ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:天皇杯・水戸ホーリーホック-川崎フロンターレ

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7月11日、ゲーズデンキスタジアム水戸で天皇杯(3回戦)を観戦。

試合はPK戦の末、川崎が4回戦進出。

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試合を通じて感じたことは以下の点です。

◯ 実践 × 改善 × 抜擢

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川崎は天皇杯2回戦以来の公式戦。夏季合宿で取組んだ内容の実践、J1リーグ戦の再開に向けて試合勘を取り戻すこと、そして残りシーズンを戦うための戦力の底上げ、の3点を見据えた編成だったと思います。

まず、合宿期間の成果としては、鬼木監督が何度か強調されていた「スイッチを入れる」守備の徹底であったと思います。この点については、鋭い出足で相手からボールを奪って保持率を高めた前半は良かったと思いますが、運動量が落ち、プレスがハマらなくなった後半は切替の遅さと相まって相手に押し込まれる時間帯も長く、時間の経過とともに決定機を作られる回数が増えてしまいました。

自分の位置を起点にしているとはいえ、人に寄せる守備はスペースを生まれます。ボールを奪えずとも、人とボールの動きを遅らせなければいけませんが、ボールを繋がれると昨日の試合のように危ない場面を作られてしまいます。球際は厳しく、粘り強く対応する部分を徹底して欲しいところです。

次に、試合勘については、Bチーム編成の水戸さんもお互い様の部分はありますが、ブロックを崩すにはラストパスの精度は低く、ワンパターンの攻撃に終始するため悪循環。中断明けの川崎あるあるの試合ではありましたが、後半から延長前半の間に感じた得点に対する無臭感は、再開に向けて改善して欲しい部分かと。

そして、戦力の底上げという部分では、先発起用された斎藤選手と舞行龍選手に対する期待が大きかったと思いますが、チームのリズムに慣れて来たものの持ち味は出しきれていなかった印象。この試合もそうでしたが、ボールを持つだけで複数の相手を引きつけることが出来る斎藤選手の存在は、周りの選手のチャンスを作る機会になります。使う・使われる関係性を上手く構築して欲しいところです。

◯ ベストを尽くす準備とレジェンドの輝き
一方、水戸さんは、リーグ戦が続く中での試合ということで、大きくメンバーを入れ替えてきましたが、非常に手強かったです。試合を見ながら、長谷部監督が、川崎戦に向けて攻守において様々な準備をされてきたのがよくわかりました。さらに、試合の状況を見ながら、守備のアプローチと交代選手で変化を加えることで主導権を握り、見事に追いついた後半の試合運びは「やられた」の一言です。

もちろん、我々としては上回る必要があるのですが、J2リビングレジェンドのGK・本間選手の魂のセービングは止められるたびに唸らされました。片手で弾く場面、前に出てシュートを防ぐ場面は大変素晴らしく、攻め込んだ延長後半も2点目を奪うことができませんでした。

水戸ホーリーホックを代表する選手として長年活躍してきた本間選手の熱いプレーを対戦相手として見ることができたのは、国内サッカーファンとして嬉しくも感じ、天皇杯だからこそ体感できる魅力ではないかと。

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以上です。苦しみながらも突破。鬼木監督の言うとおり、反省の多い試合だったと思います。この試合を糧に来週からのリーグ戦に向けて準備を進めてもらいたいところです。

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フロンターレの夏が始まる。

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