ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

読了・メイソン・カリー 『天才たちの日課』

天才たちの日課  クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々

天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々

○ クリエーターたちのルーティン
先日読んだ『サッカーマガジンZONE』の書評コーナーで気になった本でしたが、非常に興味深い内容でした。

本書は、学者・作家・音楽家等のクリエーター161人の日課(ルーティン)に関する記録をまとめたブログをもとに書籍化したものです。具体的にはクリエーターが日々の創作活動を、どのようなスケジュールで行っているのかをピックアップしている。

想像どおり、クリエーターによってルーティンの内容は大きく異なりますが、本書に取り上げられた人々についてば、以下の共通点もあったと考えております。

1つは、本書のテーマに繋がる部分ですが、クリエーターたちが、創作を行うための自分たちのスタイル=「型」を持っていることです。同じような時間(帯)に起きて、食事を済ませ、仕事をして、リフレッシュを済ませて、そして寝る。日々のルーティンに忠実であったことを窺わせる人物が多くいたことに驚かされました(ベンジャミン・フランクリンに至っては日々の予定表を作成するほどの徹底ぶり)。
そのために、サラリーマンのように早起きして仕事を行う朝型のタイプが多いというのもそうですが、規則正しい生活を維持するためにカフカのように敢えて仕事に就きながら執筆を行う人間も少なくはなかったことも意外に感じました。

もう1つは、仕事のオンオフの切り替えを行っている点です。例えば、午前中の時間帯に仕事したら、午後は外出や気分転換を行ったり、あるいはお酒を飲んだりと気持ちを切り替え、そして(薬等を使うケースはありながらも)夜は就寝して次の日に備える。
もちろん、遅筆な人もいれば、筆が速い人もおりますので良し悪しはあると思いますが、日本人は気持ちの切り替えが下手だと言われることもあるだけに、こうした切り替えの部分は自分でも意識したい部分ではあります。

こうした時間の使い方にしても、作業に対するインテンシティについても、クリエーターが「自分をよく知っている」からこそ、自分なりのスタイルを構築できているのではないかと。現在も、ライターさんや漫画家さんのお仕事を目にする機会は多いですが、そうした方々の日々の自己管理の大変さを改めて感じました。

日々の時間や業務追われる会社勤めの人間なので、クリエイティブな創作活動や時間の使い方に自由があるクリエーターの方々の存在を羨ましいと思ったりもしますが、本書を読んで考え方が大きく変わりました。
正直、会社勤めの方がずっと楽だと思いましたし、ルーティンの中身は絶対真似できませんが、仕事のある生活の中に自分なりの型作り模索していくこと、そして頭の切り替えをより高いレベルで行っていこうと思いました。

300ページ超の少し厚めの本ですが、1人あたり長くても2ページほどの内容なので読みやすいので、気軽に読めると思いますのでオススメです。

最後に、余談ですが、フィッツジェラルドが自分の期待どおり?、創作の取組がダメダメだったことには安心しました(笑)

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ‐大宮アルディージャ

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昨日は、等々力で大宮アルディージャとの試合を観戦。

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2月末に開幕した明治安田生命J1リーグは早くも1stステージ最終節。鹿島さんの結果次第では逆転優勝の可能性がある試合は、クラブ史上最多となる26,612人の観客が足を運んでいただきました。

 〇 1stステージ「総集編」のような最終節

試合を振り返ると、今季のチームが開幕から積み重ねてきた経験値がよく表れた内容だったこともありました。そのせいか、まるでアニメで見られるような「総集編」のようにも感じられました。

 <衝撃を与えてきた男たちのゴール>

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この日の先制点を挙げたのは、終盤戦にブレイクを果たした大塚選手。トップ下で起用された大塚選手は序盤から積極的にボールに絡んでおりましたが、得点の場面では正確かつ次のプレーを意識した的確なトラップでボールを受け、落ち着いて決めきりました。ナビスコ杯での2ゴールもそうですが、局面の流れの中で発揮できる彼の技術の高さが凝縮されたゴールだと思います。

追加点を挙げたのは、誰よりも強い気持ちで試合に臨んでいた憲剛さん。今季の憲剛さんのプレーを振り返ると、局面ではパスを出さず、ドリブル突破で仕掛けたり、角度の無い場面でシュートを打っていく姿勢を強く見せている点です。ファーストステージの4得点のうち3得点がノミネートゴールという「ゴラッソ製造機」ぶりを発揮しただけに、セカンドステージでも我々をあっと驚かせるゴールを見せてほしいです。

 <復活と期待>

一方、ディフェンス陣では、不振から復活を果たした谷口選手のプレーが印象に残りました。昨季は全試合出場と無警告を達成し、今季も試合出場を重ねる谷口選手ですが、春先の試合では失点に繋がるミスも多かったことから、サポからの厳しい意見を目立ちました。しかし、GWの連戦を終えて、奈良選手が怪我による戦線離脱でCBに復帰してからは徐々に安定感と評価を高めていきました。危ないミスもありましたが、高さの強さやボールの動かし方などでは存在感を発揮しておりました。

そして、セカンドステージのブレイクを期待したいのが途中出場の原川選手。試合途中からの流れでのプレーや2列目での起用も難なくこなし試合に入れているだけに、出場機会の獲得と結果に繋がる良いプレーを見たいところです。

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 以上です。今年のファーストステージは全試合観戦することができました。苦しい場面も本当に多かったですし、悔しい内容に終わった試合も何試合もありました。しかし、その先に掴んだ自信と成長、そして勝ち点の積み重ねは無駄にはならない。何故なら、まだリーグ戦は続くからです。昇格に立ち塞がった勝ち点「1」の壁を超えるために12年前に生まれた言葉が「Mind-1」という言葉です。その精神を改めて強く胸に抱いて、セカンドステージも1試合を大切にして戦っていきたいと思います。

https://www.instagram.com/p/BHE7aQYgQD-/

セカンドステージの「幕が上がる」。

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観戦休題:川崎純情Night☆~Road to CLUB CITTA' カウントダウン Vol.3~  

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昨日は、ライブハウス・川崎セルビアンナイトで川崎純情小町☆さん(以下「小町さん」)主催ライブを鑑賞。小町さんは10月14日にクラブチッタでワンマンライブが決まっており、本公演はワンマンの月例カウントダウンライブとなります。

この日の出演アイドルは5組で各持ち時間は20-30分ほど。この手のライブイベントは「未知の強豪」との遭遇も多いので、敷居としては丁度良い持ち時間ではないかと。私自身、まなみのりさと小町さん以外はハジメマシテでしたが、ガッツリ楽しむことができました。

〇 主催ライブ=ホームゲーム

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今年に入って、小町さんのポスターやミニライブを市内で見る機会が一段と増えてきまして、より身近な存在に感じるようになりました。「百聞は一見に如かず」ということで多くの人に活動を知ってもらう機会はとても良いことですし、地域を盛り上げるという活動のコンセプトにもプラスになると思います。

ライブハウスでの主催ライブというのは、見る側の視点ですと、そうしたイベントから一段階踏み込んだ領域と言えますが、その分得られる満足度も大きく違いました。

窮屈に感じない程度の観客の密集度とコアの密着度が作り出す一体感、声援とよく知ったステージという「ホームアドバンテージ」を生かした小町さんのパフォーマンスは、今までイベント等で見ていた小町さんの印象がガラッと変わりました。端的に言えば、熱い!

実際、ライブの熱さにはメンバーも以前から太鼓判を押しておりましたが、この熱量を体感するなら、絶対に主催ライブだと実感しました。その意味では、それを体験することが出来たことが何よりもの収穫でした。

 〇 ガチの地元愛

ライブの中で印象に残ったことがありました。パフォーマンス中、筆者の地元でもある高津区担当の副リーダー・長嶺さんが涙をこらえる場面がありました。彼女やグループにとって記念のライブや生誕祭でもなかったライブで、彼女は何故感極まったのか?それは、彼女自身が大プッシュしていた、地元「溝の口」の刻まれたTシャツを多くの人が身に着けてくれたのが嬉しかったからだ。

その話を聞いて「ガチだ、ガチすぎる」と心中でシャウトしてしまった(笑)ココまで地元を好きでいてくれて感謝の気持ちしかないですね。このグループのメンバーが自分の担当地区に純情と愛情を注ぎこんでいる証拠だと思いました。

川崎フロンターレのホームゲームやゴミ収集車のメロディでお馴染みの『川崎市民の歌』の歌詞には「好きです 川崎 愛の街」と言うフレーズがある。そして、このグループ名にある「純情」という言葉もまた辞書的な意味では「利益・策略を離れて、いちずに寄せる人情・愛情」とある。そして、この日は、グループのメンバーが自分の担当地区に愛情を注ぎこんでいることを垣間見ることができました。

「愛」の街の「愛」のある「アイ」ドルを応援していきたいという気持ちが一層強くなりました。頑張れ、川崎純情小町☆

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・アビスパ福岡-川崎フロンターレ

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昨日は、レベルファイブスタジアムアビスパ福岡戦を観戦。ファーストステージは残り2試合、首位・川崎と2位・鹿島の勝ち点差は「1」。

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まさに「絶対に負けられない戦いがそこにある」状態で臨んだ試合は、序盤に2点のリードを許し、何とか後半のPKで追いついたものの痛恨のドロー決着となりました。

試合を見て感じたことは以下のとおりです。

1. 福岡の攻撃の「型」にハマる

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当日まで見ていた福岡の過去の試合で怖いと思っていたのが、ウェリントン選手のポストプレーの後に城後選手や金森選手が素早く反応して仕掛けるというものでした。
そして、この型が見事にハマって得点に至ったのが福岡の先制の場面でした。ウェリントン選手と谷口選手が競り合い、その後に邦本選手が競り合って金森選手が抜け出してゴールを奪いました。
前節に続く2トップの採用に伴う効用に加えて、攻撃志向のエウシーニョ選手のサイドに張っていた金森選手の反応ともに非常に良かったのはありますが、型としては想定できた点もありますので、防げた失点ではあったと思います。その意味でも、試合の入り方として要反省の内容でした。

2. 高まる「チーム力」
昨年までの守備の軽さを思い返すような2失点でリードをした川崎。さらに、CBのエドゥアルド選手が負傷交代してしまう緊急事態。試合前の雰囲気から一転して絶望的な状況に立たされた中、奮起してくれたのが交代選手たちです。
まず、エドゥアルドと交替で試合に入った井川選手です。スクランブル状態での出場となりましたが、ビルドアップやカバーリンスをこなし、バタついていたチームに落ち着きを与えてくれました。。
次に、後半頭から出場した武岡選手、後半途中から入った田坂選手はコンディションが上がってきたのか、復帰直後は厳しい内容だったプレーも見せてくれました。特に武岡選手はキレのある突破とクロスで見せ場を作ったほか、相手のカウンターにも粘り強い対応を見せてくれました。
そして、リーグ戦初先発した大塚選手は終わってみればフル出場。FW陣との連携面や球際でのコンタクトは若干課題は残りましたが、運動量にもプレーの質も安定していたと思いますので、今後の出場機会にも注目していきたいです。
勝つことはできませんでしたが、離脱者も出る中で劣勢を立て直し、追いつけたのはチームの力だと思います。開幕当初はもちろん、先月と比較しても、その力の向上に手応えを感じております。ファーストは来週で終わりますが、セカンドステージ、そしてチャンピオンシップを戦うためにも、さらなる成長と進化に期待したいと思います。

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以上です。試合後の博多周辺ではフロンターレサポーターの残念会が催されたと思います(当方含む)。顔をあわせる哀愁交差点ではありましたが、まだ眼は死んでなかった(と思います)。ファーストステージ最終節、やり切りましょう!

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・横浜F・マリノス‐川崎フロンターレ

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昨日は、日産スタジアムで横浜F・マリノスとの神奈川ダービーを観戦。ファーストステージも残り3試合、勝ち点1の取りこぼしが命取りになります。クラブの歴史を変えるために、サポーターとしても絶対に負けられないという強い気持ちで臨みました。


前半は、川崎がボールを保持し、マリノスが自陣で待ち構えてカウンターを狙う構図。マリノスの壁を攻略するため、憲剛さんを中心に工夫を重ねて攻め込む川崎は、車屋選手のサイド突破を契機に、ネット選手のミドルシュートで先制することができました。一方、後半はマリノスの攻撃を耐える時間が続きましたが、を中心に何とか守り切り、悠が獲得したPKを嘉人さんが決めてリードを広げることに成功、攻撃的なカードを切って攻勢を強めたマリノスの攻撃を抑えて勝利することができました。試合を振り返って、感じたことは以下の2点です。 

1.耐久性を強みに

この日の試合を振り返ると、今季の川崎の強みを感じる試合だったと思います。試合を振り返ると、川崎の攻撃の質という点では良いチャンスメイクは出来ていましたが、得点に結びつけるができませんでした。前半の早い時間帯で見せた嘉人さんや憲剛さんの惜しいシュートは決まらず、先制点を奪った後もなかなか追加点を奪うことが出来ませんでした。

そうした試合の流れもあって、後半の途中、マリノスに攻め込まれる時間帯が続きました。ゴール前で跳ね返したセカンドボールを奪われ、再度仕掛けられる展開でしたが、体を張ったディフェンスと局面の集中力で何とか凌ぐことができました。仮に同点ゴールを奪われていたら、試合の行方はわからなかったと思いますし、下手すれば一気に逆転を許していたかもしれません。

今季のココまでの成績は、膠着状態や厳しい展開でも耐えきる力を高めているのが大きいと思います。鹿島や浦和の失点数を見ると守備力が向上したと言い切れないと思いますが、守備の耐久性は確実に高まっていると思います。苦しい時間帯でも焦らずに耐えきることができる、そうした自信が選手の中にも出てきているのではないかと。今後も勝ち点を積み重ねるためには、試合に必ず訪れるだろう厳しい時間帯を抑える力を高めてほしいと思います。

2.キミこそは「水曜日よりの使者」

マリノスは、守備を基調とするサッカーの「型」を保持するクラブです。昨季のセカンドステージでは、マリノスの素晴らしい守備組織の前に完敗を喫しました。今回もリードを許せば非常に厳しくなる、と考えておりましたので、この日のポイントはシンプルに「とにかく先制点を奪うこと」だと思っていました。

その意味では、ネット選手の先制点は非常に大きかったと思います。開幕戦をベンチ外で迎えたネット選手ですが、途中出場、ナビスコ杯、そしてリーグ戦先発と着々と実績を積み重ねてきました。物凄い成長スピードだと思います。リーグ戦の初ゴールとなった柏戦と同様、ゴール前の混戦のクリアボールに素早く反応したシュートは、前に出る積極性やシュート精度を含めて、彼の良さが詰まった非常に良いプレイでした。

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成長速度という意味では、この日も途中出場を果たした大塚選手も負けていません。プレイ続行が難しくなった大島選手に代わり、ピッチに入った大塚選手ですが、選手と選手の間に入り、正確なトラップ、そして状況に応じたボールの出すタイミングも非常に良かったと思います。まさに潤滑油の役割を果たした大塚選手ですが、貪欲にゴール狙う姿勢からも、まだまだプレイには納得していないと思います。今後のさらなる活躍をサポートしたいと思います。

戦列復帰からスタメン定着を果たした登里選手、最後に交代で入った三好選手もそうですが、彼らはナビスコ杯の出場機会からリーグ戦のメンバーに名を連ね、現在の位置にまでたどり着きました。開幕時からの個々の成長と躍進が、まさにチームを救ってくれています。ナビスコ杯は敗退してしまったのは悔しいですが「水曜日よりの使者」がチームに加わってきたことは、非常に大きな収穫であったと改めて感じました。 

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以上です。ココまで来たら目の前の試合を全力で頑張るしかない。気持ちを1つにして一生懸命応援していきましょう。

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観戦記・明治安田生命J2リーグ:ファジアーノ岡山-ロアッソ熊本


ナショナルマッチデーウィークの中断期間を利用し、サッカー旅を実施。昨日は、岡山のシティライトスタジアムファジアーノ岡山のホームゲームを観戦。

「CHALLENGE 1 」をスローガンにJ1昇格と1万人動員を目指して戦い続けている岡山は、年々激化を増すJ1昇格争いの中で上位をキープしております。

前半は、そんな岡山の強さを感じさせる内容だったと思いました。熊本の攻撃の起点となる清武選手に対して、岩政先生がガッチリ抑えこんで前を向かせない。コンパクトな陣形を維持して、人数をかけて圧力をかけるなど、組織的な守備に加えて個の意識の高さも伺えました。

後半も岡山ペースかと思いましたが、熊本は清武選手のボールを受ける位置取りが変化したことでチャンスメイク、サイドから素早く仕掛けた清武選手のボールにアンデルソン選手が決めて熊本がリーグ戦復帰後の初ゴール。この後も熊本の攻勢が見られ、どう転ぶかわからなくなりました。

しかし、その後の展開に岡山の底力を垣間見ることができました。岡山の前線の選手は得点こそ無いですが、前半から赤嶺と豊川が良い動きをして熊本ゴール陣内に迫り来る流れを切れ目なく続けていました。最後まで崩し切ることはできませんでしたが、同点の場面で貴重なPKを獲得し、勝ち越しに成功しました。
その後、熊本も巻選手や平繁選手と攻撃的なコマを送り出して攻勢を強めましたが、高いラインを維持してコンパクトな陣形で対応。決定機を作らせず、しっかりと守り切って勝利を手にしました。

以上です。時間をかけてチーム力を高めてきた岡山の戦い方を見て、J2の現在位置を確かめる契機になりました。

攻守で相手に差をつける個のタレント、長いリーグ戦を戦うための組織的な戦いの双方が無ければ今のJ2は戦えない、どちらだけでは勝ちあがれないと感じずにはいられません。その意味で、J2の上位戦線の激化を改めて認識されられる試合でした。

そして、熊本は連敗が続いておりますが、サッカーの質という意味では決して悪くないですし、逆を言うと今の上位陣を脅かす試合内容を続けていると思います。ただ、イレブンとサポーターが望むのは勝利だと思いますので、頑張ってほしいです。

最後に初めて来たシティライトスタジアムの雰囲気も本当に良くて見てて楽しかったです。ファジフーズもファジ丸さんも最高で、素直に「また来たい」と思えるスタジアムが増えました。アウェイサポーターとして来る日もそう遠くないと思いました。

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ-ジュビロ磐田


日曜日は、等々力でジュビロ磐田戦を観戦。ファーストステージも終盤戦に差し掛かり、暫定首位ながら鹿島と浦和とは僅差の状況。1試合の結果が大きく左右される緊張感のある試合が続いてます。
試合は、しっかりとした準備を進めてきた磐田の前に苦しんだ川崎ですが、前半の終わりに大塚選手を投入し、攻撃を活性化することに成功。後半は、磐田陣内に押し込む展開を作るものの、なかなかネットを揺らすことができずに苦しみましたが、88分にゴール前の崩しからオウンゴールで先制し、何とか勝利を収めることができました。試合を通じて感じたことは、以下の2点です。

1. 水曜日よりの使者・大塚翔平選手

磐田の名波監督は、想定どおり川崎に対する予習と対策をしっかりと準備して試合に臨んできました。試合後のコメントでも話されていたとおり、磐田側としては前半はパーフェクトに近い内容だったと思います。
しかし、後半は一転して川崎が主導権を握り、磐田側へのアタックが多く見られるようになりました。それは川崎の風間監督が、前半終わりに大塚選手を投入したことが影響していると思います。

その前に風間監督は、試合状況を鑑みて、憲剛さんをボランチ、賢太郎をサイドハーフに配置転換しました。憲剛さんがボールを受ける回数は増えたものの、嘉人さん・悠との距離が開いてしまいました。そこに、大塚選手が中盤と前線の間に入ったことでボールの動きを活性化していきました。
風間監督の試合後のコメントにもあったとおり、流れがズルズルと磐田にも行きそうな展開でもあったことを踏まえると、その流れを読んで前半途中から大塚選手を投入して食い止めた監督の修正は見事だったと思います。そして、大塚選手がこの場で投入され、貢献を果たしたのは、言うまでもなく、ナビスコ杯の仙台戦でのプレイがあったからだと思いました。日曜日に現れた「水曜日よりの使者」がチームを救ってくれたことは、本当に大きかったと思います。

2. 切れ目ない攻撃が生んだゴール
前線の活性化に成功した川崎は、後半は主導権を握り、磐田陣内に押し込む展開が続きましたが、なかなか点を奪うことができませんでした。ゴール前までの崩しは上手くいってもフィニッシュ精度に欠いたり、相手の体を張った守備に防がれてしまったり、ゴールが近いようで遠くに感じました。
このような展開だと、相手に逆襲を許して失点するパターンも想定されましたが、磐田に逆襲の芽を摘み取ることで、攻め続けることができました。理由は、磐田の単騎突破をネット選手、谷口選手、エドゥ選手の3人が抑え込み、回収したボールを前線に供給する流れを継続できたからです。特に谷口選手は、ここ数試合は復調傾向にあり、アダイウトン選手に前を向かせず、押さえ込んだり、鋭い縦のボールを入れるなど、非常に良いプレイを見せていたと思います。
良い守備からボール供給網を確保し、サイドを起点にゴール前に押し込む流れを続けた結果、相手のオウンゴールで得点を挙げることに成功しました。結果的に得点者無きゴールになりましたが、川崎イレブン全員で掴んだゴールだと思います。

以上です。前節の新潟線同様、自分たちで難しくしてしまった側面はありましたが、トーンダウンせずに攻め続ける姿勢を貫けたこと、スタジアムにいる川崎サポーターを含めた多くの人たちが諦めずに戦い続けたからこそ、ねじ込めたゴールであり、勝利だと思います。ファーストステージは残り3試合、目の前の1試合を大切にして走り抜けていきましょう。

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