(SKYシリーズということで、ふろん太ふわふわも出張)
昨日は、ShonanBMWスタジアムで湘南さんとの神奈川ダービーを観戦。
(良い緊張感が伝わってくる試合前のアップを終えた川崎の選手たち)
近年の湘南さんとの試合は、多摩川クラシコ同様、試合までの両クラブの順位・結果は関係が無くなるほど、激しい試合になることが多いと思います。また、風間監督が就任して以来、フロンターレは湘南さんのホームで勝ち点3を奪えていないだけに、今年のチームにとっても乗り越えるべき試練であると位置づけていました。
試合は、車屋選手の初ゴールを含む3得点を奪ってリードを広げた川崎ですが、終盤は湘南さんの猛攻を受けて1点差にまで迫られ、何とか逃げ切ることが出来ました。非常に厳しい試合を通じて感じたことは、以下の2点です。
1.拗れた前半、仕留められなかった後半
(試合前の円陣。この後、湘南イレブンはダッシュで配置につく)
後述しますが、この日のMOMは車屋選手。プレイ内容も大変素晴らしかったのですが、試合の主導権が湘南さんに傾きかけていた時間帯のゴールは非常に価値あるものだったと思います。序盤は川崎がボールを動かして主導権を握る時間帯を作ることはできますが、湘南さんのプレスに押し込まれて相手に勢いを与えてしまう時間ができてしまう。
(1stステージも先制→逆転→同点と激しい試合展開だった)
近年の湘南戦の傾向がそうであるように、この試合でも20分を過ぎたあたりから湘南さんのプレスがハマりだして決定機を作られる場面が増えてきました。この流れを止めなければ、相手に先制点を許してしまう、そうした危機感がある中での先制点でしたので、試合の流れをグッと引き寄せるゴールだったと思います。
惜しいシーンを決めきれずに「拗れた」展開の中で先制して救われた前半に対して、後半は追加点・ダメ押し点を奪った直後の失点を契機に湘南さんの勢いを再加速させてしまいました。3点差にリードを広げたものの、残り30分近くある中でのゲームコントロールが重要だと思っていただけに非常に痛い失点。ただし、失点後も川崎がリードを再度広げられる機会もありましたので、仕留めきれず、逆に攻勢の機会を与えてしまいましたのは本当にもったいなかったと思います。
最後の1分1秒まで止まらない、何よりも諦めない湘南さんの掲げる「ノンストップフットボール」の高濃度な攻撃をモロに受ける展開となったのは、本当に辛かったです。耐え切れたとはいえ、正直、最後は運も味方した部分があったと思いますので、同じような形での逃げ切りは2度無いと思っております。夏場の試合は続くだけに、こうした試合運びについては、課題としてしっかり受け止めていただきたいところです。
2.車屋モーターショー、湘南で開催
【ゴール動画】相手DFを強引に抜き去った車屋 紳太郎(川崎F)が、そのままシュートを放って先制点を決める! 明治安田J1のゴール動画を公開中!▼ https://t.co/8bhI5dfTGw #Jリーグhttps://t.co/XnjDCRsGGg
— Jリーグ (@J_League) 2016年7月30日
車屋選手のゴールは一瞬、何が起こっていたのかわかりませんでした。まるで、変わり身の術のような素早さの裏街道。以前、ナビスコ杯の試合において、レナトが同じような動き方で相手からゴールを奪っていたことを試合後に思い出しましたが、ベストゴールにノミネートされても良いくらい、素晴らしいゴールだと思います。
元々、大学時代はボランチやCBを務めていた車屋選手ですが、川崎加入後はサイドの選手として日々進化を遂げております。元来の彼の持ち味は思い切りの良い攻撃参加ではありましたが、ゴールに絡む大きな仕事が増えてきたこともあり、セカンドステージに入って攻撃性が目立つにようになってきました。もちろん、守備についても粘り強い対人対応、ファウルにならないボール奪取やカットの場面など、助けられた場面は多かったです。
(試合後、ピースサインをするモーターショー主催者)
まだまだ成長する伸びしろを感じるだけに、車屋選手のモーターショーに期待したいところです。
(反省点は水に流してはいけないが、興奮は落ち着けたい。ワニナレイルカ)
アウェイでは相性が良くなかった湘南さんに勝ったことは非常に大きいと思います。とはいえ、上手くいかなかったことも多かった試合です。
(花火を見るならスタジアム)
厳しい夏場の試合はこれからですし、結果を残し続けるためにも、課題をしっかり取り組んでいただきたいです。引き続き、一歩ずつ進んでいきましょう。。