ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦休題:データで楽しむ野球観戦

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木曜日は、ZOZOマリンスタジアムでセ・パ交流戦を観戦。

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この日は、マリーンズが企画する「データで楽しむ野球観戦」*1に参加しました。

日本におけるセイバーメトリクス分析の第一人者である、統計学者・鳥越規央先生が1試合を通じて様々な野球に関するデータについて講演・解説を聞きながら観戦できるという企画。以前より気になっていたのですが面白かったです。

イベントのスケジュールは、鳥越先生による講演会と解説付観戦の2部構成。

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講演会では、試合展望とともに、対戦する2チームの6月までの戦いぶりについてデータを交えて振り返りました。個人的に興味深かったのは、チーム得点・失点の5試合単位の移動平均を用いてチーム状態を可視化した得失点移動平均の推移のグラフ*2。グラフの動きを見ると、チームの好不調の波がよくわかるとともに、今季のチームの特徴を知ることができました。

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講演後のイヤホンセットを利用して鳥越先生の解説を聞きながら観戦では、日々のテレビ観戦はあまり聞くことがないような両チーム・選手に関する様々なデータを交えての観戦ということで新鮮な体験でした。

また、データ通りの結果になることはもちろん、真逆の結果・展開になる点も面白さのではないかと思います。特に、この日は、味方による援護率が2点台を切っていることが不安視されていた先発・唐川投手が大量援護を受け、バットと球筋の距離が大きく開いていた点を指摘されたパラデス選手がヒットで出塁するなど、ロッテ側としては良い意味で想定外の展開が連発していて楽しかったです(笑)

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正直、マニア向けの企画だと思いますが、参加者数をみると一定の需要があることも感じましたし、ボックス席の設置等によるハード面とは異なるアプローチの多角化という趣旨を含めて面白い企画だと思いました。競技に関する理解を深めながら観戦を楽しめる点では、他の球団・スポーツ等でも是非開催してほしいところです。

勝てる野球の統計学――セイバーメトリクス (岩波科学ライブラリー)
 

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観戦記:ACL・川崎フロンターレ‐ムアントン・ユナイテッド

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火曜日は、等々力でACLラウンド16の第2戦を観戦。

試合は、4得点を奪った川崎が勝利(合計スコアは7-2)。見事、9年ぶりのベスト8進出。試合を通じて感じたことは以下の通りです。

 

〇 「カップ戦の戦い方」を改めて学ぶ

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本大会に限らず、カップ戦に代表される短期決戦では「何が起こるかわからない」という想定外の事象が発生しうることは、スポーツ観戦者、あるいは経験者の多くの方が意識されていると思います。さらに、本大会のように、国内のリーグ戦と並行開催されている場合は、対戦に至るまでのチーム状態が非常に重要であると改めて感じました。

この点について、今回のムアントン戦に関しては、5月中の連勝を重ねた中で迎えられたことに加えて、Jリーグ側の日程面の配慮により、連戦に伴うコンディション面の厳しさも緩和できた点もあり、非常に良い状態で迎えることができたと思います。

また、H&A形式のノックアウトステージにおいて、第1戦で勝利+大量アウェイゴールを奪ったことが、本当に大きかったと思います。たしかに、1位突破チームが180分の「後半」(第2戦)をホームで迎えられることは優位に働くと考えておりますが、1つのアウェイゴールが大きく影響する独特の難しさがあることから、状況によっては前提が大きく揺らぐ可能性も大いに秘めています。だからこそ、2試合トータルの戦い方について、スコアを含めたマネジメントが重要であると再認識する2試合だったと思います。

〇 現在の川崎を象徴する4ゴール

結果論ではありますが、この日生まれた4ゴールは、川崎の現在位置を色濃く表現するゴールだったと思います。

5月の得点を振り返ると、よく言われるところの「フロンターレらしい」パスワークを駆使したゴール前の崩しによるゴールの割合が増えてきたと思います。サイドでボールを保持してもゴール前の人垣に跳ね返されてしまうケースが散見されましたが、メンバーが戦列復帰し、試合数を重ねて連携も深まったことで、崩しの動きが作り出せたことができたと思います。

一方、3点目のネット選手のゴールに代表されるようにセットプレーを起点とした得点は今季の新たな傾向であり、厳しい戦いが続いたACLの戦いの中でも貴重な武器になっていると思います。

そして、攻守に貢献した阿部選手、得点をあげたハイネル選手や長谷川選手は、5月に存在感を大きくアピールした選手たちである思います。充実の5月は、彼らの躍動なくして語らないと思いますし、今後の活躍にも期待したいところです。

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以上です。クラブの過去最高に並ぶベスト8、1試合を大事にして高みを目指して行きたいところです。

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観戦記:Bリーグ・川崎ブレイブサンダース - 栃木ブレックス

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昨日は、代々木第一体育館で「B.LEAGUE FINAL 2016-17」を観戦。

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アルバルク東京との死闘を制してファイナルに進んだ川崎は、栃木ブレックスと対戦。

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試合は、接戦を制した栃木がBリーグ初代王者の栄冠を手にしました。試合を通じて、感じたことは以下の点です。

 

〇 バスケ、Bリーグの「らしさ」が詰まった40分間

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大河チェアマンも述べていたと思いますが、Bリーグ全体の講評の中で「接戦が多い」という記載を読んだことがあります。

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対戦時の順位等は関係なく、試合終盤まで僅差で推移する試合が多いということは、実際に観戦していて感じたことでもあります。振り返ってみれば、開幕戦となったA東京と琉球の対戦もそうでしたし、プレーオフの試合も死闘と呼ぶに相応しい展開の試合が続きました。そして、最高潮の盛り上がりで迎えたファイナルもまた今季のリーグを象徴するような試合になったと思います。

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バスケ観戦に関しては1年未満の人間からすれば、今まで経験したことがない緊張感で何度も深呼吸をしながら試合を見ていました。そして、感想において繰り返し述べているところですが、接戦になればなるほど、1つのプレー、ショットに対する重みを実感します。

終盤に差し掛かり、良い守備から攻撃を継続し、攻撃ターンを沈めてきた栃木に対して、リバウンド、セカンドボールを拾えずに苦しんだ川崎の構図の中で、試合の分岐点となったのが、スパンクラーのアリウープ失敗、その直後に栃木が追加点で引き離されたところだと思います。あの1本が決まっていれば、という観戦を経て感じる重みこそバスケの大きな魅力であり、コート上に立つ選手たちの凄さを実感する瞬間でもありました。

普段よりも多くの人が目にしたであろうファイナルの試合で「らしさ」が凝縮された試合が展開されたことは、バスケットの魅力を伝えるプロリーグとしてのミッションを踏まえても、非常に良かったと思います。 

ブレックスネーションが作り出した「圧」と「熱」

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試合開始1時間前に試合会場に入ったときに「え????」という大きな衝撃を覚えました。駆け付けたファン数では、栃木のファン=ブレックスネーションが、ブレサンファミリー(篠山選手風)を圧倒、代々木が黄色に染まっていました。

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仮に川崎が攻撃時のBGMが使えなかったらと考えたら、ゾッとするほど、応援のパワーもすごかったです。印象的だったのは、前半の川崎のフリースローの場面で、ブレックスネーションのブーイングの圧力の前に外す場面が何本かありました。プロの選手たちに圧力をかけられるパワーを体感し、まだ驚きを覚えました。

「圧」だけではなく「熱」も凄かった。ホーム側ながら四方をブレックスネーションに囲まれる筆者も過去最大級(ゴル裏のボリューム)で応援していたのですが、多勢に無勢なだけではなく、1人1人が熱のある声援を40分間展開で応援する黄色の集団の前に圧倒されてしまいました。

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田臥選手がコート上で体現する闘志をブースターが体現するような栃木の熱のある応援を見て、川崎の応援に駆け付けた人々の誰もが、とどろきアリーナ、そして大舞台で同じような空間を作りたいと感じたと思います。

セミファイナルで作り出したホームの雰囲気、あるいは、普段より等々力陸上競技場で見ている光景を見ている人間からすれば、決して不可能なことではないと思います。スポーツ不毛の土地と呼ばれた都市から脱却を図りつつある、この街の伸びしろは、ブレイブサンダースの成長にあると考えております。

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この光景を目に焼き付けて、この舞台に戻ってきたいと思います。

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以上です。敗戦の悔しさは一回りくらいしてからジワリくる系ですが、自分の中で「悔しい」と感じるようになったのは、それだけバスケが好きになった証拠なのだなと思いました。

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あっという間に駆け抜けた元年、バスケの面白さを伝えてくれたBリーグに感謝。栃木ブレックスの皆さん、優勝おめでとうございます。川崎ブレイブサンダースの皆さん、お疲れ様でした。

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・鹿島アントラーズ-川崎フロンターレ

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昨日は、カシマスタジアムで鹿島戦を観戦。

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ACLラウンド16を含めた連戦に突入。怪我人が復帰し、今季初のリーグ連勝を飾るなど結果も出てきた川崎。この流れを継続していきたいところ。

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試合は、鹿島さんに押し込まれる時間を多く作られましたが、数少ないチャンスを活かして勝利。試合を通じて感じたことは、以下のとおりです。

◯ 今季の川崎に欠かせない攻撃

先制点の場面は、自陣内での好守からロングカウンターによる得点です。
先日の新潟戦におけるハイネル選手のゴールもそうでしたが、長い距離の一気にゴールまで結びつけるかたちは昨季の川崎には見られなかった攻撃アプローチであったと思います。

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人数をかけてショートパスを繋ぐだけではなく、長い距離のボールを使った仕掛けのアプローチは2月の水原戦からも垣間見えましたが、長谷川選手やハイネル選手が持ち味を発揮できるようになったことで身を結びつつあります。
また、今季は押し込まれた時に自陣内で身体を張って守る部分を強く意識しておりますので、守備に多くの人数を割くため、反転攻勢は少ない人数で実行しなければなりません。厳しい局面は割り切って守る上でも、このような攻撃は欠かせないアプローチであると考えております。

◯ 守備の個人戦術を組織化できるか?
結果的に完封は出来たものの、怪我人を多く抱える鹿島さんの連携面や精度に助けられた部分も強く感じるので、正直なところ得点と同じ数の失点してもおかしくはない内容だったと思います。
特に、磐田戦と昨日は、対人守備や高さに抜群の存在感を見せるエドゥ選手、好セーブで得点を許さなかったソンリョン選手の個の力に助けられているだけに、改善点は多くあると思います。
例えば、前線が攻撃時に流動的に動く反面、守備時の位置が曖昧になることが見受けられ、相手のサイド攻撃に対する圧力が上手くかからず、自陣深くまで押し込まれる場面は何度か見られました。
適切な人数をかけた守備と球際の強さで簡単には起点を作らせなかった鹿島さんの中盤の守備は、ベストメンバーが揃わない中でも高いレベルで表現できていただけに、その差を強く感じました。
私は、今の守備のままでは強い個の攻撃と対峙した時に瓦解すると思います。攻撃と同様に守備に関しても個と組織を上手く融合させて、さらに高いレベルを目指して欲しいと考えています。

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以上です。上昇の機運が気流に変わりつつあるだけに、結果を出しながら内容も高めていければと思います。次はアジア8強をかけたムアントンとの大勝負!

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・ジュビロ磐田-川崎フロンターレ

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日曜日は、ヤマハスタジアムジュビロ磐田戦を観戦。

試合は、阿部選手と長谷川選手のゴールで川崎が勝利。試合を通じて感じたことは以下の通り。


◯ 高まる連携と迫力


前半の川崎は、序盤の相手攻勢を凌いだ後、決定機を何度か作りましたがカミンスキー選手を中心とする守備を崩すことは出来ませんでした。

先制点の場面は、後半早々に生まれました。先制点の直前も悠様のシュートを好セーブで阻まれる場面があるなど、得点の匂いを誰もが感じていただけに、良い時間帯にチャンスをモノに出来たのは大きかったと思います。

得点の場面は、憲剛さんからのボールを受けた悠様のスルーパスを阿部選手が抜け出してシュート。3選手の高い連携と技術の高さが生み出した「らしい」ゴールであったと思います。徐々にピッチ上で一緒にプレーする時間が長くなってきたこともそうですが、阿部選手の適応力・技術力の高さに改めて感じるゴールだったと思います。

前半の終わりから後半の得点までの間は、川崎の時間帯だったと思います。得点には至らなかったものの、決定機の場面もテンポの良いパスワークからゴール前まで運ぶなど、相手にとって怖いと感じるようなプレーが見せられたと思います。

新潟戦、イースタン戦と攻撃面を押し出して連勝を重ねたことは自信にも繋がっていると思いますし、相手のプレッシャーが強い場所やプレースピードが上がった時の精度の部分は改善の余地があると思いますので、まだまだ高めていってほしいところです。

〇 守備における判断

完封勝ちで終えたものの、序盤と後半の多くの時間帯は磐田さんに押し込まれる時間帯が続きました。試合後のコメントを見ると、各選手とも冷静に対応する部分を強調しておりまして、観戦者が感じるほどの焦りはなかったようですが、それでも多くの決定機を作られたことも含めて、試合運びには課題が残ったと思います。

鬼木監督は、ピッチで展開される非常によく観察して動きます。だから、押し込まれた場面では躊躇なく守備的なカードを切り、耐久性を高めようと手を打ちますが、できればピッチ上の選手たちで上手くコントロールできればよいかなと思います。守備における状況判断という部分に取組んでほしいところです。

また、前線からプレスに行く場面も、本来の位置から大きく離れての守備参加は献身性という点では大きく評価できると思いますが、一方で本来の位置に大きくスペースが生まれてしまいますので注意したいところ。2,3人分の働きを見せる阿部選手の躍動は頼もしい反面、チーム全体で上手く、効率良く守れるようにしていきたいところです。

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以上です。厳しい試合が続きますが、何とか乗り切って高みを目指していきたいところです。頑張ってサポートしていきましょう。

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観戦記:Bリーグ・川崎ブレイブサンダース-サンロッカーズ渋谷

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昨日は、トッケイセキュリティ平塚総合体育館Bリーグチャンピオンシップ2016-17のクオーターファイナルを観戦。

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中地区優勝・勝率1位でチャンピオンシップに進出した川崎は、同じ地区で激闘を繰り返した渋谷(ワイルドカード)と対戦。

 

〇 激戦を制した川崎の底力と集中力

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試合は3Q終了時まで非常に緊迫した展開。序盤にリードを奪った川崎が突き放し、渋谷が猛追する展開となりました。

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川崎は、ファジーカス選手がインサイドで決定力を発揮する得意の形は多く作ることができませんでしたが、この日は絶好調だった篠山選手をはじめ、スリーポイントを含めた外からのシュートで得点を積み上げました。

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一方、渋谷は、速攻からの仕掛け、サクレ選手、アイラ・ブラウン選手がインサイドで強さを発揮して得点を積み上げ、点差を広げられても一気に詰めてくる攻撃力を発揮。3Qに同点まで持ち込まれた場面で逆転されなかったのが良かったと思います。

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目まぐるしい攻防に対して「カウント2.9」プロレスのような高揚感で迎えた4Q、川崎の攻撃は見事でした。

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篠山選手の連続スリーポイントでリードを広げ、辻選手も負けじとスリーポイント、ファジーカス選手は難度の高いシュートで突破、仕上げはファジーカス選手のアシストによるスパンクラー選手の豪快ダンク。

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各選手の好調さに加えて、勝負所で見せた高い集中力の双方が見事に体現された濃い10分間を終えて、89-75で見事に勝利。

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レギュラーシーズンに積み上げた勝ち星は、数多くの修羅場、負傷者に伴う苦しい台所事情を乗り越えて掴んだものであることを改めて実感する勝利でした。

〇 平塚でも「KAWASAKI HEART」

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また、この日は会場の雰囲気も良かった。大事な試合をホーム・とどろきアリーナで開催することができなかった川崎ではありましたが、本年に入って推し進めてきた「KAWASAKI HEART」のスローガンのもとに良い一体感を作ることができたと思います。選手だけでなく、チームに関わるスタッフやファンも含めた成長・到達点を垣間見ることができた光景だったと思います。

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GWの観戦を通じて、ホーム感の演出という点には「上には上がいる」ということを痛感したところですが、1人でも多くの観客をハートビートさせることが、さらなる成長の糧になると信じて熱い試合・応援を見ていければと思います。

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以上です。勢いにも繋がる大きな1勝を挙げた川崎、セミファイナルに進出して川崎に戻ってきてほしいところ。そして「川崎を日本一に」!!

https://www.instagram.com/p/BUBvnffA4cA/

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ-アルビレックス新潟

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昨日は、等々力陸上競技場で新潟戦を観戦。

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(動物マスコット界の重鎮・ラスカルさん)

GW真っ只中のホームゲームということで、家族連れを中心に多くの観客が訪れ、今季初のチケット完売。

好調とは言い難い戦績を踏まえると嬉しい話あるとともに、混雑するスタジアムを見ておりますと、今後の運営に対して改めて不安に感じることも少なくない。

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試合は、ハイネル選手の初ゴール、今季初の3得点を挙げた川崎が勝利。試合を通じて感じたことは以下の通りです。

 

1.グッドタイムな先制点

試合内容を振り返ると「圧倒した」「上回った」という印象は皆無の試合だったと思います。特に前半は、新潟の前線からの圧力に手を焼き、細かなミスも多々発生したことから、危ない場面を何度も作られました。

前節・セレッソ戦(4月30日開催)から先発4人変更しただけでなく、大島選手は約1か月ぶり、エドゥアルド選手に至っては今季初の出場となり、試合の入り方には苦しむことは想定されましたが、前半30分くらいまでは苦しい時間帯が続きました。

そうした状況を踏まえると、前半のハイネル選手の先制点は「グッドタイム」だったと思います。人数をかけた相手の攻勢を凌いだ後に訪れた決定機、阿部選手の縦のボールと、相手の意表を突く動きで抜け出したハイネル選手のイメージがピタッとハマった素晴らしいゴールだったと思います。

2.時間と連携

後半は、阿部選手と悠様の2人の活躍が光りました。

今年の悠様のプレーを見ていると、フィニッシャーとしてだけではなく、自分がお膳立てをする「使う立場」としての役割を意識しているのがわかります。一方、試合を見ているとタスク過多気味にも見えてくるほど、独りよがりなプレーも散見されただけに心配していた部分もありました。

しかし、昨日の試合では、チームのリズムに馴染んできた阿部選手という理解者を得たことにより、得点とアシストの双方の結果を残すことができました。その意味では、初めて自身がピッチ上で表現したいと考えていたものが出来たのではないでしょうか。

そして、ダメ押しの3得点目を決めて全得点に絡んだラスカ、じゃなかった阿部選手の働きぶりは素晴らしかったです。

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(ヒロインを終えた阿部選手。高まる存在感)

開幕時からの守備の貢献性はもちろん、戦列復帰後の攻撃面でも存在感を見せてきましたが、昨日のように「フロンターレらしい」(DAZN解説の福田さん談)崩しのリズムの中に入れるようになってきたことは浸透度の高さを感じさせるプレーではないかと。

この点は、先述のハイネル選手もそうですが、他の選手たちとプレーする時間を地道に積み上げてきたことが実を結んだものと考えられます。選手間の相互理解が進むことで連携が深まることで、個の能力がチームに還元される良い循環が生み出しつつあります。耐えることが多かった4月を経て、新たな芽が生まれつつあると予感させる試合でした。

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以上です。まだまだ課題も多かった試合ではありましたが、攻撃陣が結果を残したことで今後の戦いにも大いに期待していける内容かと。憲剛さん、エウソン、そして家長選手の復帰が待ち遠しい。進化のための歩みを止めることなく、力強く踏み出せるように後押しできればと考えております。

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