ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記・Jリーグ:川崎フロンターレ‐徳島ヴォルティス


■ 灯せ!勝利の青信号!!
昨日は等々力で徳島ヴォルティスとの試合を観戦しました。徳島は、中断期間にエステバン(前神戸)やアドリアーノ(元C大阪等)等の力のある選手を補強しており、順位に関係なく苦戦することは予想されましたが、試合は4得点の快勝を収めることに成功しました。この試合の中で感じたことは以下の点です。

◯ 「適用化」の前半、「支配」の後半

川崎は、嘉人さんが出場停止処分、大島君がアジア大会出場、さらに6日のセレッソ大阪戦で負傷者続出したため、直近の試合からメンバーを大きく入れ替えて試合に臨みました。同様に大きく入れ替えた天皇杯・愛媛戦で敗戦を踏まえ、自分も不安を感じておりましたが、チームは試合が進むごとに良くなっていったと思います。
前半は、とにかくミスが多く、相手にボールを持たれる時間が多かったと思います。レナトの個の突破で相手に脅威を与え続けたものの、自分たちのリズムで「できた」時間帯と「できなかった」時間がハッキリとした内容だったと思います。
一方、後半は、徐々に相手の運動量が落ちてきたことから、空いたスペースを有効に生かし、ボールを繋ぎながら、縦に素早く仕掛け、試合を支配することに成功しました。また、最近の試合は、攻守の切り替えが遅く、相手に簡単に侵入を許す場面が散見されたのですが、後半は守備に関しても、守備位置に素早く戻る意識、ボールへのプレッシャーを怠らない姿勢が前線の選手からも見られました。攻守ともに、川崎の選手たちは終盤まで非常によく走れていたと思います。

◯ ビョンジュンと小林悠
普段と異なるメンバー構成で臨んだチームに勢いをもたらしたのは、前半5分のビョンジュンのゴールでした。悠様のボールを上手く収め、角度があまりないところから決めたプロ初ゴールは素晴らしかったです。手術+リハビリからキャリアをスタートする等、怪我と向き合う期間が多かったビョンジュン。振り返れば、機会をみては先発起用する等、風間監督の評価は高かったのだと思いますが、今回の起用で見事に応えてくれました。
また、そのゴールをアシストした悠様の活躍は目を見張るものでした。レナトのクロスに見事に合わせて3年ぶりの二桁得点を達成、後半は惜しいシーンが数多くあっただけに決めてほしいという気持ちはありましたが、とにかく攻守に獅子奮迅の活躍でした。同じような境遇でプロキャリアをスタートさせた後輩を引っ張る先輩としての一面を見るとともに、何よりも嘉人さん不在のチームを支えるエース・大黒柱への成長が垣間見られました。ナビスコでの大島君がそうであったように、小林悠のエース襲名に向けた道のりを今後も進めてほしいものです。

◯ トップ下・憲剛、再び
この日の選手配置は昨季後半戦の布陣との共通点も多かったのですが、トップ下で憲剛を起用できたことは大きなプラスであったと思います。昨季は、得点を量産する等、チャンスメイクでなく自らが得点に絡む機会が増えた憲剛のトップ下起用でしたが、この日も前線の高い位置でプレッシャーをかけたり、ゴール前に侵入してシュートを放つなど、危険な存在になっていったと思います。
この点は、コンビを組んだ谷口・イナのボランチの2人が、試合が進む中で安定したプレイを披露したことも大きかったと思います。森谷・大島不在の中で、この3人の組合せでリズムを作り出せたことは、次節の多摩川クラシコに向けて大きな手応えになったと思います。

以上です。試合を通じて、試合に臨む選手たちの闘う気持ちが伝わってきました。中断期間後、リーグ戦の試合出場が無かった選手たちも多かったのですが、西部・ジェシ・井川の昨季後半戦を支えた守備ユニットを中心にディフェンス陣の失点を許さないという気持ち、チャンスを絶対生かしてやるというビョンジュンの気持ちなど、個々の闘争心が戦闘力を引き出していたと感じました。風間監督の述べる、気持ちや意識の部分の大切さを改めて感じた試合です。この気持ちを押し出して、FC東京との多摩川クラシコに臨んでいきたいものです。

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