ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ-浦和レッズ

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5月2日、等々力で浦和戦を観戦。

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試合は、興梠選手の2ゴールで浦和さんが勝利。試合を通じて感じたことは、以下のとおりです。

〇 アップテンポの落とし穴

序盤のハイテンポな攻防を見ながら「飛ばしすぎてはいないか」と感じていました。オリベイラ監督が就任して間もない浦和さんは、前線の選手がボールホルダーに寄せ、中盤で人数をかけて奪うかたちを見せました。これに対して川崎のビルドアップは、浦和の第1プレッシャーラインを剥がし、前線に素早くボールを繋ぎ、決定機を作っていきました。

失点時までの流れが非常に良かったため「先制点を奪いたかった」というのが素直な気持ちですが、アップテンポがゆえに生じた前のめりの姿勢から生まれた細かなミスが失点に繋がったとも考えています。

また、試合を通じて、浦和の各選手の「球際の強さ」を意識したボール奪回の意識が高く、消耗戦の様相を呈したことからも、連続出場が続くメンバーが多い川崎イレブンの動きは時間が経過するごとに重く感じられました。

連敗していた浦和さんの気持ちの入り方を見ると、序盤からプレー強度が求められた試合だったことから、メンバーの連携面を重視した起用自体は間違いではないと思いますが、フレッシュなメンバーを起用して後半勝負の流れに持ち込んでも良かったとも考えられます。見極めは外野から見ても難しいものだったと思うだけに、鬼木監督にとっても、今後も何度かある長期の連戦に向けて活かしてほしいところです。

〇 GK・奈良が生み出した高揚感

交代枠を使い切った後のGK退場という絶望的な状況に陥り、ネガティブな空気がスタンドに漂いましたが、ウェアを着た奈良選手がFKのボールをキャッチした後、大きな歓声が沸きました。

GK未経験の奈良選手の姿が我々を奮い立たせてくれたことで、試合終了まで等々力のテンションは高いままでした。

我々以上に気持ちが落ちた他の選手も交代直後はミスを連発してしまいましたが、徐々に立て直し、終盤は再度押し込む展開を作ることができました。絶望的な試合展開と大きく乖離した異様な高揚感は、スタジアムだからこそ感じられるものであると同時に、観戦者として貴重な経験になりました。

なお、「語ることはない」と述べていたGK・奈良選手が見せた動きは、非常に興味深かったです。高いラインに位置しながら、時折、最終ラインの一角としてボール回しに参加する姿は「偽サイドバック」ならぬ「偽ゴールキーパー」とでも言うべき超革命的な新戦術だったと思います(高揚感で前のめりになりながら)。

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以上です。「こういう日もあるさ」と考えたくなるほど、上手くいかなかった試合ではありましたが、最後まで足掻き続けた皆の思いを胸に、来たるべく多摩川会戦に挑みたいと思います。

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