ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:ルヴァン杯・ベガルタ仙台-川崎フロンターレ

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10月4日、ユアテックスタジアム仙台ルヴァン杯準決勝(第1戦)を観戦。

試合は前半に3得点を挙げた仙台さんが先勝。試合を通じて感じたことは以下の通りです。

◯ 溺れた前半

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小学生の頃、スイミングスクールで着衣水泳の講習を受けたことがあります。
当時の私は、長い距離も泳げる体力もついてきて、服着てても問題無く泳げると自信をもっていたのですが、想定外の衣服の重さで思うように体を動かすことができず、泳ぐことができませんでした。
前置きが長くなりましたが、前半を終えて現実逃避モードになる筆者が思い出したのが、この時の出来事でした。普段とは異なる3バックを採用した結果、思うようなプレーが全く展開できず、溺れるように沈んでいきました。
この原因は、選手間の距離にあると思います。鬼木監督が日々述べている前線からのプレスを機能する前提となるのは、攻撃時におけるパスワーク同様、ポジショニングと選手間の距離です。実際、各選手が離れた位置でプレーしていた前半は前からのプレスが連動せず、空いたスペースを仙台さんを上手く使われてしまいました。何度も同じような形でピンチを迎えてしまったのは、ポジショニングの修正と調整ができなかったからです。
◯ 仙台さんの「ゴールデンタイム」


一方、前半の仙台さんは、素晴らしい攻撃で3得点を挙げました。代表的なプレーは、クリスラン選手のポストプレーを起点に石原選手、西村選手の2シャドーがセカンドボールを回収して両WBの選手を使ってワイドに展開、そこから相手陣内に攻め込みゴールを狙ってきました。個々の判断に迷いがなく、直近の試合の結果を受けた自信に満ちたプレーぶりは今季積み上げたものを大いに見せつけられました。
◯ 息を吹き返した後半
前半は苦しい時間帯が続いた川崎でしたが、後半は攻勢を仕掛けて猛追していきました。
復調の要因は、登里選手の投入により、普段の4バックに戻したことだと思います。選手間の距離が整ったことでボール奪回の回数が増えるとともに、フレッシュな登里選手の運動量は連戦の疲労を見せる両軍の選手たちと比較して突出しておりました。左サイドの活性化により、攻撃のリズムを取り戻した川崎は徐々に自分たちの時間帯を作り始めました。
◯ 知念選手の念動力!
もう1つ、川崎の猛追を加速させたのが知念選手の存在です。彼のプレーは天皇杯で見ておりましたが、驚かされるのはプレースピードへの適応力です。彼はトップスピードに近い時間帯に投入されても問題無く試合に入れています。また、プレー判断のスピードも早く、足元の技術も問題無く正確で、フロンターレのサッカーに必要な水準をクリアできてることがわかります。

そして、1点目の奈良ちゃんのゴールは彼の前線の粘りからゲットしたCKから生まれたものですし、第2戦に繋がる貴重な2点目のゴールを挙げて見事に期待に応えました。
ルヴァン杯らしい若手の躍動で生んだ追い上げムードを活かして、念を執念に変えて第2戦に臨みたいところです。

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以上です。残り90分、ひっくり返す!

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