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ボンクラライフ

【休日企画】プロレス/格闘技DVD批評


WWE ECW ライズ・アンド・フォール [DVD]


第2回:『WWE ECW ライズ・アンド・フォール』
前から大絶賛している、WWEのドキュメンタリー系のDVDの最新作。
WWEWCWに続く第3の団体、それが元は一地方のインディー団体・ECWだった。
番組責任者のポール・Eの率いる過激派、それは一種のカルト教団のようであった。


日本で言えば、かつて一世を風靡したFMWに路線的には一番近いであろうか。
ハードコアを売りにしており、フィラデルフィアを中心に危険な試合を常に展開。
ザブーやTAZZ、現在でも活躍するダッドリーズRVDは素人の私でも知っている選手だ。
やたら竹刀が凶器に使われるんですが、あれは経験者からするとマジで痛い。
火がついたテーブル葬なんかもヤバそうだった、軽度ですむとはいえねぇ…。


インタビューなどでヘイマン達のコメントが多く語っていた内容には驚きだった。
選手達が試合の一方で、会場の契約とかグッズの作成やチケットの配送を行っていた。
また給料が払われなかったときも、ヘイマンを信じて不渡りを厳しく言及しなかった。
レスラーやヘイマンはコメントの中で、『忠誠』と言う言葉を多く使っている。
それは、彼らに一種の家族に近い繋がりがあったというコメントからも伺える。


最終的に崩壊→WWEへ合流という流れは、当時のWWFのビデオでも見ているが何故か?
レスラーやビンスが言う、「ヘイマンは最高のプロモーターで最低の実業家だ」と。
彼が、支持の難しいハードコアという路線にこだわりすぎたのが原因だと述べる。
ヘイマンが一人で仕事を全て統括していたことが問題だったとも話す。
それでも、インタビューでヘイマンは最後まで「テレビ放送があったら」とつぶやく。
崩壊はしたが、自分は間違ってはいないという信念は変わっていないのだろう…。


個人的評価:★×3.5 【ザブーなどのコメントも欲しかった、あとTAJIRI