ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ-鹿島アントラーズ

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3月1日、等々力で鹿島さんと対戦。

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TRFのYU-KIさん、DJ KOOさんによるハーフタイムショーは世代的に胸アツ!)

今季初の平日ナイター。仕事を頑張って駆け付けただけに、スタジアムで観戦できることがご褒美にも感じるようなひと時でした(繁忙期で来週も仕事が特盛なことには触れず)

試合は、同点で折り返した後半に攻勢を見せたものの鹿島さんの壁を崩すことができずドロー決着。観戦を通じて感じたことは、以下の点です。

〇 GAME:「駆け引き」のスポーツとしてのサッカー

サッカーという競技は、試合の流れの中で攻守の切替が常に発生します。野球における打者VS投手・捕手、アメフトにおける「ダウン」のように明確な構図は見えませんが、数多くの駆け引きがあらゆる場所で繰り広げられます。

今回の試合では、こうした攻守の駆け引きが繰り返されることの面白さを改めて感じる内容でした。ハイレベルな試合内容はもちろん、サッカーに対する思考力の高さがある選手が多くいたことも大きかったと思います。

憲剛さんをはじめ、家長選手・大島選手といったアイディアを持った選手の能力を活か川崎、勝負の何たるかを知る内田選手やクォン・スンテ選手、駆け引きに長けたレオ・シルバ選手を擁する鹿島さんだけに、彼らが描いたデザインが何度も広げられては、阻止しようとする対戦側の動きが見られるなど、唸らせる場面は大きかったです。

この意味では、右サイドから超美麗クロスを放つなど、決定機を連発していた内田選手の存在は怖すぎました。昨季の対戦時はなかなかプレーする姿を見ることはできませんでしたが、Jリーグでの再会を改めて実感した試合でした。

攻守の入替が激しいスポーツだからこそビッグプレーの存在は際立ち、得点が多く入らないスポーツだけに1つのゴールの価値は大きいのはわかりますが、ダケジャナイということを再認識させられる試合でもありました。

〇 TEAM:「誰が出てきても鹿島アントラーズ」に学ぶこと

怪我人が多く発生してしまった鹿島さんでしたが、この日の戦い方を見て「誰が出ても鹿島アントラーズ」という印象を強く受けた観戦者は多かったのではないでしょうか(当方含む)。

ピッチに出たら、自分がどうプレーすべきか、何をしなければならないのか、というベースの部分が選手・監督という単位ではなく、クラブの哲学として刷り込まれている証拠だと思います。鹿島さんが「スピリッツ」「スタイル」を大切にする理由は、こうした部分にあると思います。

川崎も人が変わる中で、ピッチ上において表現できていることを継続できるかと言えば、不透明なところはあります。自分たちのサッカースタイルを磨き上げ、タイトルを獲得することはできましたが、どんな状況でも、誰が出てきても、川崎らしく戦えるようになるために積み上げていかねばと感じた試合となりました。 

〇 SENSATION:馬渡和彰が残した爪痕

この日の試合は、馬渡選手が初先発しました。序盤から右サイドを駆け上がり、攻撃参加する場面を見せる等、確かな存在感を残したと思います。

公式戦3試合目ながら、馬渡選手の良い部分は、テンポの速い攻撃の流れの中でもプレーできている点だと思います。中央でボールを受けた選手からボールを受け、そこから果敢に仕掛けるだけでなく、追い越していく選手に素早く繋ぐ、中央に入って前線の選手にボールをつけること、自ら判断してプレーを選択できていた点は非常に良かったと思います。

-「渦潮」を垣間見た右サイド攻撃

私見ですが、こうしたプレーを実践できるのは徳島時代にリカルド・ロドリゲス監督の指導を受けた影響は大きかったと考えております。ボールロスト後の即時奪回、ポゼッションしながらゴールを目指すという攻撃的なスタイルを体現するため、高い位置から攻撃を仕掛け、スプリントを繰り返し、そしてインテンシティの高さを要求してきました。昨季の広島さん、そして川崎の強化部は徳島さんのサッカーで攻撃で中心的な役割を果たした彼を見て獲得に至ったのだと感じさせる躍動でした。

-「トメルケール」体得

馬渡選手と川崎のプレースタイルの親和性は大きな手ごたえを感じた内容でしたが、課題としては「トメルケール」(ボールを止める・蹴る)という部分ではないかと。トップクラスのプロ選手であっても、リズムが上がるほどミスは増えます。

ポジションレスの流動的な前線の選手の動き、ワンタッチでボールを動かす場面では、どうしてもスムーズな移行が求められることから、風間前監督が仰っていたような「止める」要素の重要性を常々に感じるところです。

貪欲さもさることながら、川崎のサッカーへの面白さを語ってくれた馬渡選手。新たなる翼として力強く羽ばたけるよう、応援できればと思います。

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以上です。2試合連続ドロー、早く初日を出したい気持ちはあります。一方、開幕2試合を見ただけでも、川崎が前年王者として対戦相手に強く意識されていることを強く感じるだけに、昨季のチームを超えるために我慢も必要だと感じております。

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(焦れることなく、一歩ずつ)

勝ち点をしぶとく積み上げながら経験を重ねてほしいと思いますし、しっかりと自分も応援できればと考えております。

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