ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:FUJI XEROX SUPER CUP 2018

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2月10日、さいたまスタジアム2〇〇2でFUJI XEROX SUPER CUP 2018(フジゼロックススーパーカップ)を観戦。

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明治安田生命Jリーグの開幕前夜祭と位置づけも定着してきた本大会。スタグルとマスコットを目当てに足を運んでいた筆者でしたが、本年は(素敵なマスコットに癒され、タッパーやカレーパンを抱えながらも)出場クラブの応援のために参加。

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ルヴァン杯天皇杯の2冠王者・セレッソ大阪との試合を通じて感じたことは以下の通りです。

〇 仕上がりの差を見せつけられ、完敗

序盤の両チームの動きを見て「厳しい試合になる」と感じずにはいられない展開でした。各選手のコンディションのバラつきから準備段階の印象は否めない川崎と、2月上旬とは思えない高いプレー強度を見せつけるセレッソさんの差は大きく、自分たちの時間帯に持ち込むまで、相手の攻撃をいかに凌げるか、という意識が傾いていました。

昨季同様、セレッソさんの攻撃はシンプルな組み立てと前線の選手の個の力を駆使した局面の崩しを軸に組立て、守備は球際の強さで圧力をかけながら素早いブロック形成で人垣を作っていくアプローチをピッチ上で見せてきました。

元々、ユン監督が志向するサッカーは、人とボールの流動性に重きを置いた川崎のスタイルと相性の良さに加え、攻守における仕上がりとコンタクトプレーで圧倒されてしまい、主導権を握られてしまったことが非常に痛かったと思いました。

〇 求められる「阿部レージ」

仕上がりの差は受け止めつつも、鬼木監督も述べておりましたが、昨年の粘り強い戦い方を実現した守備の部分の綻びが目立ったことは危機感を抱きました。

前述のとおり、球際の強さでは相手に圧倒されてしまったのに加えて、ボール保持者にプレスをかける素早い攻守の切替、相手の突破を許した場合は相手の勢いを殺すためのカバーリング(監督の言葉を借りれば「吸収」)の意識にも個別差があり、失点を重ねてしまいました。

こうした状況下では、阿部選手の攻守の意識は非常に参考になります。攻守に顔を出すハードワークする部分を体現しており、昨季の序盤戦と同様、阿部基準=阿部レージを目指して仕上げてもらいたいところです。

〇 今そこにある競争原理

一方、交代が5人まで認められる本大会において、途中出場の選手たちが躍動したことは収穫だったと思います。憲剛さんに代わり投入された嘉人さんは悠様との2トップを組みながらも中盤まで落ちてボールを受けるなど攻撃の活性化に尽力し、試合終了前にはゴール前の駆け引きから復帰後初のゴールを決めました。

移動距離もある今季の戦いにおいて大ベテランである憲剛さんをフル稼働させるのは厳しいだけに、今回のような起用は今後も見られるのではないでしょうか。嘉人さんのゴールをアシストした長谷川選手もキレのある動きで終盤は決定機を作る場面を見せるなど、昨年以上のポジション争いが窺える中で、たしかな存在感を見せてくれました。

また、右SBでプロ初出場となった守田選手は大きなインパクトを残したと思います。キャンプの練習試合ではボランチ、あるいはCBの出場が中心でしたが、攻守に良いプレーをみることができました。エウソンを含めて、右SBのポジション争いも激化すると思われます。

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以上です。昨年を超えるチームになる未来、理想とのキャップを抱えた中途半端なチームになる未来、その両方が見えた試合だと思います。

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1つの試合から様々な可能性が見えたということは、内容の濃い試合だったからではないかと。鬼木監督には開幕に向けて仕上げの作業をお願いできればと。

球体の上にある日常が再開することに喜び、敗戦に悔しくも感じ、それを含めて観戦の魅力であると再確認した1日となりました。来週からのACLに向けて、頭と心のネジを締めなおして頑張って応援できればと思います。

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