ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

読了・コミック:『ヨコハマ買い出し紀行』(14・最終巻)


ヨコハマ買い出し紀行 (14) (アフタヌーンKC (1176))


■「始まり」あれば「終わり」あり
ということで、12年間にわたった連載が140話で終了。
物語の始めは幼かった2人の子供は成長し、老人達はさらに年老いていく。
ああ、本当に自分たちと同じような時間が流れているような気がしていた。


■ 時は繰り返し、続いていく
だが、最終巻でそれまで同じビートを刻んでいた時間が一気に飛ぶ。
おじさんはスタンドを閉鎖、気が付くと2人の子供には子供がいた。
大きな変化に感じない、アルファさんに常に同じ時が流れているからか。


前のエピソードでカフェアルファを訪れた客が、10年ぶりに来た。
10年前と変わらず、やはりアルファさんは客の前に座って話をした。
最終話、タイトルは一番最初の話と同じ「ヨコハマ買い出し紀行」だった。
同じようにアルファさんが豆を買いに行く、でも戻った店にココネがいた。


時の流れは繰り返し、その形を少しずつ変わっていくというのを感じた。
私には、この「夕凪の時代」はまだまだ続いてると思わずにはいられない。
芦奈野先生、12年間の連載、お疲れ様でした。