Jリーグ中断期間中、東京ドームで都市対抗野球大会を連日観戦しておりました。
筆者が都市対抗野球大会の存在を知ったのは、水島新司の漫画『球道くん』です(主人公・中西球道の育ての親・中西大介が所属する北海道のノンプロチームが都市対抗野球大会に進出、後楽園球場を舞台とした物語が展開)。
当初、私は同大会を架空の大会と思っていたのですが、野球に関する知識を身につけていくうちに実在する大会であることを知りまして、就職後の第80回大会に初観戦しました。
当時、東京ドームに足を運んだものの「どうやって球場に入ればよいのか?」と球場前を彷徨っていたのを今でも覚えています(汗)結果として滑り込んだのが、今大会でも常駐していた一塁のバルコニー席。長野(現巨人)のプレーを見るのが観戦目的でしたが、普段の球場観戦とは異なる視野に展開されたHonda(狭山市)の熱い応援にすっかり魅了されました。
会社を挙げて球場に駆け付ける応援席の熱気はもちろん、今まで見たことも聞いたことがない応援スタイルに強烈なカルチャーショックを覚えました。学生・プロとは異なる社会人野球ならではの面白さが、都市対抗野球には詰まっているのだと思いました。
今大会は、比較的早く帰れる部署に所属していること、3連休とJリーグの中断期間に重なったこともありまして、相当数の試合数を観戦することができました。地域・都市を代表する各チームが頂点を目指す戦いを見ることができて、本当に毎日楽しかったです。
社会人野球のトップレベルのプレーを堪能できること、プロ入りも期待される人材の青田買いはもちろん、トヨタ自動車に代表されるメガクラブならぬ日本のビッグカンパニーの本気が伝わる動員の迫力、そうした資産価値は圧倒的な差のある対戦チームに真っ向勝負で挑むチームの気概、あるいはセガサミーのようにエンタメ産業の看板を背負うことへの誇り等、グラウンド外で展開される熱気もまた、参加チームの数だけ光を放つ個性も相まって観戦の大きな魅力だと思います。
一般の観戦者が多様な楽しみ方が出来る点が担保されているのが、純粋な興行とは言えない同大会の持つ興行性だと思います。正直、大会の位置づけとしてはマニア向けだと思っておりますが、(主催する毎日新聞社側ではなく)観戦者目線で多様な楽しみ方が広く発信されることによって、多くの人を引き付ける要素を秘めていると強く感じさせられました。
【 #都市対抗野球 お礼】
— セガ公式アカウント (@SEGA_OFFICIAL) 2017年7月24日
22日のセガサミー野球部対JR西日本戦では、惜しくも破れてしまいましたが、たくさんのお客さまが東京ドームに駆け付けてくださいました!!セガサミーの応援はお楽しみいただけましたでしょうか。
最後までアツい声援を送っていただき、ありがとうございました!! pic.twitter.com/r0lRrX79rL
多くの注目を浴びることは、参加チーム・選手たちにとっても良いことだと思います。また、Hondaやセガサミーのように一般の観戦者に対してオープンな姿勢を打ち出してくれることも本当に感謝です。
流石に爆発的な人気を獲得することは今後もないと思いますが、双方においてより良い関係性を築きながら、観戦者として来年以降も大会を盛り上げられればと思います。
都市対抗野球大会はいいぞ!