ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

読了:桂望美 /今谷鉄柱『県庁の星』


県庁の星 県庁の星 (1) (ビッグコミックス―BIG COMIC SUPERIOR)


■物語は
主人公・野村聡はY県の上級試験に合格した県庁職員。
彼は数いる県職員から、民間との人事交流プロジェクトに抜擢。
そんな「エリート」である聡が向かった出向先は、スーパーだった…。


■読み終わって
聡の素晴らしき役所体質が、指導役のパート・泰子を腹立たせる。
大袈裟だが、そんな机上で考える側と現場側のズレをよく描いててた。
聡の言い分が正しいことが多いが、それ以上に上手くいかない事情も多い。


それでも不正を許せない彼が、ひょんなことからスーパーに変化を与える。
私も「コイツ、大丈夫かよ」と思っていたが、人一倍のやる気が功を奏した。
何となくだが「真面目さ・ひたむきさ」も、ある意味で「役人気質」かもしれん。
そうした姿勢が最終的にスーパーの人間を動かし、店を変えていったのだろう。


昨年受けていた大学の授業で、自治体の職員を講師に招いた講義を履修した。
その授業で官民関係の今後のあり方として、ある講師がこんなことを言っていた。
「かつては『対立』、これからは『交流』、そして最後には『協働』なんだ』と。
これからの時代、聡のような『県庁さん』がスーパーにいても面白いかも知れない。


明日、予備校終わったら映画も見てきます。