ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:明治安田生命J1リーグ・北海道コンサドーレ札幌-川崎フロンターレ

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日曜日は、札幌ドームで北海道コンサドーレ札幌戦を観戦。

ACLの広州戦の激闘を経て北の大地に乗り込んだ川崎でしたが、試合は1-1の引き分け。

◯ 目を揃える作業が続く攻撃陣

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川崎は、公式戦3試合連続引き分け。もちろん、対戦相手・試合内容ともに異なりますが、「決定機を多く作れていない」点は共通していると思います。

ただし、試合を見ていると守備的な戦い方を遂行するあまり、チームの重心が低くなり、攻撃の持ち上がりが重いというわけではなく、攻撃時のアプローチに改善の余地があるのではないかと。

私見ですが、この点はピッチ上の各選手における「目が揃っていない」が影響していると思います。例えば、ハイネル選手や長谷川選手の先発起用が続き、非常に良いプレーも見せておりますが、密集地帯でのプレー判断、憲剛さんや悠がボールを持っている時の動き方を見ると、まだ物足りない部分があるかなと感じます。また、悠様や憲剛さんを含めて、攻撃時に意識のズレ、同じイメージを描けていないと感じる部分は最近の試合では幾つかあります。

やはり、相手陣内のブロックを崩すためには、現在よりも攻撃のテンポを上げる必要があると考えておりますし、現時点の仕上がりでは甲府さんや札幌さんのような守備アプローチの相手に守りきられてしまうと思います。

他の新加入選手にも言えることですが、個人戦術となり得る、個々のプレースタイルの相互理解を深めるとともに、もう一段階「上から目線」でプレーできるように視野や頭の回転を高められるかが鍵になってくると思います。

攻撃面の整備・構築は、鬼木さんはもちろん、他のクラブの新人監督さんを見ても1つの壁なのだと感じておりますが、乗り越えて欲しいところです。

◯ 守備陣に対する手応えと期待

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また、ここ数試合、守備陣の奮闘が光るところですが、甲府戦にしても今節にしても「これしかない」という形でゴールを奪われてしまうのは残念なところ。

贅沢を言えば、もうひと踏ん張りができれば、無失点に抑え込めそうなほど、守備の安定感は出てきたと思います。武岡選手、エドゥアルド選手も戻ってきたことで徐々に厚みが出てくると思いますので、この点も今後に期待したいところです。

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難しい試合が続きますが、成長の歩みを止まっているわけではなく、チームの成長痛のようなモノだと考えております。踏ん張りどころですが、応援する側も引き続き、頑張っていきたいところです。

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観戦記:ACL・川崎フロンターレ- 広州恒大

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水曜日は、等々力にて広州恒大との試合を観戦。

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3試合連続ドローで折り返したグループステージ後半戦。中3日の連戦に加えて、怪我人の影響による苦しい運用が続く川崎ですが、生き残りには勝利が必要なところ。

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試合は、憲剛さんとノボリを投入した後半に攻勢を仕掛けたもののスコアレスドロー

 

◯ 鬼木監督の「度胸」と「課題」

観戦しながら「プラン通り」というフレーズが何度か思い浮かびました。

スコアレスで迎えた後半頭からベンチスタートの憲剛さん、さらに早い時間帯のノボリも投入し、相手陣内に押し込む流れを作ることで前半はなかなか見れなかった決定機を作りました。

結果としては、得点を奪って勝利とはいきませんでしたが、試合全般の流れは鬼木監督が想定した展開で進められていたと強く感じました。

前半は相手の攻勢を凌ぎ、後半に相手の運動量が落ちてきたところで攻撃のテンポを上げて勝負をかける。この点は、試合後の会見コメントで監督自身からも語られていましたが、憲剛さんとノボリを投入するタイミングもプランに織り込んで試合に臨んだと思います。

広州恒大スコラーリ監督は前日会見で「勝利へのプラン」があると述べておりましたが、鬼木監督も準備期間が限られた中で用意をしてい。そして、前半で試合を決められるリスクもあるプランを決断して遂行した鬼木さんの度胸を垣間見た気がします。

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一方、攻撃面の物足りなさ、得点を奪えていない部分については継続的な課題であると考えられます。

エウソンや大島君の離脱の影響は計り知れず、家長選手や阿部選手といった新戦力も不在。正直、試合単位で組合せを模索する状態が続いております。その中でもハイネル選手や長谷川選手を先発起用するなど積み上げは進めておりますので今は辛抱の時と考えたいと思います。

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以上です。新人監督ながら、歴戦の名将とビッグクラブを相手にプランを遂行する鬼木監督の采配には唸らされました。コーチとしての経験に長けた方でも監督しての手腕は未知数ではありますが、現在までの鬼木監督の戦い方に個人的に手応えを感じております。

正直、必要以上に試練ばかりといった印象はありますが、闘魂込めて頑張っていただきたいところですし、応援できればと思います。

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・ ベガルタ仙台 - 川崎フロンターレ

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昨日は、ユアテックスタジアム仙台ベガルタ仙台戦を観戦。

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試合は、長谷川選手と森谷選手のゴールで川崎が勝利。試合を通じて感じたことは以下の点です。

1 .「ドラゴンロケット」長谷川竜也


怪我人続出のため、リーグ戦の再開初戦にも関わらず総力戦を強いられることになった川崎ですが、今季初先発の長谷川が先制点を挙げる見事な活躍を見せてくれました。
偶然にも、順天堂大の在籍時からプレーを見る機会があった長谷川選手ですが、彼の武器はドリブルを駆使した縦の推進力とシュート精度の2つだと思います。
ボランチの一角としてプレーした時期であっても、低い位置で受けたボールを自ら運んでゴールを決めるようなプレーを見たこともあり、どの位置からでも必ずゴール前で勝負する姿を必ず見せてくれた選手でした。
昨季においても、その攻撃スキルの片鱗を見せていただけに、度重なる離脱に胸を痛めていましたが、この日は復活の狼煙を挙げる活躍であったと思います。特にラインを上げてコンパクトな陣形を維持したいと考える今季の仙台さんとしては、長谷川選手は嫌な存在だったと思います。
また、先月の試合を見る中で悠様がポストプレー等で起点となった時に周囲に反応できる選手がいないことを課題としね感じていただけに、ペナルティエリアに入り込むタイミング、そしてゴール前の仕事ぶりを見ると、チームの今後に繋がる価値のあるゴールだったと思います。

2. 頭の体力勝負
今季の仙台さんは、今季のプレミアリーグを席巻するコンテ監督率いるチェルシーを参考にして構築した3-4-3の布陣で臨んでおります。
渡邉監督は、過去に述べていた「堅守賢攻」に代表されるように、ベースを大事にしながら攻撃における変化を付ける点に模索し続けていたと思います。その意味では、攻守のハードワークで堅守と多様な攻撃を作り出す今季のチェルシーに目を向けたのは「なるほど」と感じました。
実際に対戦してみて感じたことは、守備時は両WBが落ちると5バックに近い運用ができる点、攻撃時は横幅を使っている点が印象に残りました。それだけに、ディフェンスをこじ開けた悠様の突破は素晴らしかったと思います。
一方、ポゼッション時のビルドアップ、あるいはボールを繋ぐ時の判断スピードや所謂「3人目の動き」といった点は取組中といったところで、現時点の判断の遅れであったり、ミスを突いて決定機を防ぐことが出来たかなと思います。
頭の体力も大きく消耗するサッカーであることはたしかだと思います。この点は川崎にも似た部分がありますが、風間監督時代から継続して取組んできた分、粘り勝ちできたかなと感じました。ただし、元々遂行できる人材も抱えてるだけに、連携等を重ねた、次回対戦時はより厳しい試合になると感じましたので、今後も継続してチェックできればと考えております。

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以上です。怪我人を抱え、苦しい試合となりましたが、出場機会を得た選手の活躍で乗り切ることが出来たことは自信にもなると思います。

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もちろん、来るべき上位チームとの対戦においては、ベストメンバーで臨みたいところではありますが、チーム力を底上げも大事だと思います。出場機会が無かった選手たちとしては、この状況でアピールを出来るのか? 競争の激化にも期待したいところです。

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・FC東京-川崎フロンターレ

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昨日は、味の素スタジアムにて多摩川クラシコを観戦。

今回は、FC東京に移籍した嘉人さんを前面に押し出したプロモーションを展開する等、例年にも増して注目度の高い試合になりました。

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試合は、3-0でFC東京の勝利。試合を通じて感じたことは以下の点です。

 

1.“第1中継点”で感じた「手応え」と「課題」

鬼木新監督を率いる鬼木フロンターレは、中断までの4戦を終えて2勝1敗1分(勝ち点7)を獲得。2試合の海外アウェーを含むACLでの試合を並行して戦う中で、新たな要素を植え付けられたチームは試行錯誤を続けてきました。

今節の敗戦は非常に悔しいものではありますが、4試合を終えた結果・内容に関してはポジティブに捉えています。というのも、ブログの感想を通じて、繰り返して述べておりますが、鬼木監督の色というのが試合を重ねるごとに出てきており、手応えを感じているからです。

就任後から強調されてきた「ボールを奪う」アプローチは、前節・柏戦の阿部選手を1トップに据えた配置も功を奏し、試合を重ねるごとにハマってきました。昨日の試合でも、パスカット等の奪取からの速攻を仕掛けたこと、(ボールを奪えなくても)相手自陣にボールを下げる場面を度々作れたことから、相手が嫌がるプレーができるようになってきたと思います。また、従前より積み上げてきた技術を駆使する部分は、14日の広州恒大戦での奮闘を経て、自信を持って繋ぐことができたと思います。開幕当初は散見されたトラップミス等が目に見えて減少し、相手のプレスをいなしながら「出して、動く」を繰り返し、前に運ぶ場面を何度も作れていたと思います。当初より、鬼木監督は取捨選択ではなく両立を目指していただけに、新規・既存のディティールアップが進んでいることは良い歩みを進めていると思います。

 

一方、今節の敗戦を踏まえ、今そこにある課題も強く実感しました。特に、想像以上にチーム全体の運動量等を摩耗することが大きいことを痛感しました。相手からボールを奪っていくためには、前線から連動したプレスをかける必要があり、攻守にわたる献身的な走力、集中力が求められると思います。

文字通りの体力はもちろん、川崎らしい表現でいえば「頭の体力」を含めて疲弊度が大きいことは、今節の後半のプレーを見ても感じ取れました。それだけに、90分を通じたマネジメントはもちろん、落ち着いた試合運びをするためも優位に試合を進めることが大切であると一層感じました。

また、攻撃については、上記のとおり、アタッキングサードまでの運び方は改善が見られ、流動性のある動きが見られたと思いますが、肝心の決定機を作り出す部分、崩しの部分に関しては、工夫が必要ではないかと。FC東京のゴールを守るGK・林選手は、安定したセービングはもちろん、長身による高さの部分も大きな武器であると思います。相手の意表を突く攻撃はもちろん、人垣をかき分けて崩しきるためのアイディアを出していかねば、ネットを揺らすことはできません。タラレバとして取り上げるのであれば、序盤のセットプレーくらいだったと思いますので、この日の無得点は現在の川崎の攻撃力を示すものであると強く感じました。

2.ヤンフロに期待される黒パンツからの卒業

上記に関連した事項として、悠様が前線で封じ込まれた時の対応が急務であると感じました。前線でフィニッシュにまで持ち込める動き出し等が出来るのが現時点では悠様ぐらいであり、彼がチャンスメイクをした場合、あるいは相手の厳しいマークを受けた場合の打開策が見つけられていません。従来であれば、独特のリズムで飛び出し、驚異的なシュート精度で得点を奪ってきたエウシーニョ選手という個人戦術兵器を有しておりましたが、当面は現在のメンバーで戦わねばなりません。

例えば、ハイネル選手はリズム・視野の広さは良いのですが、精度や守備の部分は不安定なところ。一方、2年目の長谷川選手、3年目で13番を継承した三好選手といったヤングフロンターレの攻撃陣も限られた試合時間の中で結果が求められるところですが、結果次第ではレギュラー奪取の可能性もあります。若手の枠組みを突き破り、主力の座を虎視眈々と狙う活躍に期待したいところです。

 

以上です。土台となる基礎工事の部分では予想以上の仕上がりが見せた鬼木フロンターレではありますが、タレントが揃うチームに対しては力負けしてしまったことを踏まえると、さらなる成長が求められると思います。再開後の4月からの攻勢に向けて、応援を頑張っていきたいところです。

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観戦記:Bリーグ・川崎ブレイブサンダース - シーホース三河

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昨日は、とどろきアリーナ川崎ブレイブサンダースのホームゲームを観戦。

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昨年より実施してきたオーバーカンファレンスの交流戦も今節で終了。

終盤戦に向けた1つの区切りとなる相手は西地区で首位を走るシーホース三河さん。ラストを飾るには申し分のない「ラスボス登場」といったところでしょうか。

 

〇 川翔海馬閃

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試合は、序盤こそ拮抗した展開となりましたが、Bリーグトップのスリーポイント成功率を誇る三河さんがアウトサイドから得点を中心にリードを奪い、オンザコートのギャップ(川崎:1、三河:2)が生じた第2Qに至っては攻守に圧倒し、前半だけで18点差にまで広げられてしまいました。

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(攻守において抜群の存在感を示した三河比江島慎選手)

後半に巻き返しを図りたい川崎でしたが、三河さんの攻撃を最後まで止めることができませんでした。

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(攻撃において素晴らしいプレーを連発した桜木ジェイアール選手)

アウトサイドからのシュート精度も落ちることなく、インサイドでも多彩な攻撃パターンで切り崩されてしまい、終わってみれば27点差の完敗に終わりました。

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川崎の攻撃の大きな武器となるのが、得点王・ファジーカス選手を生かしたインサイドの攻撃であると考えておりますが、三河さんはこの点を的確に対処していたと思います。三河さんは、川崎自陣のビルドアップ時、あるいはリバウンド後の反転攻勢時、常にボール保持者に対して1人がプレッシャーをかけて、川崎の攻め上がりを遅らせるとともに、自陣での守備の整え、ジワジワと相手にプレッシャーをかけながら外に押し出すような守備を展開しておりました。

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(この日は得点を伸ばせなかったファジーカス選手)

以上の形としての基本対応に加えて、ファジーカス選手に対しては、アイザック・バッツ選手やギャビン・エドワーズ選手といったビッグマンが体を張った守備を徹底し、仕事をさせませんでした。今日のファジーカス選手は、相手の守備を明らかに嫌がっておりましたし、この日の得点数を見ても「抑え込まれた」という印象を強く受ける内容でした。

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川崎とすれば、得意の形が完全に封じ込まれただけに、攻撃アプローチの変化を与えたかったところ。その意味では、第4Qに見せた辻選手を中心とする攻撃の仕掛けは良かったと思います。まずは、GAME2の取組に期待したいところです。

〇「KAWASAKI HEART」をBEATできるか?

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この日の試合は「とどろきをRED HOTに」を合言葉にした積極的なプロモーションを実施し、横浜戦・A東京戦に匹敵する3000人近い動員を集めることができました。

また、先月末に決定したステイトメントコピー「KAWASAKI HEART」のビッグバナー、コートサイドも赤仕様にするなど、ハード面でも一段階引き上げてきた印象。今回の動員作戦を単発的なモノに終わらせず、今後の試合に繋げていくための推進力にもなればと思います。

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(応援リーダー・上々軍団さんの就任は非常に大きいと感じている)

クラブの中心部に「KAWASAKI HEART」を埋め込んだことで、次に求められるのは心臓に血液を送り込むこと、そして鼓動を起こしていくことだと思います。白熱した試合を展開する選手たちはもちろん、観戦者を含めた会場全体で盛り上がる雰囲気を作り出し、その熱を地域に波及させていくことが大事ではないかと。

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その意味では、この日の敗戦は大きな試練となりましたが、こうした時こそ「上を向いて歩こう」と思えるのかどうかだと思います。ここまでの成績面においては良い結果を残しているだけに、興行面でも上位を狙っていきたいところですし、当事者意識を持ちながら色々と考えていければと思います。

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以上です。初代王者を目指す川崎にとって、大きな壁があることを実感する試合でした。そういう意味でも、明日はもちろん今後も激闘を繰り広げる可能性があることを含めて、「強い」と感じた相手だからこそ「楽しみ」と感じました。まずは本日の試合での巻き返しを期待したいところ。GO! GO! サンダース‼

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観戦記:Bリーグ・川崎ブレイブサンダース - 京都ハンナリーズ

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昨日は、とどろきアリーナ川崎ブレイブサンダースのホームゲームを観戦。

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横須賀、平塚を舞台に激闘を繰り返してきたサンダースにとっては、今節は久々の等々力での試合となりました。

 

1.攻撃力のぶつかり合い

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地区を超えた交流戦も終盤戦を迎えた今節の相手は、交流戦においては各地区の上位チームを破る実績を持つ京都ハンナリーズ

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試合は、ハイペースに得点を積み上げる展開となりました。

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前半は、1Qにファジーカス選手、篠山選手等の得点で川崎がリードを広げたものの、2Qは京都さんに押し込まれて一時的に逆転を許すなど、前半残り2分までは両チームの「つばぜり合い」が続きました。

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どちらに転んでもおかしくはない試合展開の中で川崎に流れを引き寄せたのは、大黒柱・ファジーカス選手でした。インサイドを固める京都さんの守備を、文字通り「こじ開ける」難しい体勢からのシュート等で得点を重ね、前半終了にはブザービータースリーポイントを決めたことでリードを10点に広げられたのも大きかったです。

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後半は、川崎が突き放しながらも、京都の攻撃を止めきれずに追い上げを受ける展開。

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特に、3人の外国籍選手を中心とするインサイドからの得点を簡単に許すなど、点差はあったものの最後までケアできなかった印象。

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その意味では、2本のスリーポイントを含む12得点を奪う活躍(全体では18得点)を見せた藤井選手をはじめ、この日の川崎のシュート精度の高さで得点を積み上げることができたのが大きかったと思います。

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最終的には100点ゲームを達成し、激戦を経て連勝を伸ばすことができました。

2.地域への「深化」を目指す「KAWASAKI HEART」

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先月末、川崎ブレイブサンダースでは「KAWASAKI HEART」というステートメントコピーを発表しました。

当初より目標として掲げていた「Bリーグ初代王者に」をサブに置き、川崎市民と一体となったクラブを目指すビジョンを強く推し進める決意が込められたコピーは、昨日の試合でも前面に押し出されていました。

おそらくシーズンを重ねても継続して利用されるコピーだと思いますし、バスケットを通じて地域に貢献を果たし、地域に強く愛される存在になることを目指す強い思いを感じる、素晴らしい取組だと思います。クラブの強い思いを受け取り、川崎に暮らすスポーツファンとして応援していきたいと思います。

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交流戦のラストを飾る次節は、西地区首位を走る三河との試合。激戦必至のカードではありますが、熱きハートを胸にサンダースの頂点を目指す戦いをサポートできればと思います。

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ ‐ 柏レイソル

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昨日は、等々力陸上競技場にて柏レイソル戦を観戦。

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前節・鳥栖戦は引き分けに終わり、本拠地・等々力では未勝利が続くフロンターレ。さらに、アジア最終予選に伴う中断前の3連戦の初戦でもありますので幸先の良いスタートを切りたいところ。

試合は、前半に2得点を奪った川崎が勝利。試合を通じて感じたことは以下の通りです。

 

1.鬼木ストロングスタイルは「負けない」サッカー

柏戦といえば、昨季の等々力で喫した大敗が記憶に新しいところ。ディエゴ・オリベイラ選手、クリスティアーノ選手、伊東純也選手といった、野球で言えば「一発がある」個の高い選手に対して、どのように対峙するのかが鍵であると考えておりました。

試合を振り返ると、上記の3選手・武富選手で形成する前線に対して、守備陣が粘り強く対応できていたと思います。特に、爆発的なスピードを持つ伊東選手と車屋選手・登里選手の左サイドの攻防は見応えのある内容でした。

また、サイドの局面に限らず、試合全般を通じて球際の強さや、選手間の正確なボール交換を通じてボールを保持し、動かすことができたと思います。柏さんの攻撃陣であれば一気にゴールまで持ちこめる縦の推進力があるだけに、各選手の高い集中力を見せてくれたと思いますし、観戦する側にも緊張感が伝わってくる試合展開でした(それだけにアディショナルタイムに発生した危ない場面は冷や汗もの)。

筆者は、今季の感想を通じて繰り返し述べているところですが、鬼木監督は様々な局面において「負けない」部分を強調していると思います。ピッチ上に起こりうる状況から自分たちが有利に働くような布陣を試みたり、局面での攻防を踏まえ、危機の芽を摘み取ろうとするために手を打つ姿勢は一貫していると思います。

飛躍した解釈かもしれませんが、球際の強さに代表されるように、守備面で粘り強い対応を求め続けていることも「負けない」部分の方向付けではないかと思います。従来のフロンターレにおいて、こうした戦い方は意識が高まった時期のみで長続きはしてきませんでしたが、鬼木監督は本気でスタイルの中に注入しようとしているのではないかと考えております。燃える闘魂ならぬ、負けぬ川崎への進化に期待したいところです。

2.攻守に機能した「シン・エイトマン」阿部選手

この日の試合では、阿部選手を1トップに置く布陣で試合に臨みました。阿部選手自身、大学時代以来のポジション(フロンターレでは耳慣れた運用)ということでしたが、攻守において良い部分を引き出せたと思います。

攻撃においては、鬼木監督が強調していた「前に行く」部分の意識付を率先して果たしていたと思いますし、真ん中でのプレーが増えたことで孤立する回数が減り、流れの中でボールに触れる回数も増えたのではないかと。

また、阿部選手を真ん中に置いたことで、悠様が右に入ることで、得意とする右から中央に入る動きを活かせる場面が増えてくると思いますので、個人的には継続して見たいと思いました。試合を重ねることで徐々にリズムに対する順応してきたこともありますが、攻撃の中で持ち味を発揮してきたことは今後に手応えを感じる内容であったと思います。

一方、守備に関しては、当初より武器とする運動量や粘り強い守備対応が光っていた阿部選手でしたが、最前線に入ったことでファーストディフェンダーとして先陣を切ることで、2列目に入る憲剛さんたちとのプレスの連動性を生むことができました。

特に、試合を大きく動かした2点目の場面は阿部選手の「しつこい」守備から生まれたもので、この位置での起用が最大限に活かされたかたちではないかと。

本人も含めて、まだまだ課題は多いと感じていると思いますが、徐々に等々力においても光を放ってきたと思います。ピッチで躍動する8番といえば小宮山選手(現・横浜FC)の存在のイメージが非常に強かったのですが、フロンターレの「シン・エイトマン」阿部選手の疾走を待ち望んでおります。

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(等々力では久々のワニナレイルカ)

以上です。連戦の初戦であったことはもちろん、ホームで勝てない状態が続くことは様々な意味でプレッシャーになると感じておりましたので大きな勝利だと思います。柏さん相手になると得点の奪い合いになる傾向であることを各所で煽られておりましたが、真逆の粘り強い戦い方で勝ちきれたことに安堵しております。厳しい試合は続きますが、今日のような戦い方を継続していければと考えております。

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