両翼のスピードを活かした突破でトライを奪うことに成功します。

ジョセフHC就任当初は闇雲に蹴るようなかたちが見られましたが、パスワークによる崩しとの組合せる方向に修正を図ってきた印象を受けておりましたので、トレーニングで取り組んできたかたちは図られたのではないでしょうか。

ー 後半に見せたジャパンの武器

また、後半に入ると、グラウンダーのキックを駆使して相手の背後のスペースを突いてトライを決めることができました。両ウイング、さらに途中出場の山沢選手のスピードを活かした攻撃もジャパンがW杯で目指すアタックのかたちではないかと。

トライだけではなく、松田選手が高精度のキックで得点を積み上げられたことは成果だと思います。ジョセフ体制では、田村優選手がSOを務めておりますが、ポジション争いに繋がる良いアピールになったと思います。

ー  強豪国に勝つために求められる守備

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攻撃面の成果とは対照的に、守備面での脆さは課題として浮かび上がりました。フィフティ・フィフティの競り合いのところで相手に負けると、一気にトライに繋げられてしまうケースが多く、相手の攻撃を防ぎきったかたちというのは最後まで見ることができませんでした。

ファーストタックルの正確性、混戦時における球際の強さ、そして規律ある組織的なディフェンスという部分を突き詰めなければ、強豪国との対戦で善戦はできても勝利はできないと思います。残り約半年の積み上げに期待したいところです。

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以上です。W杯まで気がつけば約半年。地元開催で再度世界を驚かせるためにジャパンは進化の過程にあります。決して簡単ではない挑戦ではありますが、勇気と覚悟を持った選手たちとともに応援できればと思います。WE ARE BRAVE BLOSSAMS!

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