ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

東京新聞:漫画の『聖地』解説 市が『マップ』試作 活用策検討へ

東京新聞:漫画の『聖地』解説 市が『マップ』試作 活用策検討へ
■ マンガを地域資源として考える
私が暮らす川崎市ですが、コレと言って特色のある街であるとは思えない。
小学3年の時に習ったことを思い出せば政令指定都市、工業地帯、騒音・公害…。
横浜、鎌倉、横須賀、神奈川の他の都市と比べても川崎は『無機質な街』なのだ。


自治省出身の現市長の就任以降、新たな地域資源の開拓にも力をいれている。
唯一のプロチームである川崎フロンターレに対して厚遇してくれるようになった。
近年では、ミューザ川崎を拠点に「音楽の街・かわさき」を大々的にアピール等。
少しずつ根付いてはきているものの、肌感覚では人口的な感触はぬぐえていない。


話がずれた。記事では川崎を舞台にしたマンガをマップ化するという取組を紹介。
最近、何かと話題の鷺宮の先行事例?もある自治体の“聖地”化政策のマンガ版。
実際の紙面では『天体戦士サンレッド』とか『パトレイバー*1などが挙げられていた。


それこそ、昨年訪れた『朝霧の巫女』の舞台となった広島県三次市ではないが、
この手のPRは流行廃りが早い、ブームというか話題になっても一過性だ*2


そこで、自治体PRに行政側がヲタっぽい業界にも売り込みをかけてはどうか?
地域資源を掘り起こす」政策の一環で行政から働きかけてみては?ということ。
しかも、そのために大開発する必要はない。生の、普段着の都市を魅せればいい。


聖地巡礼経験者のダメヲタ見解から言えば、モノがモノならアリだと思うわけだ。
あの小説やマンガの舞台、アニメではこんなだったが、本当の街はどうなんだろ?
私も『おねがい』シリーズの舞台でなければ、木崎湖に行こうとはは微塵も感じない。


以前、地域活性事例でD通の人に「映画やドラマの舞台に招致するのは?」という
アイディアを聞いてみたところ、撮影を含め、宿泊や滞在を考えると大変だとか*3


アニメの場合はスタッフのロケハンが中心だから、費用対効果は悪くないか。
ましてやマンガ、もうそれこそ作者の足と目と耳の取材だけが頼りとなっている。
これを自治体が支援し、その代わりに題材として取り扱ってくれるというバーター。
ある意味、メディアミックスやコラボのチャンネルに「自治体」が入ることになる。


そんな聖地行政政策(仮)において、課題となるのは発信力と継続性の二点だ。
映像媒体は一時的な発信力としては魅力的であるが、継続性という部分に欠ける。
活字媒体は継続性はあるものの、発信力という部分で温度差があるのが問題だろう。
一過性のブームから、恒例、定着へと長期的視点をおけるかが鍵となってくるだろう。


ちなみに、二宮ひかるハネムーンサラダ』は作品群になかった(笑)一番近所なのに。

*1:正確には現在のお台場あたりだとは思うのだが…

*2:事実、三次でも妖怪やアニメイベントで盛り上げたが、継続には至らなかった

*3:なお『ガバナンス』07年8月号で近年の映画の地域活性化事例で『包帯クラブ』を紹介