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ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記・Jリーグ:大分トリニータ-川崎フロンターレ

サッカー


■ 復活した鬼門と対峙
リーグ戦では今年最後のアウェイ遠征として大分に来ております。日中はともかく日が傾いてくると気温もグッと下がってきました。自チームの応援に関してはバモるので温かくなるのですが、ジッと座って見るには厳しいですね。大分銀行ドームは初めて来たのですが、スペースコロニーを彷彿させる屋根を見て「おお」と年甲斐もなく唸ってしまいました(笑)
そんな大銀ドームですが、川崎にとっては「鬼門」と言われるスタジアムの1つ。記憶に残るのは優勝争いを演じた09年、既に降格が決まった大分に対して試合内容でも圧倒される展開で敗戦、鹿島に抜かれて優勝を逃してしまいました。昇格で復活した鬼門、現在の結果関係なく大きな壁です。

■ 試合雑感
試合内容は川崎が主導権を握る時間帯が多く、セカンドボールも含めて非常に長くボールを持てていたと思います。これに対して、大分は最終ラインに圧力をかけつつ、高い位置でボールを奪って一気にカウンターという形に結び付けたいという意図を感じ取れました。最後までスコアレスが続く展開で、ドロー決着かというところで嘉人さんの劇的ゴールで勝利することができました。この試合、応援しながら私が両チームについて感じたことは以下の点です。

○ 川崎:ピッチ状態への対応とサイド突破に対する受け
前述のとおり、この試合は前節の浦和戦とは異なり、ボールを長い時間をもつことができました。大分からの前線のプレスにも簡単に屈せず、後方から繋ぐことや長いボールを送るといった形で相手ゴールに迫りました。しかし、それでも終盤までゴールを奪えませんでした。決定機をモノにできなかったという単純な精度の問題もありますが、他にも何点か気になる点がありました。

1つはピッチ状態への対応が上げられると思います。10年シーズンに大きく取り上げられたように、大銀ドームの芝の状態が良好ではないことは私も知るところでした。試合を見ていても、その状況は何となく知りうるところでした。川崎はボールを繋げていましたが、ピッチ状態もあり、ボールのスピードは殺されていたように感じました。ボールのスピードがない分、選手間のズレが少ないため、川崎側はしっかりと繋ぐことができました。しかし、結果的に攻撃のテンポが少しずつ遅くなり、相手の守備もしっかりと対処できたのではないでしょうか。テンポをもう一段階上げれなかったのが、非常に苦しんだところです。

もう1つは、サイド突破に対する受けですね。この日はサイドから深いところまで侵入する場面が多くありましたが、これを最後にゴールまで結びつけられませんでした。相手がゴール前を固めてきたのはもちろんそうなのですが、あれだけサイドを崩せただけに合わせたかったところです。レナトのシュート性のグラウンダーのボールに嘉人さんが追いついていればというシーンが3度くらいありましたが、こういう最後の「詰め」の部分は前節に続いて精度を上げてほしいですね。

○ 大分:高い集中力で堅持した守備もリズムを掴めず
マッチデープログラムにおいて、エルゴラ大分担当のひぐらしなつさんがプレビューで「守備からリズムを」とご指摘されていましたが、良い守備から自分たちの流れを作りたかったと思います。第2節での対戦同様、最終ラインとボランチの間に前線から圧力をかけていき、相手の攻撃時はゴール前をしっかりと固めるという切り替えができていました。私も応援していて「集中力の戦いだ」と感じたように、宮沢選手を中心とする大分の選手たちの高い集中力も最後まで崩せなかった一因として考えられました。

しかし、守備から攻撃に繋げる流れはなかなか作れなかったのが大きかったかもしれません。ロングボールの高さではジェシに制されたこともそうですが、前線で憲剛・嘉人に圧力をかけられたことでボールを送る時に窮屈になったり、競り合いの中でボールを運ぶ場面に持ち込めなかったなと感じました。ただし、前線に対する林選手は前線での駆け引きは怖かったですね。ある種の老獪さというか、経験値の高さを感じました。また、木村選手は前線の高い位置に配置されていましたが、相変わらず技術力の高さを感じさせるプレイでした。終盤のシュートも少し高かったですが良かったですし、何度かサイドから突破を許しましたが押し込まれずに済んだのが幸いでした。

■ 最終節へ向けて・・・
この日、ポスト、バー直撃連発でこの日はダメか、と思ったところでバーに当てて押し込んだ嘉人さんのゴールは本当にシビれました。ありがとう。
いよいよ来週が最終節、優勝を持ち越した横浜FMが相手です。川崎にとってアジアへの挑戦権が絡む重要な試合、選手たちもアジアを強く意識されているようですので、4年ぶりにアジアの扉をこじ開けたいところです。とにかく勝って、笑顔でリーグ戦を終わりたいですね。