ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

まなみのりさ4thワンマンLIVE in TOKYO 『MMRevolution まみりぼりゅーしょん』

◯ 激動の2015年上半期の集大成となるライブ

「110」という数字が開演前のVTRに登場しました。広島発のアイドルユニット・まなみのりさが前回のワンマンライブから今回までの約半年間(約170日間)で立ったステージ数です。平日も休日も関係無くステージに立ち続けてきた彼女たちが積み重ねてきた日々と人々の出会いが作り出した上半期の集大成のようなステージが、そこにありました。
 
1.3rdワンマンライブと『アイドルお宝くじ』

1月に開催された3rdワンマン『MMRe:start』は素晴らしいライブだった。ご当地アイドルとしては順調な足並みを続けてきた彼女たちが、更なる躍進を胸に東京に拠点を移したものの、大きな苦難と挫折を経験し、その中から這い上がって掴んだ小さな成功が年末の『アイドルお宝くじSP』優勝とワンマン完売であった。そうした彼女たちと応援するファンの情念が一体となって表現されていたライブだったと思います。


その後、SPで優勝を果たした『アイドルお宝くじ』本放送に出場。初回登場でキラーチューン『ポラリスab』で1位を獲得して勝ち抜けると、その後、同番組で最多連続出場(7月現在)となる12週勝ち抜きを果たすとともに、番組イベントのパーティーライブ出演や番組企画で実施されたCM出場権を獲得等、怒涛の快進撃を見せました。

この日のMCでもこの点には何度か触れられていましたが、番組を通じて彼女たちのライブに足を運ぶようになったファンも多くいたそうで、過去最大規模のライブを目指して奮闘していた彼女たちにとって、この上に無い援護射撃となっていたことがわかります。ステージと観客が作り出した大きな熱狂こそ、彼女たちが番組で挙げた大きな戦果であったと思います。

 

2.「踊らない」まなみのりさという武器を携えて

一方、この日のライブのアンコールでは、演奏メンバーを引き連れてアコースティックでの歌唱が披露されました。アンコールまでの流れで熱狂したライブのテンションにひと時の落ち着き、やすらぎを与えてくれていたと思います。

昨年から継続して実施してきたアコースティックライブも回数を重ね、これも非常に好評を博しているとのこと(私も2月に足を運ばせていただきましたが、本当に素敵な空間でした)。2月に見に行った時にも感じたことですが、自分たちの色を追及してスタートさせた企画を磨き続けたことで、彼女たちがもつ強力な武器として確立されたことを実感しました。

 

3、「逆襲のポラリス」という新チャプターへの期待

そして、ライブでも大きな注目を集めた新曲の公開オーディション。曲調もテーマも大きく異なる魅力的な6曲の中で選ばれたのはポラリスシリーズの新作『逆襲のポラリス』でした(もちろんシリーズお馴染みの「回る」も付いています)。

ダイレクトな曲名、積み重ねてきた努力とそれを知る人々のことを綴った歌詞といった部分に、まなみのりさの現在と未来への思いが伝わってくる内容であったことも評価を得たのではないでしょうか。この楽曲を引っ提げて迎える新チャプター、今年の夏の進撃も楽しみです。

 

以上です。まなみのりさを見ていると「アイドルとは終わり無き連続ドラマである」ということを改めて実感させられます。楽曲にしてもライブの空間にしても小さな一歩、一段をしっかりと積み重ねて作り上げているからだと思うからです。半年間で上がった110回のステージは彼女たちの110話のエピソード、連続テレビ小説や昼ドラもビックリの濃厚な物語が紡がれてきたのだと思います。それに共感し、共鳴した人たちが集まったライブはまさに特番だったのかもしれませんね。ワンマンも大成功に終わり、物語はココで一区切りなのか?
 
バカヤロウ、まだ始まってもいねぇよ』