ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:Wリーグ・富士通レッドウェーブ‐アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス

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昨日は、とどろきアリーナWJBL(バスケットボール女子日本リーグ)・富士通レッドウェーブの試合を観戦。

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Bリーグ開幕を契機にバスケットボール観戦する機会を得たことから、バスケに対する見識を深めようと思いまして、今季初のホームゲームに足を運びました。

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試合は、序盤こそ得点機を決めきれずに落ち着かない展開になりましたが、スティール等の速攻で富士通がペースを掴みましてリードを奪いました。特に前半は11番・三谷選手(CF)の活躍が印象的で、富士通の攻撃を牽引しておりました。

一方、12点差で迎えた後半・第3ピリオドは、15番・山本選手(GF)が様々なかたちで得点を量産。アイシンの追い上げを許すことなく、逆にリードを広げ試合を優位に進めてまいりました。

第4ピリオドは、アイシンの攻勢により点差を縮められましたが、終盤に投入されたフレッシュな選手が得点を重ねて試合終了。富士通は7連勝を達成。

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バスケ観戦に若干慣れてきたこともあり、この日は、試合中の様々なシチュエーションに注目して見てみました。

例えば、CF・GFに大柄の外国籍選手を並べるBリーグに比べると、ブロックショット、リバウンドの場面が多く、ゴール下の攻防が激しく感じました。そうした場面に反映してリバウンド奪取からの速攻による得点の場面も多く見られましたので、バスケにおけるシュート精度の重要性を再認識しました。

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また、攻守の切り替えが早いバスケにおいて、人垣が待ち構えた相手陣内を崩すには何が必要か、という視点に立った場合、フリーの状態でゴール前に走り込んでくる選手に対して、ボール保持者がバウンドパスでピンポイントに通して、一気にシュートに持ち込んだ形が印象に残りました。

相手選手の動きとボールの動きを一気に追うことは難しいこと、動いている相手にピタッと合わせたパスこそが最短かつ最速であるというのは、サッカーと同じなのだと実感させられる場面でした。

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この他、コートの外に視点を向けると、富士通レッドウェーブのマスコット・レッディ君の頑張りが印象に残りました。バスケットの試合は、オフェンスとディフェンスの切り替えが早いことから、スタンド内の応援に関しても素早く切り替えて盛り上げていかねばなりません。

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このため、マスコットのタスクも多く、チアや観客と一緒になって試合を盛り上げていたり、自らがパフォーマーとして働くこともあります。得点した時の喜び方であったり、観客に対する目線であったり、1試合ながら好感度がストップ高でした。

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ちなみに、この日は、ふろん太・フロンティーの富士通三兄弟?が揃う貴重な機会でした。しかし、ふろん太には、アイドル現場やプロレスといった様々な場面で遭遇していることから、長年の付き合いながら、会社の同僚のような感覚が芽生えそうですね。

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サッカー観戦の経験上、Jリーグ・日本代表を起点として、なでしこジャパンなでしこリーグを応援するようになった経緯もあり、気軽に「女子バスケも見てみよう」と思って足を運んだわけですが、非常に楽しかったです。ホームゲームは、11月末にも2試合開催されるとのことですので、機会があれば見に行ければと思います。

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ-ガンバ大阪

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昨日は、等々力でガンバ大阪との試合を観戦。サッカーファンにとって「11月3日」=晴天の国立競技場のイメージが強いと思いますが、今年もいい天気になりました。

試合は、川崎が長谷川・三好両選手のゴールで2点先行したものの、後半に3失点を喫して逆転負け。試合を通じて感じたことは、以下の点です。

1.「未来」を垣間見た前半、「限界」を痛感した後半

この日は、前半と後半で大きく様相が異なる試合であったと思います。川崎側の視点に立てば、前半は出木杉君、後半はのび太君(テレビ版)くらいの落差はあったのではないかと。
ビルドアップ時の相手プレスに対して冷静に対応できていたことに加え、ガンバの前線と最終ラインの間のスペースに嘉人さんやネットさんがボールをキープ、高い位置取りをしていた両サイドの選手にボールを供給、チャンスメイクをすることが出来ました。

特に、2トップの一角、というより、トップ下の働きをされていた嘉人さんの攻守の貢献度は素晴らしかったです。

密集した人垣の間にロブで放り込んだ縦のボールから生まれた2点目のゴールは今季でも屈指の流れだと思いますし、その一瞬の判断も含めてスキルの高さを改めて感じさせるものだったと思います。前節に続き、チームプレイに徹した献身が素晴らしいパフォーマンスを引き出してくれたと思います。
後半も入り方は上々、前線から圧力をかけてボールを奪って素早く仕掛ける形は有効に作用し、チームとして3点目を奪いに行く姿勢が見られました。
しかし、攻守の切り替えの遅れから喫した失点の直後、井手口選手のゴールで即同点に追いつかれてしまいました。この点は、今季何度か発生した「失点直後のマネジメントミス」だと思います。相手の勢いが出てくるような状況を整理できず、失点を重ねてしまうケースは何度もありました。もちろん、声がけや意識の部分は個々の選手で浸透してたと思いますが、ピッチ上の選手たちの意思統一であったり、チームとしての取組は希薄のまま、ココまで来てしまったことは猛省すべき点だと思います。
アデミウソン選手の素晴らしいミドル弾には、思わず声が出てしまいました。そして、この日のメンバーには再逆転をするだけの術は残されていなかった。セカンドステージを通じて風間監督が苦労されてきた「やり繰り」の戦いの限界を痛感する終盤の展開だったと思います。

2.7年間をかけて戻ってこれた現在位置、目指すべき頂点

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第34節を終えて年間勝点「2位」。シルバーコレクターと言われた川崎ではありますが、この位置にたどり着いたのは2009年シーズン以来の7年ぶりです。

7年前は1ステージ制だったことから、単純な比較は出来ないと思いますが、この時に比べ、今季は序盤戦から勝ち点を拾い続け、リーグ戦は連敗もすることなく上位に位置することは出来ました。その意味では、大きなムラを出すことなく勝ち点を積み重ねられたのは評価できると思います。

一方、先述のとおり、セカンドステージに関しては、怪我人等によるチーム事情から「やり繰り」を強いられたことで、立場を苦しくしてしまったという事実には目を向けなければなりません。

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鳥栖、大宮、神戸と勢いのあったチームを敵地で迎え撃つ、ガンバのように地力のあるチームに勝ち切るかには、出来る限り、万全の体制で臨みたかったという気持ちもどこかにありました。

もちろん、チームドクターやトレーニングコーチをはじめとするスタッフの尽力もあり、多くの選手が怪我から戻ってきております。だから、そうした方々を批判する気は全くございません。新井選手をはじめ、出場機会を得た選手の活躍で積み重ねてきた勝ち点も多かったのも事実です。

しかし、優勝を争うクラブとして必要な体制を整えるという意味でも、改めてクラブとして一段階進めたメディカル体制の取組を志向してもらいたいです。

また、当時3連覇した鹿島の比較の中で「クラブのスタイル」の確立が必要だということを考えていて、相馬前監督時代から構築に取り組んできました。風間監督の就任後の5年間で、この点はある程度達成できたと思います。技術を駆使し、攻守一体となったサッカースタイルの可能性は、この日の試合でも感じられました。

ただし、今季を含めて、タイトルを取るという結果を出すまでに昇華にできていないことも現実として突きつけられています。このサッカーで培った理論や思想を継承し、勝たせるためのスタイルに繋げられるかは、クラブの取組むべき宿題ではないかと。

とはいえ、今季の我々にはチャンピオンシップという再試験、天皇杯という舞台で満点を取る機会は与えられました。風間フロンターレの最終成果、ココでS評価をもらって風間監督を送り出したいと思います。

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以上です。風間監督が就任してから、サッカーを学ぶこと・見ることに対して本当にどん欲になれた。多くのことを勉強させてもらったし、驚くくらいにサッカーが好きになった。辛いことも少なくはなかったが、ファンとして幸せな5年間だったと思います。

だからこそ、最後の思い出を素晴らしいものにするために残り試合を頑張りたいと思います。「最幸の街」を目指す川崎に最幸の瞬間をもたらすために。

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・鹿島アントラーズ-川崎フロンターレ

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本日は、カシマスタジアムで鹿島戦。

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チャンピオンシップ進出を決めているチーム同士の対戦ということで、今季中のさらなる対戦も想定されます。

そんな、ある種の前哨戦とも言える試合は、森本選手のゴールで川崎が勝利。試合を終えて感じたことをまとめました。

1. 使い果たした「運」の普通預金、補填した守備陣の奮闘
春先の対戦でも鹿島の圧力に苦しめられた川崎ですが、今回はそれ以上に苦しい試合展開でした。

特に前半は、鹿島側が川崎陣内で前線からのプレッシャーをかけてボールを奪い取って素早い攻撃を仕掛ける形はもとより、川崎側もミスや奪われる場面が非常に多かったため、決定機もほとんど作れませんでした。おそらく、試合を見ていた川崎サポの大半が「よく無失点で済んだな(2週連続)」と感じていたと思います。正直、前半は「運が良かった」の一言に尽きます(汗)
あまりにも機能不全の状態ということもあったからか、後半の川崎はシステムを4バックに変更した(と思われる)。自軍の前線からの守備と噛み合わせの部分が改善したものの、それでも危ない場面は何度も発生しました。
しかし、この場面で、新井選手を中心とするディフェンス陣の奮闘が光りました。好セーブ連発の新井選手の「完全なる守護神」ぶりにはシビれました。また、エドゥ選手は金崎選手相手にも仕事をさせない粘り強い対応が印象に残りました。スタメン復帰後もなかなか良いパフォーマンスを見せられなかっただけに今後への期待も膨らむところです。
各選手が苦境の中でハイパフォーマンスを発揮してくれたことは今日だけに止まらず、厳しい試合が続く中で明るい材料になったかと思います。

2. FW・大久保嘉人の献身
また、苦境が続く中、前線で非常に献身的な 働きを見せていた嘉人さんの存在も印象に残りました。特に後半はファーストディフェンスとして前線からプレッシャーをかけたり、ボールホルダーを追いかけて自由にさせないように遅らせるための守備を実践したり、守備面で効果的な役割を果たしていました。
特に、この日は大島選手の不在で中盤の守備面の不安は感じていただけに中場の位置で積極的に守備参加する嘉人さんの存在は非常に大きかったと思います。
また、攻撃時の決定機についても、自分がフィニッシャー、というよりは相手を生かす司令塔のような立ち位置でプレーしているように見えました。
来期の話などが新聞報道に出ていて自分自身モヤモヤしていた部分は少なからずありましたが、今日のプレーを見て、ゴールを奪うこと以上にチームの勝利に対する強い想いが痛く伝わりました。彼の献身を受けとめ、より熱いサポートをしていきたいと思いました。

3. 森本貴幸がいる

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(ゴル裏に挨拶する森本選手)
今季はフル回転の活躍を見せていた悠様が前半途中で悪夢の負傷交代。頭を抱えたくなる出来事でしたが、森本選手が不安を払拭する活躍を見せてくれました。
元々、大怪我からの復帰後から、途中交代で良い動きも見せており、天皇杯の千葉戦ではゴールを決めるなど良さを発揮していただけに、先発でも見てみたいとは思っていましたが、見事に結果を残してくれました。

ゴールシーンは見事にあの場所にいた嗅覚といったところでしょうか。今季初ゴールとなった湘南戦もそうですが、良い位置にいてくれることもまたストライカーの特性かもしれません。最終節は悠様不在と見て間違い無いと思いますが、僕らには森本貴幸がいる!と胸を張って言いたいと思います。

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(栄冠に向けて苦しい戦いは続く)

以上です。今季序盤戦に見せた、悪いなりに耐え切って勝利を拾ってきた、しぶとさを取り戻しつつある川崎。

次節のガンバ戦、天皇杯やチャンピオンシップと厳しい戦いは続きますが、応援を含めて粘り強く戦っていければと思います。

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観戦記:Bリーグ・川崎ブレイブサンダース-三遠ネオフェニックス

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昨日は、とどろきアリーナで開催されたB1リーグ・川崎ブレイブサンダースの試合を観戦。

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8連勝で中地区の首位に立った川崎ですが、三遠は開幕節で連敗を喫した相手ということで、首位攻防戦とリベンジの2つの意味で負けられない試合でした。

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試合は、前半は切替の早さと手堅い守備で相手に得点を許さなかった川崎がリードを奪って折り返しましたが、第3ピリオドは三遠が良い守備から素早い速攻で確実に得点を伸ばして逆転に成功。

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そして、第4ピリオドは、追いかける川崎に対して突き放す三遠、最後の1秒まで目が離せない激しい攻防が展開されました。川崎が辻選手の連続3ポイント等で4点差まで追い詰めましたが、三遠が逃げ切っての勝利。

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(川崎の反撃を三遠が振り切る。好ゲームでした)

川崎としては、連勝ストップ+ホームゲームの初黒星ということで非常に悔しい敗戦となりましたが、見に来た人にとっては「次の試合を見に行こう!」と思わせる好ゲームだったと思います。

試合終了のブザーが鳴るまで「何が起こるかわからない」と思わせるスピーディーかつスリリングな試合展開はバスケならではの特徴であると思いますし、苦境の中で輝いた第4ピリオドの辻選手の連続スリーポイントはシビれました。

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(DJのリードは仕込みの段階では非常に有効と思われる)

さて、日々発見ということで、今回も試合以外のことで感じたことについて書きたいと思います。この日は2階スタンドからの観戦でしたが、印象に残っていたのはディフェンスの時にお子さんたちが積極的に声を出していたことです。そのため、守りの時に伝わる応援の圧力を1階にいる時より感じました。

DJ主導のコールには賛否あるかと思われますが、とどろきアリーナについてはまだまだ仕込みの段階と言えるので、この点に関しては良いのではないかと思いました。

また、この日はハロウィンにちなんで応援パフォーマンスにも趣向を凝らした取組がなされており、こうした柔軟なアプローチと実効性を見ると、DJによるリードのメリットが働いたのではないかと思いました。

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(平日限定チケットの導入など柔軟な取組を見せている)

一方、観客動員数に関しては依然として厳しい印象を受けました。平日、雨の日に加えて、2週連続、今月6試合目のホームゲームということで客足も鈍る要素は多々含んでおりましたが、開幕約1カ月ということを鑑みると、動員数アップへの施策は臨まれるところです。

既に平日限定チケットの販売、アリーナ飯の補強といった観戦環境へのテコ入れを積極的な対応を行なっておりますが、例えば、学生向けの団体チケット(例:5000円で最大7人まで入場可能) 、親子ペアチケット、自由席2GAMEパスなど、紙媒体の企画チケットを設けるなど、観戦経験者=リピーターを軸にした輪を広げる取組を仕掛けることで(チケット単価は落ちるかもしれませんが)まずは満員を目指すという流れを作って行くことが良いのではないかと。

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(試合後、挨拶する両チームの選手)

プロスポーツの興行である以上、勝敗によって満足した結果が得られないことはあります。しかしながら「面白かった」「また来たい」と思う要因は、勝敗だけではないと私は考えております。その意味では、最後まで諦めることなく、勇敢に攻めていく「Be Brave!」のスローガンにふさわしい試合を見せてくれたこと、客席に最後まで熱気を感じたことは様々な意味で次に繋がったのではないかと思います。

Bリーグの初代王者、満員のとどろきアリーナを目指して、川崎ブレイブサンダースの挑戦を応援していきたいと改めて感じさせる試合となりました。

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観戦記:サッカー!バスケ!等々力スポーツ三昧!!

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昨日は、等々力陸上競技場川崎フロンターレとどろきアリーナで川崎ブレイブサンダースのホームゲームをそれぞれ観戦。

f:id:y141:20161022172411j:plain当方も両試合を観戦しましたので、それぞれの試合を簡単に振り返りたいと思います。

 

1.明治安田生命J1リーグ川崎フロンターレサンフレッチェ広島 

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(ウォームアップを開始するフィールドプレイヤー)

完敗を喫した神戸戦(10月1日)以来の公式戦となったフロンターレ

序盤の自陣ゴール前で発生したミスに伴う事故多発ぶりには、肝を冷やしました。先発起用された皆川選手のプレスバック、シャドーに入ったロペス選手の力強い突破はもちろん、サンフレッチェの心臓部に入る青山選手の厳しいチェックに苦しみました。

自分でも感じる「前への圧力」を強めた背景には、広島の前線・最終ラインの組合せも影響、あるいは単純に川崎に対して有効な手段として採用してきたことも想定されますが、いずれにしても、狙いをピッチ上に落とし込んでイレブンに仕込んできた森保監督の手腕には、毎度ながら素晴らしいものだと思いました。それだけに、新井選手を中心とする守備陣の奮闘に前半は助けられました

試合後に風間監督も述べていたとおり、前半のゴール前「事故」の発生要因は大島君の反応・判断の遅れも影響していたことは目に見えていただけに、後半の憲剛さんとの配置交換による微調整を施したことで、後半は攻撃が上手く機能してくれました。

ただし、広島イレブンの守備意識の強さ、林選手のシュートストップ等は相変わらず素晴らしかったので、開幕戦同様、如何にしてこじ開けるのかという視点で見守っていました。

そんな中で決まった森谷選手の先制点は、広島の相手の厳しいプレッシャーの中で発揮された判断力・技術力を見せつけたシュートから生まれました。まさに、退任が決まった風間監督の志向を色濃く体現する素晴らしいモノでした。

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(頂点を目指してMind-1。1試合を大切にしていきましょう)

高い志をもちまして、来たるべきチャンピオンシップに向けて戦っていきましょう。

 

2.B1リーグ・川崎ブレイブサンダース‐富山グラウジーズ

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ブレイブサンダースは7連勝中。ただし、前日のDAY1は2点差でギリギリの勝利。

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(篠山選手のブザービーターが炸裂。これで前半を折り返した。)

この日も富山の粘り強い守備と精度の高い3ポイントシュートの攻勢でリード許す展開でしたので、それだけに、第2ピリオド終了直前の篠山選手のブザービーターは非常に大きかったかもしれません。

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(この日も川崎の攻撃を牽引したファジーカス選手)

後半の第3ピリオドでリードを広げることに成功したブレイブサンダースが、そのまま逃げ切って8連勝を達成。

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(3ポイントシュートを決める辻選手)

苦境のところで大崩れせずに凌ぎ切り、ココぞという時に決めるという強豪チームのお手本のような勝負強さでした。その戦いぶりには毎試合ながら唸らされます。

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また、この日は川崎市のスポーツパートナーでもある両チームが初コラボ開催。

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等々力陸上競技場フロンターレ)、とどろきアリーナは徒歩5分程度の距離にある関係ではあることもそうですが、この日も結構訪れていたフロンターレのサポーターも他競技・異業種交流には慣れておりますので敷居は思ったほど高く感じないかもしれませんし、普段から行き慣れた等々力で開催している点も大きいと思います。川崎を拠点するスポーツチームながら、前身チーム(富士通東芝)の関係を考慮すると互いにプロチームになったからこそ実現した取組だと思います。

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フロンターレもブレイブサンダースもお互いをリスペクトし、盛り上げていこうとする意識を感じるだけに、さらなる活性化を期待したいところです。

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観戦記:川崎純情小町☆生誕5周年スペシャルワンマンライブ! in クラブチッタ

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昨日は、川崎クラブチッタで開催された川崎純情小町☆さんのワンマンライブを鑑賞。開催を耳にしてから数か月、ついに迎えたワンマンライブ。最後は涙をこらえるほど、大変素晴らしいライブとなりました。

 

〇 500/583

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(5月4日の川崎フロンターレのイベント。筆者はこの時、ワンマンライブの情報を知る。)

ユニット生誕5周年記念にして、ユニット史上最大の挑戦となった今回のワンマンライブが発表されたのは今年4月。

自分自身、アイドルファンとしてライブを見るようになってから、イベント・ライブの観客を1人増やすことの難しさを何度も痛感してきたことから、今回のワンマンライブの「事の重大さ」は理解していました。正直、「どうすれば500人のように見せられるか」という視点で考えていた時期もありました。

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(10月9日「ちくさんフードフェア2016」のミニライブ。開催5日前)

しかし、今日までに至るまでの約半年間、地域のイベントやライブイベントの出演を重ねながら、ワンマンライブの告知を行い、地道にライブチケットの手売り販売を続けていきました。

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(ファンをはじめ、グループに関わりのある多くの人たちから花束が寄せられた)

小町組(川崎純情小町☆ファンの呼称)の方々はもちろん、対バンイベントの物販で他のアイドルグループのファンの方が手に取ってもらったり、あるいは地域のイベントで彼女たちを見かけた人が購入してくれたり、その経緯は自分が知る限りでも十人十色であったと思います。

こうした彼女たちの努力もありまして、開催に向けて事前準備した500枚の手売りチケットを売り切り、当日には「583人」(公演中の発表)の観客がライブに集まりました。数字上の単純計算で考えれば、500/583=「約85%」が直接彼女たちからチケットを購入したことになりますし、数字を聞いた瞬間、鳥肌が立ちました。

メンバーが「1人」を積み重ねた結果ということを考えれば、本当に物凄い数字だと思います。

〇 文化祭のような「一体感」

583人の観客が見守る中で繰り広げられたライブもまた本当に素晴らしかったです。普段は見られないような豪華なレーザー演出が展開されたかと思えば、募集したキッズダンサー、川崎フロンターレのマスコット・ふろん太、3R推進事業キャラクター・かわるんと一緒に「好きです川崎愛の街」を披露したり、ファンの方々が企画して展開した演出があったり、洗練された側面だけでなく、手作り感に溢れるライブだったと思います。

また、ステージに限らず、開場前の物販には、同人誌等の印刷を手掛ける「ねこのしっぽ」の方々がヘルプに駆けつけ、動物ドーナツでお馴染みのいくみママがオリジナルドーナツを販売され、ふろん太が気合を漲らせていたり(汗)、まるでフロンパークのような光景を目の当たりにしました。

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ふろん太もワンマンライブに駆けつけた。開場前からこの気合の入り方)

ライブの盛り上がりを評するときに「一体感」という言葉を用いますが、今回のライブに関しては、川崎という地域に関わりのある多くの人々の文字通りの「連帯」を感じさせる内容だったと思いますし、当事者意識を感じながら1つの目標に向かっていく熱気は学生時代の文化祭を思い出しました。

 

〇 アイドルという物語

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(開場前のクラブチッタ。普段のイベントとはまた違ったムードが漂っていた)

アイドルが作り出す「物語性」は、ムーブメントをフォローする者にとって1つの魅力だと思います。そのような物語が紡がれる瞬間は、刹那的なものであるからこそ貴重であり、例えば、アイドル映画・写真集といった媒体は補完装置としての役割を果たすことにより、作品である以上の価値観を付与することになると私は考えています。

ライブ活動を主体とするアイドルが、物語を紡ぐ場はライブです。ライブやイベントは企画されるものではありますが、演者である彼女たちが紡ぐモノは筋書きの無い物語です。何故ならば、物語を書くためには、ステージから見える人たちが必要だからです。グループに関心を持ってくれるか、ライブに足を運んでくれるのか、それはステージを見ている人たちに委ねられています。そのため、思った通りの展開にならなかったり、今回のように自分たちの目標を超える素晴らしい結果を生み出すこともあります。

だからこそ、アイドルが作り出す「筋書きのない物語」は、「皆で作る物語」なのだと思います。その意味でも、昨日のクラブチッタは、アイドルが作り出す物語性が凝縮された素晴らしい空間だったと思います。そして、川崎純情小町☆の物語は続いてきます。物語の熱心な読者であり、製作者の一端を担う立場として、今後も携われていければと思いました。「やっぱり小町が好きだから」。

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映画が描いたメディアの現場

https://www.instagram.com/p/BLQa93xlSzT/

(現在公開中の『SCOOP!』。ポスターも写真週刊誌風である)

最近はダラダラと『firmarks』に感想を書いておりまして、本ブログでは久々に映画に関する記事を書きます。自分は、邦画・洋画問わず「見たい」映画を見ているのですが、媒体も時代も異なるメディアを題材にした作品が興味深く、面白かったので感想をまとめて紹介できればと思います。 

 

1.『スポットライト 世紀のスクープ』が描いた新聞記者の本質

スポットライト 世紀のスクープ』は、ボストンの地元新聞・ボストングローブのコラム記事『スポットライト』チームの記者たちが、地元のカトリック教会の神父たちによる性的虐待の疑惑を追及していく事実にもとづく物語。

表題『スポットライト』は、本作の記者たちの担当ページの名称でもありますが、マイケル・キートン演じるリーダーが述べていたとおり、本作で追及された事件と記事の関係性こそ、暗闇の中に投じた1つの光=スポットライトのような存在であったことから、まさに本作が取り扱ったテーマそのものを表していると思います。

一方、事件を追う記者たちの姿を通じて、新聞記者という仕事にもスポットライト=注目が集まったと思います。自分が印象的だったのは、徐々に明らかになる事件のスキャンダラスな側面に対して、彼らの仕事ぶりは一層と辛抱強さを求められる地道な作業を必要以上にアクセントを付けず映し続けたことです。

取材時において、カバンから取り出したノートとペンでメモを取る場面、記者たちが街中を行き来するシーンは作中で何度も見られますが、自分の足で稼いで、直接話を聞いて、記事として文章に書き起こす、といった新聞記者の職業の本質を強く感じされられました。

本作の公開に当たり、日本の某大手新聞がコメントを出しておりましたが、昨今の誤報等の問題を鑑みると、偉そうなことを言えるのか、と疑問を呈するところがあります。

難しい局面にも辛抱強く取組んでいくこと、仕事のスピード感の中でも丁寧さ・慎重さを見失わないこと、そして最後の締切を守ること、業務内容は全く違いますが、個人的には、1人の社会人として彼らの仕事ぶりに共感する場面も多々ありました。今年のベスト映画の1つでもあり、仕事で悩んだときに見返したい映画になりました。

 

2.『ニュースの真相』に象徴されるメディア環境の変化

『ニュースの真相』(原題は『TRUTH』)は、ブッシュ前大統領の軍歴詐称疑惑を巡るニュース報道の顛末を描いた実話に基づく作品。ケイト・ブランシェット様、ロバート・レッドフォードの2人が主演の割には公開する劇場数が非常に少なかったのですが、メディアを取り扱った作品としては良作だったかと。 

同作品も『スポットライト』と同様、取材チームが足で稼ぎ、メモを取り、報道が世間に届けられるまでの取材者(製作者)の苦労を軸に描いております。一方、本作の舞台がテレビ報道であり、そうした現場だからこそ起こり得る「時間との戦い」の存在を随所に感じさせつつ、細かいカット等を駆使してテンポ良く、スピード感のある描き方をしていたことが印象に残りました。

本作の見所は、その先にあったニュース報道の「崩壊」を描いた点です。もしかしたら、20世紀までのメディアであれば、物語はニュース番組が放送された時点で終わっていたかもしれません。ただし、本作の舞台は2004年ということで、現在ほどではないにしろ、個人の発信力が強まってきたインターネットという新たな情報メディアの存在が登場します。

ネット発信の指摘がニュース報道を揺るがし、火消しが追いつかないレベルに「炎上」していく姿は強烈なインパクトを感じました。さらに、ケイト・ブランシェット演じる敏腕プロデューサー(本作の原作者にもあたる)が精神的に追い詰められていく様が連動するように映し出されることで撤退戦の過酷さを印象付けられました。

作品の前半部はテレビ放送とともに歴史と信頼を重ねてきた報道の裏側に焦点を当て、後半部は現代におけるメディア環境の変化を描いていたと整理することができると思います。

00年代以降のメディアの最も大きな変化は、情報を発信する力が個人にも付与されたことで、テレビや新聞といった既存メディアからの一方通行ではなくなった=双方向が実現したことだと痛感されられます。ロバート・レッドフォード演じるテレビ局の看板ニュースアンカーは、そうした時代の岐路に立たされてしまったのではないかと感じました。

終盤に語られた「報道とは信頼の証拠」という言葉が非常に重く感じました。報道に限らず、SNSを通じて情報発信することが非常に手軽になった現在だからこそ考えておきたいテーマだと思います。

3.『SCOOP!』から考える週刊誌メディアの現在位置


現在公開中の大根仁監督の最新作『SCOOP!』は、芸能スキャンダル専門のフリーランスのカメラマンと女性新人記者のコンビがスクープネタを求めて夜の東京を駆け抜ける物語。 

本作は、福山雅治さんを主役に据えた「スター映画」や「アウトロー映画」として見ることができれば、二階堂ふみさんによる「ヒロイン映画」として考えることができるし、そんな2人の凸凹コンビの活躍を描いた「バディムービー」とも言えると思います。

一方、写真週刊誌というメディアを取り扱った「ジャンル映画」の側面を醸し出すことで、物語が二階堂さん演じる新人が記者として独り立ちしていく「お仕事映画」へと昇華していく流れは、予告編から想像しえない展開でした。

パパラッチ・雑誌記者のリアリティさを追及した作品にも見えるのですが、実話をベースにしたドキュメンタリーテイストの上記2作品とも異なり、登場人物や物語にはファンタジー要素を強めに押し出しながら、バックグラウンドやディティールの中に現実を差し込んでいくアプローチだったと思います。

架空の雑誌の中に実名のグラビアアイドルが出てきたかと思えば、実際にあった事件を取り上げながら架空の編集会議は進められる。過去の大根監督もそうであったように、本作も虚実混同のバランス配分は非常に良かったと思います。

一方、パンフレットに寄せられた2雑誌(FLASH、FRIDAY)の編集長のコメントに代表されるように、雑誌編集部の描き方はリアリティの成分を強めに出したのではないかと。それだけに、セリフの随所で語られる雑誌メディアの立ち位置については、軽快なセリフとは裏腹に重みを感じました。

作中の編集会議において、昔の事件現場の武勇伝に花が咲いた場面が象徴的なシーンだったと思います。

例えば、映画にもなった評論家・川本三郎氏の回想録『マイ・バック・ページ』の時代のように、雑誌メディアが反体制・反権力体制を打ち出し、新聞メディアにはない切り口からジャーナリズムを展開する時代は過ぎ去り、衝撃的な犯罪事件の最前線に立った時代も終わり、芸能、グラビア、あるいはグルメといった娯楽性を押し出して何とか持ちこたえている。

現実世界においても、文春の破壊力は目を引くものでありますが、実際には、他の活字メディアと同様、緩やかな撤退戦を強いられる雑誌メディアの現状が伝わるよう描写でもありました。

その意味でも、滝藤賢一さんと吉田羊さんが演じる2人の副編集長は、そうした週刊誌の昔も今も知る編集者の役回りとして、スタンスが大きく異なっていたのは面白かったりもしました。メッセージ性のある配役でもありましたし、主演2人とは異なった存在感が良かったです。

専門誌のようなディープさ、ソリッドさに徹するのではなく、まさに本作でいうところの<総合娯楽雑誌>のような多様性を充実度のある仕上がりで楽しく見ることができました。人によって好みは分かれるかもしれませんが、オススメの作品です。

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