ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

『姉のいた夏、いない夏』


姉のいた夏、いない夏 [DVD]


■ タイトルと雰囲気は私好み
物語は60年代から70年代、欧州を旅行中に自殺してしまった姉。
その姉の死から数年後、姉を慕っていた妹が姉の足取りを追って欧州へ。
滞在中に訪ねた姉の元恋人の証言などから、姉の死の謎がわかっていくが…。


「タイトルで選んだんじゃないの?」と思った人、10ポイント。
欧州各地を回る(回った)妹(姉)の何とも言えない焦燥・哀愁を感じる作品。
愛した父に「世界を変えろ」と言われ、過激な活動へのめり込んでいった姉の姿。
そんな姉を旅するうちに知り、内気な性格と相まって、不安と恐怖に駆られる妹。
そうした描写が散りばめられている感じの作風、だから少し暗い印象を受けた。


そんなグレーな内容に対して、欧州の美しい町並みが素敵すぎる。
特に終盤に訪れたポルトガルの風景はまさに絶景、非常に対照的だった。
こうした雰囲気は自分は凄く好きだが、物語にはイマイチのめり込めなかった。