ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:トップリーグ・第56回日本ラグビーフットボール選手権大会

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12月15日、秩父宮ラグビー場ラグビー日本選手権を観戦。

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昨年同様、トップリーグ総合順位決定トーナメントを兼ねた本大会。この日は3位決定戦と決勝の2試合が開催されました。

〇 3位決定戦:トヨタ自動車ヴェルブリッツヤマハ発動機ジュビロ

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3位決定戦は、昨年と同じトヨタ自動車ヤマハ発動機の対戦。

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ジェイク・ホワイト監督の就任後、2年連続のベスト4入りを果たしたトヨタ自動車は、準々決勝でパナソニックワイルドナイツに勝利する等、昨季に負けないインパクトを残しております。

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試合は、開始早々のトライで先制したトヨタ自動車に対し、ヤマハが追いかける展開。特にヤマハはミスが多く、オフロードのパスがズレる、プレーを切るはずのキックが制度を欠いて相手にボールが渡るなど苦しい展開。

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同点に追い付くものの、姫野選手がトライを決めてトヨタ自動車が勝ち越しに成功。

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後半は、一転してヤマハが攻勢を仕掛け続け、トヨタはリードを守る構図。

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トヨタ自動車は姫野選手がシンピンで10分間の途中退出になるなど、相手陣内でのプレー時間をなかなか作れない状況に陥ってしまいました。

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ヤマハも同点トライを奪ったものの、攻めあぐねていた状況でしたが、77分にペナルティゴールを決めて逆転に成功!

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これが決勝点となりヤマハが2年連続の3位に輝きました。

〇 決勝:神戸製鋼コベルコスティーラーズサントリーサンゴリアス

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決勝は、トップリーグ15年ぶり(日本選手権は18年ぶり)の優勝を狙う神戸製鋼コベルコスティーラーズと3連覇を狙うサントリーサンゴリアスの対戦。

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今季の神戸製鋼は、元オールブラックスのコーチを務めたウェイン・スミス総監督、オールブラックスで代表キャップ112試合を持つダン・カーター選手が加入し、今季無敗で決勝の駒まで進めました。

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一方、サントリーはリーグ戦で神戸製鋼に敗れたものの、その後の激闘を制してリベンジを果たすべく3年連続のファイナリストとなりました。

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試合は、大方の予想を裏切る一方的な展開になりました。

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試合序盤に鮮やかに2トライを奪った神戸製鋼が試合を優勢に進めます。神戸製鋼は、素早いショートパスを駆使し、高いポゼッション率を確保することで試合の主導権を握ることに成功。

ディフェンスについても、規律ある守備でギタウ選手や松島選手の縦の突破を簡単に許しませんでした。尾崎選手の1トライこそ返されたものの、サントリー・松島選手のキックを見事にブロックした有田選手がボールを沈めて突き放す展開。

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後半に入っても、神戸製鋼の攻勢は止まりません。

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サントリーも選手交代で流れを変えようとするものの、神戸製鋼のアタッキングの前に防戦を強いられます。

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前半を超える4トライに加えて、コンバージョンではダン・カーター選手、「スナイパー」ヘイデン・パーカー選手の正確無比のキックがさく裂。

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貪欲に攻め続け、得点を積み上げていきました。前大会ではパナソニックの猛攻の前に選手を鼓舞する応援を続けてきたサントリーの応援席も数々のプレーの前に圧倒されてしまった印象。

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攻撃の手を緩めなかった神戸製鋼が50点差をつけて優勝。ダン・カーター選手のワンマンチームではなく、前年度王者に対して、質の高い攻撃、局面での守備強度の高さを見せつけたことで総合力の高さを改めて見せつける内容だったと思います。

〇 観戦:「世界」を強く感じるリーグへ

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近年のトップリーグの覇権を争ってきたパナソニックサントリーヤマハに対して、世界の頂点を知る指導者・選手を迎えたトヨタ自動車神戸製鋼の躍進は、サンウルブズとは違ったかたちで「世界」を意識させられる機会になるのではないかと。

もちろん、現在に至るまで名選手が多く日本でプレーしてきた経緯はありますが、W杯というビッグイベントを前にその熱量を強く感じられると思います。W杯閉幕後、ラグビーに対する視線が多く向けられれば、前大会同様、トップリーグが注目されると思います。前回大会後、2年で収束してしまった反省を生かし、熱狂を加速させるのはトップリーグの動きに期待したいと思います。

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