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ボンクラライフ

【観戦記】明治安田生命J1リーグ:川崎フロンターレ-FC東京(闘魂伝承)

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10月2日、等々力陸上競技場でFC東京さんとの多摩川クラシコを観戦。

試合は、ダミアン選手のゴールを死守した川崎が勝利。観戦を通じて印象に残った点は以下の通りです。

〇 鬼木フロンターレが体現した「ストロングスタイル」

ACL終了後の5連戦を振り返れば、連覇を目指す川崎にとっては「試練の5番勝負」だったと思う。楽な試合は1試合も無く、紙一重の勝利だった。

川崎を率いる鬼木監督も重要性を説いてきた5連戦、その最後の試合となったFC東京戦はフロンターレの闘魂がピッチ上に体現された試合であった。

運動量と球際の強さによる強度を押し出すサッカーを志向する両チームだけに、試合間隔に伴うコンディション差は影響が非常に大きいと感じていた。コンディションを考慮した戦略を練ることも考えられたはずだが、鬼木監督は真っ向勝負することを選んだ。

90分を振り返れば、FC東京さんのスプリント、球際の強さは試合終了まで衰えることは無かった。だからこそ、受け身に回ってしまえば、圧力の前に潰されていたか可能性は高い。激しいアタックを受けてダウンを何度奪われたとしても、立ち上がり、ファイティングポーズを取り続けることを選択したことが勝利を引き寄せたと思う。

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もちろん、自分自身も「戦う気持ち」だけで試合を勝てるほど、プロの世界は甘くないことは理解している。気持ちが空回りして暗転することだってある(沢山見てきた)。しかし、勝負の際の中でメンタリティは非常に重要となる。

川崎でタイトルを経験してきた選手だけではなく、若手選手たちを含めて、多くの選手たちが重要な場面でタフさを発揮できたことは今季の成長と言えるだろう。鍛え抜かれた技術、前面に押し出された情念が融合された鬼木フロンターレストロングスタイルが長方形のジャングルに体現された試合だった。

車屋先生が教えてくれた「無限」の成長

筆者が、車屋選手のCBに大きな可能性を感じたのは、昨季優勝を決めたガンバ大阪戦だった。谷口選手の出場停止を受けて先発出場した車屋選手は、前線のターゲットとなっていたパトリック選手を完封し、安定感を見せていた。結局、同試合の負傷が響き、昨季中に継続してプレーする機会は無かったが「来季もCBで見たい」と思ったのは素直な気持ちだ。

車屋選手は、プロ入り後にCBで本格的に勝負したのは今季が初めてだが、持ち味に加えて進化の過程を感じさせるプレーを披露している。この日の試合でも、ビルドアップ、前線への配球を無難にこなし、ここぞというときの持ち出しもできるのは頼もしい。守備でも対人の強さ、スピードを生かしたカバーリングが頼もしく、23分に見せたアダイウトン選手の突破を跳ね返した場面は試合展開において非常に大きかった。

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加入時から左SBの不動のレギュラーであった車屋選手が、CBとして進化した姿を見せていることは成長に限界が無いことを改めて知らしめてくれる。選手を応援する我々が、そうした進化・成長を信じてあげないといけない。

鹿島戦の宮城選手もそうだし、湘南戦の知念選手もそうだろう。ピッチで戦う選手を信じて応援することの大切さを、車屋先生は教えてくれたと思う。中断後のCBのポジション争いに注目したいところだ。

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苦闘の夏場で失ったものは少なくなかったが、この経験がチームを強くしてくれた。サポーターとして、このメンバーでリーグ連覇したいという気持ちを一層強くなる熱い戦いだった。連覇するぞ!!

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