4月27日、連休最初の観戦は秩父宮ラグビー場をチョイス。
この日は、ラグビー日本代表候補選手で編成された特別編成チーム・ウルフパックの強化試合が開催。
練習試合の位置付けが近いものの、W杯メンバーを目指す選手たちがスカッドに名を連ねたこともあり、ラグビーファンを中心に多くの観戦者が秩父宮に駆けつけました。観戦を通じて、印象に残ったことは以下の点です。
TEAM:成果と課題
強化試合という位置付けではありますが、個人的には、ココまでの取組を示すうえでも内容を伴った結果が大事だという視点を持って観戦しておりました。
ウルフパックは、日本代表のジェレミー・ジョセフHCの志向するキックを活かしたアプローチで試合を組み立てながら、ボールを素早く動かせるSH・流選手を中心にパスワークで揺さぶり、福岡・レメキ両選手の両翼のスピードを活かした突破でトライを奪うことに成功します。
ジョセフHC就任当初は闇雲に蹴るようなかたちが見られましたが、パスワークによる崩しとの組合せる方向に修正を図ってきた印象を受けておりましたので、トレーニングで取り組んできたかたちは図られたのではないでしょうか。
ー 後半に見せたジャパンの武器
また、後半に入ると、グラウンダーのキックを駆使して相手の背後のスペースを突いてトライを決めることができました。両ウイング、さらに途中出場の山沢選手のスピードを活かした攻撃もジャパンがW杯で目指すアタックのかたちではないかと。
🏉ウルフパック国内強化試合🏉#ウルフパック 42-10 #ウエスタン・フォース
— J SPORTSラグビー公式 (@jsports_rugby) 2019年4月27日
見事なパスから連続得点
32点差をつける #ウルフパック 🔥
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トライだけではなく、松田選手が高精度のキックで得点を積み上げられたことは成果だと思います。ジョセフ体制では、田村優選手がSOを務めておりますが、ポジション争いに繋がる良いアピールになったと思います。
ー 強豪国に勝つために求められる守備
攻撃面の成果とは対照的に、守備面での脆さは課題として浮かび上がりました。フィフティ・フィフティの競り合いのところで相手に負けると、一気にトライに繋げられてしまうケースが多く、相手の攻撃を防ぎきったかたちというのは最後まで見ることができませんでした。
ファーストタックルの正確性、混戦時における球際の強さ、そして規律ある組織的なディフェンスという部分を突き詰めなければ、強豪国との対戦で善戦はできても勝利はできないと思います。残り約半年の積み上げに期待したいところです。
以上です。W杯まで気がつけば約半年。地元開催で再度世界を驚かせるためにジャパンは進化の過程にあります。決して簡単ではない挑戦ではありますが、勇気と覚悟を持った選手たちとともに応援できればと思います。WE ARE BRAVE BLOSSAMS!