ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

飯塚雅弓『Strawberry Summer Stories 2008』


(飯塚さん、3年ぶりの夏ライブ、初のO-EAST


■ 楽曲とともに、僕らの夏の1ページが刻まれていく
飯塚雅弓さん、久々の夏ライブ*1ということもあって楽しみにしてました。
私的に飯塚さんといえば夏というイメージが強かったので、この季節感が戻ってきた。
今回の東京公演では初めてO-EASTを使用、特に椅子設置というのもなお珍しい。


時間になると暗転。ピアノのサウンドが流れてきて、スクリーンには海。
ツアータイトル、そして『Stories』の文字も浮かび上がり、ライブが開演。


■ 第1部・第1幕:出会い→かたおもい
モノローグが流れる。二人の出会いと共に夏が始まる、それが物語の始まりだ。

『Sincerely』→『明日晴れたなら』

最初の衣裳は青いドレス、2曲ともテンポはいいがアッパー系とは違う。
飯塚さんの包み込むような歌声で、会場全体和やかムードになっていった。


■ 第1部・第2幕:りょうおもい → 日常
飯塚さんが下がり、モノローグ。花火大会、二人の時間が流れていく。

『初めての1ページ』→ 『Always...Forever...』

『初めての1ページ』では浴衣姿、二人で過ごす花火大会を楽しむ姿を描く。
そのあとにモノローグ。『Always』でパジャマ姿を披露とすぐさま衣装変更。
花火大会の後の余韻を電話で話し、二人の時間を大切にする少女の日常を表現。


■ 第1部・第3幕:別れ → 夢
スクリーンでは再び海と飯塚さんの映像が映されて、モノローグが。
ずっと続くと思われた二人の時間。しかし、微妙なズレから距離が生まれる。

『忘れない。』→『Starry Night』 

今度は黒いドレス、しっとりとした曲調で第1章を通じて大きなタメになる。
『Starry』は別れてからの夢の出来事、そして長い夢から目覚めて。。。


■ 第1部・第4幕:再開 → 成長
モノローグ、どしゃ降りの雨の中で見つけた彼。あの時と違う彼女は走り出す。
色々な経験を積み、絆を確かめ合って、迷いはもう無いんだ。

『きっと ずっと』→『Love Knot』

重めの曲が続き、この2曲からは再びテンポのいい曲が並んだというところ。
前の別れによる寂しさ、静けさというタメがあって、こちらの曲が生えた感じ。
『Love Knot』は恒例の振り付けありの曲でした。なかなか難しい感じの振り。


■ 第1部・終幕:エンディング
ここからはステージで生モノローグ、物語はハッピーエンドを迎える。

Polaris』 → 『君へ続くストーリー』 

ここでまたも和やかな曲。バックバンドの長谷川智樹さんがノリノリだった*2


■ 第2部:夏の物語にまつわるエトセトラ
飯塚さん、ひまわり模様のワンピでようやく本日初MC。
塚バンドはベースの人が新しい人だった。ここでファン側の試みも披露!

『ひまわり』 → 『Remember』

『ひまわり』mixiのコミュの方々の試み*3で、ひまわりの造花を掲げることに。
観客席のひまわり畑に飯塚さんは感激のあまり、ステージで号泣してしまう。
まさかここまで喜ばれるとは、企画したいただいた方々の努力が実りました。

『Eternity ひとひらのLove Song』→『ロマンチックだね』
→『Baby, dance with me♪』

待ってましたと言わんばかりのアッパー系の定番曲でテンションが上がる。
前作『クリスタルデイズ』でも異彩を放ったラップ曲。何となく和の印象が。
そして、アンコール前は

君といたMemory

今回も綺麗に手が振れていて、最後の♪君といた〜のところで、指さして
君と、君と、君と、君と、白身(笑)と君と、とタメにタメて歌いきったり。
そんなこんなで、観客も温まって、盛り上がってきたところでいったん締め。


■ アンコール:まーちゃんとの夏を走り抜けるぜ

『ブルーのストーリー』×2→『DESTINY』
→『飛び立つ季節』→ 『恋の色』

グレイシートレインならぬ、塚バンドトレインで再入場してくるメンバー一同。
歌に入る前にDVD用の音源録音、飯塚さんのケータイ*4などのカメラで記念撮影。
最後はいつものコールの一体感で盛り上がり、走り抜けた感じの強い締めでした。


■ 感想:ライブ内2部構成、これはとってもイエス!!
今回、ライブは序盤から中盤までを一区切りにした、ほぼ2部構成の試みを見せた。
アルバムを聴いた方はわかると思われますが、第1部はアルバムの曲順そのまま。
『Stories』の世界観、物語を表現するためにMCなしでモノローグと曲だけで進行する。
まさにアルバムのコンセプトをそのままライブで伝えるという、なかなかの冒険。


私はアルバムを通じて伝えてきた物語、世界観をステージで共有できたことはよかった。
第1部全体がライブのタメに繋がったし、今回の楽曲は本当に連続性のあるものなので、
既存曲と完全に区切らせたのは一貫性を含めてよい試みだったと考えている。
そして、ファン企画も色々と懸念されてきたが、良い演出にもなったと思った。


今回の夏、今まで違う飯塚ライブであったと思うし、無理してでも行ってよかった。
O-EASTは程よい大きさで、飯塚さんの声もよく響き、改めていい場所だと思った。
できれば、次回以降もライブをここでやって欲しいなどと、思ってしまったり。


飯塚さん、バンド、スタッフ、参加された皆様、ありがとうございました。
ファンの方々もお疲れ様でした。今後も頑張って飯塚さんを応援していきませう。

*1:アルバム発売時期も関係してか昨年は9月、一昨年は11月に開催

*2:やはり、最後の曲がは瀬賀さんの曲だったからかな(笑)

*3:当初は某ライブで企画されていたボンボン同様、見えなくなるのではないかという批判もあったが、配布と任意参加という形でまとまった。この意見調整、準備には非常に苦労されたと思います。ご苦労様でした。

*4:新しいモノだそうで、相変わらず圧倒的なデコレートぶり。そしてカメラは9連射!!