ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:FUJI XEROX SUPER CUP 2016

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昨日は、日産スタジアムFUJI XEROX SUPER CUP 2016(フジゼロックススーパーカップ)を観戦。開幕前のスーパーカップという開幕前のお祭り的要素が強化されている分、同大会には全く縁のないクラブのサポーターながら、気が付けば5年連続で参加しています。ただし、今年は、来週の開幕戦で対戦するサンフレッチェ広島が登場することもあり、敵情視察モードで試合を見ておりました。試合を見ていて気が付いた点は以下の通りです。

1.森保体制を象徴する迅速な築城術

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ペドロヴィッチ前監督から森保監督にバトンが渡って4季目となる広島ですが、森保監督のカラーを象徴するのが素早い守備ブロックの形成です。川崎がミシャ時代の広島に圧倒的な勝利を誇っていた理由は、ポゼッションの綻びを突いてカウンターアタックで仕留める、という構図が変わらなかったからだと思います。そして、森保監督が守備のアプローチが変化させ、一方で風間監督が就任した川崎が攻撃のアプローチを変化されたことで、構図が一変しました。状況によっては、以前とは真逆の構図で、川崎がパスワークの綻びを突かれて失点することも増えてしまいました。

そんな、広島の強みとも言える、堅い守備ブロックをこの日でも垣間見ることができました。スコアレスの状況でも、相手が攻めてくるときは5-4-1の体制を素早く形成し、人垣をもって相手の攻撃を防ぐ。プレシーズンとはいえ、攻撃力ではJ屈指の力を誇るガンバのアタッカー陣をもってしても、この状態を崩すために試行錯誤を繰り返してきました。

もちろんですが、川崎もこの型から得点を奪えるかといえば、相当難しいと思います。城が築き上げる前に攻め落とすか、それとも城を崩し切るのか、来週の対戦に向けた、1つの視点として注目していきたいと思います。

2.1人リズチェン野郎・ウタカ

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この日の試合で一番のインパクトを残したのは、後半途中から出場したピーター・ウタカ選手だったと思います。今季は清水からレンタルで加入したウタカ選手は、昨季の清水さんとの対戦でも相当苦しめられましたが、そのイメージが見事に再現されたプレイでした。

ウタカ選手の特徴の一つは、他の選手とは異なる、独特のリズムでプレイするところです。川崎のエウシーニョ選手も似た点があると思いますが、リズムが違うと、飛び出しやシュートを打つタイミングが掴みづらいと思います。まだ、彼の起用スタンスはわかりませんが、正直、先発ではなく、昨日のように途中で出てきても厄介な存在だと思いました。

 3.試験と模索のガンバ

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この日は敗戦を喫したガンバ大阪ですが、先日のパナソニックカップを含め、実践の中でのテストを繰り返し、本番に向けたチェックを行っている印象を受けました。昨季から前線の選手に厚みを加えたのに対して、ディフェンスでは岩下選手が離脱中です。長いシーズンを見据え、様々な組合せを試しながらベストミックスを模索してるのだと感じました。

気になりましたのは、2点リードされた後に倉田選手と長沢選手を入れて、宇佐美選手と長沢選手の2トップに移行した後に得点が生まれた点です。パトリック選手と長沢選手のトップ争い、宇佐美選手のサイドとトップの起用方法、ココはガンバサポーターさんの間でも熱い論点になりそうですね。

今日の敗戦を含め、力に繋げるだろうガンバ大阪の伸びしろと最終的な仕上がりにも今後の対戦までに注視したいところです。

以上です。流石に昨季のベストチーム同士の対戦とあって、今季に向けて色々と考えさせられる試合でした。この2チームを超えなければ、タイトルは見えてこない。覚悟を持って、開幕を迎えたいと思います。

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