12月24日、味スタでトップリーグ最終節を観戦。
何気にクリスマスイブは2年連続で味スタに足を運ぶことに(汗)
〇 ダービーマッチの名に相応しい激戦
前半は、カンファレンス2位=日本選手権進出のため、多くのトライを奪って勝つことが求められる東芝が序盤から敵陣内に押し込む展開を作る。
守勢に回る時間が長かったサントリーも鋭い突破を起点に一時逆転をしたが、東芝の気迫のトライで再逆転。前へ=GO FORWARDというべきか、ラグビーならではの気持ち伝わる非常に良いアタックでした。
後半は、サントリーがPGを確実に決めて再度逆転し、リードもジワリと広げる。ボーナスポイントを含めた勝利が必要な東芝は果敢にトライを狙いに行き、サントリーも粘りの守備を見せる。白熱した攻防が続く中で東芝がトライ+ゴールで2度目の逆転成功!
しかし、サントリーが得意のパスワークを駆使した鋭い突破でトライを奪って3度目の逆転!鮮やかなサントリーの逆転劇に東芝の選手たちも勢いを削がれたと思ったが、わずか1分後にトライを奪って3度目の逆転!!意気消沈の言葉も出させる時間も与えぬほど、見事な反発を見せた。
残り時間も少ないことから、何とか勝ち切りたい東芝ではあったが、追う立場となったサントリーが果敢な攻めを見せていきます。攻撃の軸である松島選手が不在、ギタウ選手が脳震盪の疑いで途中交代になるなど苦しい展開が続いた、この日のサントリーでしたが、チームスピリッツにある全員ラグビーと勝ちにこだわる諦めない姿勢を意識したくなる見事なトライで4度目の逆転!!
終わってみれば残り10分から3トライが生まれる激戦となりましたが、サントリーが2年連続で府中ダービーを制しました。
ラグビーのまち・府中のアピールも兼ねて2年連続で味スタで開催された今回の府中ダービーマッチ。自治体がラグビーの普及に対して熱心なことはもちろん、味スタ=東京スタジアムがW杯の開幕戦の会場でもあり、ラグビーに対する認知を高めていくことは大事だと思います。
今年6月に「秩父宮みなとラグビーまつり」を観戦した時にも少し触れましたが、W杯開催というビッグイベントが2年後に控えているものの、現時点でのラグビーに対する認知は低いのが現状です。関係者・熱心なファンだけが盛り上がっているだけでは熱狂は生まれませんし、何よりも勿体ないことだと思います。
トップリーグも今季は『トップリーグの逆襲』を製作するなど、盛り上げ・集客に対する意識付けを強めているのはわかりますが、今の様々な意味で力不足であることは否めません。だからこそ、今回のように、府中市のような熱心な自治体(港区・熊谷・磐田・豊田)や活動拠点を置くチームの母体企業がタッグを組んで盛り上げていく取組は1つのカギになると考えています。
さらに、府中ダービーは伝統ある強豪チーム同士の対戦であり、現在進行形で日本代表に名を連ねる選手も多く所属しており、非常にブランド価値のある試合だと思います。前日に見たランチタイムキックオフのエルクラシコではありませんが、単なるリーグ戦の1試合ではなくトップリーグの存在を広く発信する試合としてアピールできるように働きかけても面白いかもしれません。
Jの兼ね合いで時期的に限られますが、是非来年も開催してほしいところです。