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ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:FUJI XEROX SUPER CUP 2014

■ サッカーシーズン到来を告げる一戦

昨日、国立でゼロックス杯を見に行ってきました。東京周辺は最近の2週間が大雪の影響で大変でしたが、この日は快晴の国立ということで観戦気分も高まるお天気でした。昨季のリーグ戦の優勝・2位チームでもあり、天皇杯決勝の再戦でもある最高のカードともいえる対戦とあって、今回はどのような試合になるか楽しみにしていました。
結果は、野津田選手と浅野選手のゴールで広島がマリノスに快勝し、見事に大会連覇を達成しました。雑感程度ですが、広島側とマリノス側で感じたことは以下の点です。

○ 広島:昨年の「成長」と今年の「伸びしろ」
新戦力として期待される柏選手を負傷で欠き、高萩選手と森崎和選手も欠場する等、ベストメンバーとは言い切れない陣容で臨んだ広島ですが、結果は完封勝利。試合を見ながら、昨季において伸びた選手、そして今年の飛躍が期待される選手たちの活躍が印象に残りました。
前者については、まず、得点こそありませんが2シャドーの一角として二桁得点を達成した石原選手の前線での働きは素晴らしかったです。前線でアグレッシブに動き、ボール奪取や決定機に絡む姿が目立ちました。また、昨季、より大きな成長を果たし、今季から主将を任された青山選手も、パス等にズレもありましたが、チームを牽引していく姿は新鮮に映りました。
後者については、言うまでもなく、得点を奪った野津田選手と浅野選手ですね。昨季後半から存在感を増してきた野津田選手は1ゴール1アシストの大活躍でしたが、得点もそうですし、浅野選手に通した絶妙のパスはシビレました。また、浅野選手も途中出場ながら、あの速いボールに合わせた、見事なゴールでした。五輪代表として期待される二人でもあるだけに、そうした部分でも期待したいですね。
横浜FM:コンディションと1トップへの懸念は否めない
一方、マリノスは、天皇杯決勝のメンバーから新加入の藤本選手が入ったという構成で、現在のベストメンバーと言える布陣で試合に臨んだと言えるでしょう。しかし、結果は伴わず、過去2年間は無敗だった広島に久々の敗戦を喫しています。私だけではないと思いますが、選手のコンディションが十分ではないことは否めません。エルゴラによると、出場メンバーもこの試合に臨むまでは90分通したプレイも、ほとんどできていなかったようですし、元旦まで戦った影響は出ているのかなと感じました。
もう1つは、マルキーニョスが抜けた1トップの後釜ですが、伊藤翔選手にヤジが加入し、端戸選手や藤田選手と争う形になりそうですが、前任者の穴を埋めるのは大変そうです。矢島については、昨季まで自分のところにいただけに、良し悪しを知るだけに、怪我がちな部分も含めて、なかなか大変そうだなと思いますし、前半戦は苦労する部分になるかもしれませんね。

■ お祭り的要素でJリーグをアピールする場に!

同大会の楽しみと言えば、本来のスーパーカップの要素に加えて、5回目の開催となったU-18のJリーグ選抜と日本高校サッカー選抜による「NEXT GENERATION MATCH」、各クラブのマスコットの共演やスタジアムグルメが集結したグルメパーク等、イベント面の充実が図られています。

今年は、W杯開催年や現在の国立競技場での最後の開催と言うこともあってか、下記のとおり、10年ぶりに4万人を超える観客が訪れるなど、大会全体として大きく盛り上がった印象も強いです。
表:FUJI XEROX SUPER CUPの観客動員数のトップ5

こうした取組は、当事者ではないクラブのサポーターにおいても大会に足を運ぶキッカケにもなるのではないかと思います。マスコットに造詣の深いことでも知られる、宇都宮徹壱氏が、昨年、スポーツナビのコラム*1において、マスコットプロジェクトに尽力された方に取材した際に述べられていましたが、「どのクラブが出てきても毎年楽しみになるような大会にしていった方が、大会の価値は上がるんじゃないか」という発想が主催者側にもあるようですし、開幕前夜祭のような催しとして、新たな形で定着させていくというのは良いことだと思います。
元々、Jリーグの改革案は、観客動員の増加を見据えた、知名度向上や露出増を主眼に置いて講じられてきたものであり、来年から始まる2ステージ制度への移行も、その一環であることは語られてきたところです。考えてみれば、本大会は数少ないJリーグの地上波生放送の大会であるとともに、露出の機会も多い(さらに言えば、プロ野球等の他のスポーツの話題も少ない時期)。そう考えると、こうした大会を通じて、取組や盛り上がりを含めて「Jリーグって、面白いんだぜ」と世間にアピールする良い機会ではないかと思ったりします。

また、世界を見渡しても、欧州各国リーグ等でもこうしたスーパーカップは催されていますが、「マスコット」と「食」というJリーグのストロングポイントを強く押し出したイベントに進化させていくというのは、独自性を打ち出す意味でも珍しいと思います。アジアや世界に対しても、「This is J league」と言うイベントへと進化さえるのは、個人的にも「アリ」だと思います。