■あらすじは
舞台は東京、往年のハリウッドの映画俳優と夫と共に来日にした女性の話。
意思の疎通が上手く行かない「ガイコク」での、二人の体験と交流を描く作品。
監督はソフィア・コッポラ、アカデミー賞脚本賞受賞作でもある。
■見終わって
普段、自分たちが見ている欧米の都市はまさに異国の風景である。
しかしもって、この作品は見慣れた新宿や渋谷が「ガイコク」なのだ。
三千里薬局のネオンだって幻想的に見える、何か不思議な感じではある。
東京の新宿や渋谷はいつも賑やかで暗闇を知らない、でもどこか寂しい。
騒がしい街中で、自分がふとポツンと取り残されてしまうような感覚がある。
そうした雰囲気と言葉が通じないもどかしさが、上手く表現されているのでは。
普段は内野で見ているものを外野で見ている、それが日本人的には面白いかな。