ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

読了・コミック:鈴木央『ブリザードアクセル』④


ブリザードアクセル 4 (少年サンデーコミックス)


■第4巻では
練習試合が近づく中、ペアの練習を続ける吹雪と立花。
ペアの演技に選んだ曲は『ドンキホーテ』、彼らの描く世界観とは?
いよいよ、運命のフロストクイーンとの練習試合が幕を開ける。


■読み終わって
女子フィギュア真っ只中で、一足早く発売のフィギュアコミックの最新巻。
今巻では、シングルとはまた異なった男女ペアでの演技に焦点が当てられる。


それまで主人公の吹雪の成長過程をじっくり描いていたが、今回はいきなり試合。
立花との練習過程がそこまで描かれず、そうした意味で盛りあがりに少し欠けたか。
だが、魅せるところは見せて、ささっと話題を吹雪のシングルに移したのは良かった。
強いて言うと本題は吹雪のシングルだったわけで、こっからの流れの方が重要かな。


あと作中、フィギュアの技術競争って話が出ていましたわ。
どうしても日本は「四回転」とかジャンプに目がいきがちですよね、たぶん。
私は、むしろ表現力豊かな(『銀盤』までとはいかんが)演技の方が好きです。
会場のお客さんとの駆け引きというか一体感、そういったところがいいんですよ。
吹雪のコーチがいう「表現」を吹雪がどう見せていくか、これからの見所の予感。