レンタル：『キサラギ』

■ あらすじは
２月４日は、グラビアアイドル・如月ミキが亡くなった日である。
一周忌を迎えたこの日、ミキのファンサイトの常連の五人が集まった。
当初はミキとの思い出に花を咲かせていたが、次第に死の真相に話題が移り…。

■ 感想：ミキちゃん×３（拳を打ち下ろしながら）
キッカケはミキ役*1の酒井香奈子姫がイベントで劇中歌を披露したことから。
昨夏に単館ロードショーで公開も、豪華キャストもあって大きな話題となった作品。
地元のTSUTAYAでも目立つところに置かれていて、思った以上の注目度に驚いた。

感想は、こんなコトしている立場だということを除いても、面白かったと思う。
物語は会の催された部屋で展開された出来事なのに、見事なダイナミズムを展開。
ネット上でしか知らない登場人物達が、話が進むにつれて、どんな立場の人間かが
カミングアウトされることで、立ち位置が変わり、まさに逆転につぐ逆転が発生。

同じように、彼らの証言からミキの死の真相が二転三転していく、これも面白かった。
「そうくるかぁ」と何気ない話題が伏線となり、新たな答えが何度も浮かび上がる。
真相は結局わからずじまいだが、私は回り続ける展開に回され続けて無駄に爽快。

そして、生前のミキの歌の映像に合わせる五人のヲタ芸のこれまた無駄な爽やかだ。
アイドルという素材を、様々な時代要素から切り取った形で上手く表現したと思う。
これは劇場で見たら大興奮だったかもな、それくらいシンクロしてしまった（笑）

*1:本編を通じて顔が鮮明に映し出されずにいたが、EDにはしっかり顔出し