ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:第88回 都市対抗野球大会  

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Jリーグ中断期間中、東京ドームで都市対抗野球大会を連日観戦しておりました。

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筆者が都市対抗野球大会の存在を知ったのは、水島新司の漫画『球道くん』です(主人公・中西球道の育ての親・中西大介が所属する北海道のノンプロチームが都市対抗野球大会に進出、後楽園球場を舞台とした物語が展開)。

球道くん (Volume 1) (小学館文庫)

球道くん (Volume 1) (小学館文庫)

 

 当初、私は同大会を架空の大会と思っていたのですが、野球に関する知識を身につけていくうちに実在する大会であることを知りまして、就職後の第80回大会に初観戦しました。

当時、東京ドームに足を運んだものの「どうやって球場に入ればよいのか?」と球場前を彷徨っていたのを今でも覚えています(汗)結果として滑り込んだのが、今大会でも常駐していた一塁のバルコニー席。長野(現巨人)のプレーを見るのが観戦目的でしたが、普段の球場観戦とは異なる視野に展開されたHonda(狭山市)の熱い応援にすっかり魅了されました。

会社を挙げて球場に駆け付ける応援席の熱気はもちろん、今まで見たことも聞いたことがない応援スタイルに強烈なカルチャーショックを覚えました。学生・プロとは異なる社会人野球ならではの面白さが、都市対抗野球には詰まっているのだと思いました。 

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今大会は、比較的早く帰れる部署に所属していること、3連休とJリーグの中断期間に重なったこともありまして、相当数の試合数を観戦することができました。地域・都市を代表する各チームが頂点を目指す戦いを見ることができて、本当に毎日楽しかったです。

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社会人野球のトップレベルのプレーを堪能できること、プロ入りも期待される人材の青田買いはもちろん、トヨタ自動車に代表されるメガクラブならぬ日本のビッグカンパニーの本気が伝わる動員の迫力、そうした資産価値は圧倒的な差のある対戦チームに真っ向勝負で挑むチームの気概、あるいはセガサミーのようにエンタメ産業の看板を背負うことへの誇り等、グラウンド外で展開される熱気もまた、参加チームの数だけ光を放つ個性も相まって観戦の大きな魅力だと思います。

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一般の観戦者が多様な楽しみ方が出来る点が担保されているのが、純粋な興行とは言えない同大会の持つ興行性だと思います。正直、大会の位置づけとしてはマニア向けだと思っておりますが、(主催する毎日新聞社側ではなく)観戦者目線で多様な楽しみ方が広く発信されることによって、多くの人を引き付ける要素を秘めていると強く感じさせられました。

多くの注目を浴びることは、参加チーム・選手たちにとっても良いことだと思います。また、Hondaやセガサミーのように一般の観戦者に対してオープンな姿勢を打ち出してくれることも本当に感謝です。

流石に爆発的な人気を獲得することは今後もないと思いますが、双方においてより良い関係性を築きながら、観戦者として来年以降も大会を盛り上げられればと思います。

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都市対抗野球大会はいいぞ!

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・サガン鳥栖-川崎フロンターレ

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昨日は、ベストアメニティスタジアム鳥栖戦を観戦。

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試合は、2点ビハインドで折り返した川崎が後半に3得点を奪って逆転勝利

試合を振り返った感じたことは以下の通りです。

 

◯ 鬼木監督が示した今後の戦い方


今季、川崎が公式戦で喫した敗戦数は「3」(FC東京C大阪マリノス)。3試合に共通するのは、イコールコンディションではない状態で迎えたアウェーゲームです。
鬼木監督が過去の敗戦を糧に変化を起こすのか?この点に注目してましたが、選手起用を駆使してチームの出力を調整するアプローチで見事に勝利を手繰り寄せました。
憲剛さんとノボリをベンチスタートにした理由は、ギアチェンジのタイミングを試合状況を見て判断するためのものだと考えています。おそらく、何パターンかをシュミレーションしていたと思いますし、後半頭の2選手投入もプランとして準備していたと思います。
私見ながら、この日の川崎が本来の持ち味を発揮できる時間は、長く見ても30分くらいだと考えていましたし、終盤になれば相手は守りを固める可能性は高いと考えておりましたので、結果論ではありますが、適切なタイミングの投入だった思います。
また、この日のような戦い方は、8月以降の連戦で運用される可能性は高いと思います。今季のサッカーは、チーム全体の運動量も要求されるだけに、夏の暑さに伴う選手の消耗度を考慮した戦い方が課題として考えられると思います。
憲剛さんをはじめ、複数ポジションのローテーションを行いながら戦えるように離脱者を減らし、ローテーションに入れる選手の数を増やしていかねばなりません。悲願のタイトルを掴むためにも、より一層のチームの成長が求められる夏になると思います。

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以上です。試合終了とともに崩れ落ちる川崎の選手を見て、心身ともにしんどい試合だったということがよくわかりました。

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浦和戦の勝利を無駄にしない意味でも、この勝利は大きかったと思います。
熱いぜ!フロンターレ

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ-ヴィッセル神戸

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昨日は、等々力で神戸戦を観戦。

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試合は阿部選手、悠様の丸顔コンビの活躍で川崎が勝利。試合を通じて感じたことは以下の通りです。

 

1.自信に繋がる勝利

前節・ガンバ大阪戦の引き分けを糧に攻守ともに自信に繋がる勝利だったと思います。試合を通じて、迫力のある攻撃と粘り強い守備を継続し、大量得点+完封の勝利という結果を得ることができました。

もちろん、前半ラスト10分に顕著だった「緩んだ」時間帯は神戸さんに決定機を作られましたし、決めきれなかった場面も何度もありましたので、引き続き、改善点は多いと考えています。ただし、この日の両チームがそうであったように、ピッチ上で自信をもってプレーできるか否かで質は大きく変わってくると思うだけに、難敵が続く連戦においても幸先の良いスタートになったと思います。

 2.プラスワンになれる存在・阿部選手

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今節のMOMは、2ゴール・2アシストの阿部選手。川崎のサッカーのリズムに順応したことで活躍を見せてきた阿部選手ですが、今節はさらなる進化を感じました。特に、ボールを受けるための位置取りが非常に良く、徐々にリズムに「合わせる」段階から「作る」段階に移行してきたと思います。

また、阿部選手は、攻守ともに「プラスワン」になれる存在だと思います。バイタルエリアに阿部選手が「もう一人」いるからこそ決められるゴール、相手の攻撃を「もう一人」阿部選手がサポートしてくれることで止められた場面は何度もありました。本当、1人で2人分の活躍している阿部選手の活躍に頭が下がる思いです。

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以上です。上位陣に引き離されないように粘り強く戦っていければと思います。上昇・常勝の夏へ!

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観戦記:リポビタンDチャレンジカップ・日本代表-アイルランド代表

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昨日は、味スタでラグビー日本代表テストマッチを観戦。

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ジョセフHCの就任後、2度目のテストマッチ期間を迎えた新生ジャパン。アイルランド代表との第1戦は完敗を喫しただけに、雪辱を果たしたいところ。

 

◯ 前半:日本 8-28 アイルランド

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主力級を英国代表・ブリティッシュライオンズに参加してる今回のアイルランド代表ですが、攻守ともにジャパンを圧倒。松島選手のトライだけが救い。
ジョセフHCが志向するハイパントキックを活かす戦術を、アイルランド代表が見事に駆使しており、理想と現実を垣間見たような気もします。

◯ 後半:日本 13-35 アイルランド

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堀江、稲垣、田中フミを投入し、ジャパンが盛り返す。

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開始早々のトライはTMOで無効になったものの、山田選手のトライで会場のボルテージは高まる。

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しかし、その後はアイルランド代表の反転攻勢に押し込まれて5トライを奪われる。フルメンバーではない相手からも世界の壁が非常に高いことを感じました。

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ジャパンもサンウルブズも共通すると思いますが、やはり格上の相手に接戦に持ち込むような粘りを見せる展開に持ち込まないと厳しいと感じさせる試合。

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フィジカルの強度を確保し、相手の圧力を受けた状態でのプレーの確実性を高めないと難しいですね。全てにおいて大きな差があるとは思いませんが、課題は非常に多いと思います。

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W杯の自国開催の千載一遇のチャンスを活かせるか否か、日本ラグビーのライン上の踏ん張りが求められます。頑張れ!

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ-サンフレッチェ広島

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昨日は、等々力でサンフレッチェ広島戦を観戦。

W杯予選に伴う中断期間後、最初の公式戦となった試合は、阿部選手のゴールを守り切った川崎が勝利。試合を振り返って感じたことは以下の通りです。

 

〇鬼木フロンターレの「第2開幕」

今節では、怪我で戦列を離れていたエウシーニョ選手が復帰。森本選手が離脱中ではありますが、5月に復帰した家長選手を含めて攻撃陣のメンバーが揃いました。

リーグ戦の1/3以上の試合数を消化しておりますが、鬼木フロンターレにとっては第2の開幕を迎えたといったところでしょうか。その意味では、開幕時と同様、前線のベストミックスを模索する必要があると思います。

この日の試合では、阿部選手を1トップ、左から悠様・憲剛さん・エウソンでスタート。試合中の4選手はポジションチェンジを繰り返しながら相手陣内に迫りましたが、前半は決定機の場面が記憶に乏しいほど、不完全燃焼に終わりました。後半、鬼木監督は悠様と阿部選手の位置を入替。結果的に配置転換がハマり、阿部選手の先制ゴールを含めた「川崎の時間帯」を生み出すことができました。

開幕時と同様、しばらくの間はトライ&エラーを続けながら試合をこなす必要があると思います。鬼木監督自身、まさに鬼の目を光らせて試合を観察し、変化を加えて試合を好転させる工夫は行っておりますが、暑さによる体力的消耗が増してくる7月以降の戦いを前に設計を終えていきたいところです。

〇 川崎・広島の割り切り

試合を観戦する中で「割り切り」という言葉が頭浮かんできた方は少なくないと思います。自分としては、前半の広島、後半は川崎に対してです。もちろん、広島さんは森保監督就任後、一貫して素早いブロック形成からのカウンターという戦いを続けており、何度か広島戦を観戦した人からすれば見慣れた光景だと思いますし、そうした展開だからこそ先制点が非常に重要な試合であることも認識していました。

一方、終盤の川崎の戦い方も、相手の攻勢を跳ね返すことを前提にした割り切った戦い方を展開しました。見ている側とすれば髄所に危険は感じたものの、危機を察知して布陣変更を交えた対応があってこそ踏ん張ることができたと思います。試合の締め方としての課題は残ったものの、勝ち切るために手を尽くすことが今季の大きな変化であることを改めて強く認識させられた内容でした。

前節のマリノス戦もそうですが、割り切った相手と対峙することは非常に難しいことだと考えております。仮に広島に先制されていれば、おそらくマリノス戦のような展開になったと思います。しかしながら、間違えてはいけないのは、ワリキリはワリカンではないので相手の対策を上回り、相手を動かさければなりません。今後、試合数を重ねていけば同じような展開は今後も増えてくると思いますので、その意味でもチームの力を高めていく必要があると思います。

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以上です。厳しい試合は続きますが、1戦必勝で頑張っていきましょう。

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観戦記:秩父宮みなとラグビーまつり2017

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6月11日、秩父宮ラグビーまつり2017で開催されたサントリー・サンゴリアスとNSWワラターズのフレンドシップマッチを観戦。

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2年後にラグビーW杯を控え、大会に向けて、まだまだ盛り上がりという部分では物足りない印象がありますが、会場周辺を巻き込んだイベントとして盛り上げていくのは良い取り組みではないかと。

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フレンドシップマッチは、昨季のトップリーグ・日本選手権を無敗で駆け抜けたサンゴリアスが、世界最高峰・スーパーラグビーを戦う豪州の強豪・ワラターズに挑むという構図。

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トップリーグのオフシーズンは、どうしてもラグビーを見る機会が限られてしまいますが、今月は日本代表戦を含めて観戦機会が続くので嬉しいところです。

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(新加入の松井千士選手は期待大)

各国代表選手のテストマッチ等の関係から両チームともベストメンバーとは言い難い陣容ではありましたが、試合自体は見応えのある内容だったと思います。

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サンゴリアスはパスワークが光った。粘りのある繋ぎを見せて3トライを奪う)

特にサンゴリアスは、昨季の主軸を代表選手で欠く中で新加入の田村選手やルーキーを含む若手選手が奮闘し、攻守ともに粘りのある戦いを展開。テンポの良いパスワークはミスが少なく、サッカー風に述べれば「人とボールがよく動く」ラグビーに観客も大いに沸いておりました。

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(ワラターズの迫力のある攻撃は見ていて良い刺激を受けました)

ワラターズも個々の選手の当たりの強さ、スピードといったところは流石の迫力。タックル時の説得力抜群の衝撃音には驚きの声が出ておりました(汗)

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特に、スクラムの部分では終始圧倒され、サントリー側は何度も崩されてしまいました。しかしながら、サンゴリアスFW陣の声掛けや気迫というのも伝わってきて見ていて胸が熱くなりました。

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ノーサイド。最後まで目が離せない良い試合でした)

終わってみれば2点差の接戦。サンゴリアス側は勝負にこだわっていただけに悔しさが残る結果だったのではないかと。非常に楽しかったのでクラブレベルの国際親善試合は、もっと増やして欲しいですね。

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観戦記:明治安田生命J2リーグ・東京ヴェルディ- 名古屋グランパス

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昨日は、味スタで東京ヴェルディのホームゲームを観戦。

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新監督を迎え、新たなアプローチで今季を戦う両チーム。試合はヴェルディが鮮やかな逆転勝利

試合を振り返ると、立ち上がりは押し込まれた名古屋が杉森の豪快な一発で先制すると、同点の場面までは主導権を握ることができたと思います。特に、後半15分頃までボールを握り続け、何度も決定機を作れただけに追加点を奪えなかったことが痛かったと思います。

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特に、この日の名古屋はGKからのビルドアップを改善すべく小林選手をCBに起用しており、奮闘してはいるものの、守備の場面のギリギリ感は否めなかったので、アップアップの状態でドゥグラスヴィエイラの鋭い突破はキツかったと思います。

自分は風間監督の率いる川崎のサッカーを見ていたので、小林選手の起用の意図はある程度理解できます。GKから受けたボールを中盤に送るため役割を担うことでチーム全体のテンポアップを図り、攻撃の効率性を高めることを主眼に置いたのだと推測します。ただし、当たり前ながら、最後尾に位置することは最後の砦になるわけで、ロングボールの対処、失点時のような相手の短期突破を防ぐというディフェンス面のタスクが発生し、その負担は中盤と大きく異なるものと思います。

双方のタスクを対応できる人材を鍛え上げることができるのか、風間監督が今後を戦っていくうえで非常に重要ではないかと感じる試合でした。

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一方、ヴェルディについては、攻撃における積極性もさることながら、終盤の守り方を見ていると今年の守備力はかなり高いという印象。冨樫前監督時もハードワークとファウルで僅差を勝っておりましたが、今年のヴェルディは型をもってスマートに守れていたと思います。ロディーナ監督の仕込みの部分が非常に良かったのではないかと思います。

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以上です。今季のJ2は、各チームの戦術に多様性があり、サッカーファンとしても非常に見応えのあるシーズンであると思います。Bリーグ閉幕は残念ですが、夏以降のサッカー観戦が楽しみになるような試合でした。

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