ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

読了・コミック:今更、吾妻ひでお『失踪日記』を読んでみる

失踪日記 うつうつひでお日記 (単行本コミックス)


■ たしかに逃げ出したくなる時はある、しかし…
漫画やオタク関係の新書を読むと、必ずといっていいほど出てくる吾妻氏の作品。
当方は未読だったのだが、本屋で立ち読みした『失踪日記』が面白かったので購入。


失踪日記』のあらすじは、筆者が仕事から逃亡して失踪したり、配管工になったり。
本編後半は、筆者の漫画家としての歩みについてや、アル中で精神病院に入った話も。
この人、警察に見つからなかったら「家に戻る」って選択肢は出てこなかったかもな。


「全部事実です(笑)」ということで、内容は笑えるんだけど、笑えないリアルさ。
とにかくホームレス時代に経験した壮絶なサバイバル生活ぶりには、驚きを覚える。
「逃げ出すのも一苦労」と、ある意味で自分の気持ちを思いとどまらせたり(笑)


この作品を書いている時期(04−05年)の『うつうつひでお日記』も読了。
吾妻氏の日々の仕事・読書・生活が書かれている、読書の量・範囲がスゴイ。
ところどころに吾妻氏のキャラ絵があって、電車で恥ずかしくて読めなかったな。