ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ-アルビレックス新潟


(リーグ戦では今年初めての平日ナイター。当方も会社帰りに直行する)
水曜日は、等々力でアルビレックス新潟戦を観戦。毎年恒例の7月の川崎市政記念試合、そして西城秀樹さんのハーフタイムショーを見ると、夏の到来を感じさせます。


試合は終盤にオウンゴールで追いつくと、その勢いのまま後半ロスタイムに悠様のヒールシュートで逆転。まさに「等々力劇場」夏公演の初日を迎えることとなりました。試合を通じて感じたことは以下の点です。

1. ゾンビのように立ち上がる

ファーストステージ最終節から3試合連続完封勝利を続けていた川崎ですが、この日は試合のファーストゴールを含む2失点を喫しました。
1点目の野津田選手らしい思い切りの良いシュートから生まれたゴールは「仕方ない」とも言えますが、新潟の勝ち越し点となったレオ・シルバ選手のゴールは審判に当たったボールの跳ね返りが起点となる不運もあり、川崎イレブンのメンタル的にも堪えるモノはあったと思います。
個人的に注目していたのは、失点した後のマネジメントでした。というのも、教訓が多かった先月の福岡戦では、先制後に相手に2点目を簡単に許してしまい、一気に厳しい状態に追い込まれたからです。

この日の試合は、厳しい場面も多々ありましたが、大きく崩れることなく、粘り強く対応することができました。特に、後半は井川選手がラファエル・シルバ選手や山崎選手との競り合いに苦慮する中、右サイドに入った武岡選手がサイドと中央の双方で対人守備で存在感を発揮してくれました。痛い失点でダウン喫しても、蘇生して立ち上がり、相手から主導権を奪い返す。三沢光晴風に言えば「ゾンビ」のようなタフさを見せてくれたことが、勝利を引き寄せたと思います。

2.「最後のシ者」橋本晃司の爆進宣言!
攻撃的なカードとして切ってきた三好選手をスタメン起用したこともあり、この日の風間監督は武岡選手に続く2枚目のカードに橋本選手を起用してきました。
この日の橋本選手は、サイドからの鋭いボールをゴール前に送り込み同点となるオウンゴールを引き寄せた持ち前の技術を発揮するとともに、球際の競り合いやハードワークも厭わない献身性を観れるなど、この試合と出場にかける強い思いを感じられました。ナビスコ杯ではゴールを決めるなど結果を残していただけに、リーグ戦での活躍は嬉しいところです。
ノボリ、ネット、三好、大塚。今季のナビスコ杯で活躍した選手たちが「水曜日よりの使者」としてリーグ戦に舞台を移して存在感を見せてきただけに、橋本選手は水曜日に現れた「最後のシ者」として爆進してほしいと思います。

3. 劇場を作り出した「水曜日のトドロキスタ」の熱気

(試合後、イレブンを迎えるGゾーン)
長らく等々力で観戦していると、スタジアムの雰囲気で「今日は劇場になりそうだな」と感じる時があります。水曜日の後半は、そんな熱気に溢れていました。
風間監督が人とボールの推進力を高める交代策を講じたこともあり、同点になる少し前の時間帯から一気にゴールに迫る流れが見られたことから、観客のテンションも徐々にヒートアップしていきました。同点後は言うまでもなく、逆転を願う拍手や声が包み込んでいきました。そんな雰囲気を受けて川崎の攻勢は緩むことなく続いて、最後の劇的な場面を迎えました。

これこそ「等々力一体感」ではないでしょうか?平日に加えて、天候が悪い中でも集まった水曜日のトドロキスタ(笑)の熱気が劇場を生み出したとすれば、選手・スタッフ・サポーターのみんなで掴んだ勝ち点3だと思います。その意味でも、次に大きく繋がる勝利だと感じました。

(選手に負けじとワニナレマスコット)
この日、私は応援ゾーンではなくアップグレードして指定席で普段より落ち着いて試合を見ていましたが、終盤は声を出して応援モードで前のめりで試合を見てました(笑)周りでまったり見てた人たちも大興奮して立ち上がっていて、熱気が伝播した証拠だと思います。

(ヒデキさんのパフォーマンスから生命力を感じた)
市政記念試合では毎年恒例となった西城秀樹さんのハーフタイムショー、当日の東京新聞の朝刊にヒデキさんの記事がありました。
www.tokyo-np.co.jp
近年は病からのカムバックという大変な局面の中で、ショーを開催してくれることは感謝してもしきれないですし、フロンターレを応援してくれる言葉をくれたことが本当に嬉しかったです。

そんなヒデキさんのためにも絶対に勝ちたい試合でしたし、期待通りの熱気のある試合を見せられたと思います。この勝利でヒデキさんにパワーを送れたら、そして来年も一緒にYMCAをしたいです!

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