ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:ラグビーワールドカップ2019(横浜編)

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9月21・22日、横浜国際総合競技場ラグビーワールドカップを観戦。

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(ミーハー度満点の筆者)

深夜に熱狂したイングランド大会から4年、待ち続けてきた「一生に一度」の体験。試合に行く前から高ぶる気持ちを抑えるようにしてスタジアムに向かいました。

〇 FESTIVAL:国際大会が醸し出す圧倒的な「フェス感」

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(試合前の広場には多くの人が集まった)

筆者はサッカーW杯のアジア最終予選ACLは海外で観戦したことがあるが、いずれも「真剣勝負」のヒリヒリした空間だった。

世界最高峰の舞台であるW杯は、如何なる空間なのだろうかと、恐る恐るスタジアムに足を踏み入れてみると笑顔と活気に溢れた明るい雰囲気に包まれていた。

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(数年分のハイネケン消費量を記録しそうだ)

競技場前の広場は、巨大なハイネケンバーのような様相を呈しており、ビールを片手に両国ファン同士が交流を深めたり、巨大モニターに映される他会場の中継試合を見て一喜一憂した。

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(花園で奮闘するナミビア代表に声が飛ぶ)

試合を見るだけではなく、試合が行われる空間、試合に至るまでの過程を最大限に楽しむ姿勢が伝わってくる。まるで、大規模な野外音楽フェスのような空気感=フェス感の溢れる雰囲気は海外の方々に囲まれてると新鮮でもあり、筆者も日々足を運ぶJリーグのスタジアムと同じ波長を感じたりもした。

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(唐揚げは「KARAAGE」だった)

ちなみに、飲食物に関してはガチガチのスポンサード関係もあるのだろうか、予想どおり種類は限られている。ただし、筆者が足を運んだ日に関しては容易に買うことはできた。

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(アンガスビーフパイ。新鮮な味だった)

ミートパイ(700円)は、なかなかお目にかかれない一品なので食す。ビールのお供には良いフェイズを重ねてくれる味の濃さと生地の食感だと思う。「おいパイ食わねえか」(水どう風)

◯ STUDIUM:生き物としてのスタジアム

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オールブラックスのハカ、対峙するスプリングボクス

横浜国際総合競技場は、Jリーグ、日本代表戦で幾度となく足を運んでいる競技場。勝手知ったる、とまでは言わないが、馴染みのある空間であるはずだが、観戦した2試合は全然違った。

もちろん、サッカー・ラグビーの競技が違うことはあるが、会場を構成する人々と選手たちが醸し出す空気が、独特の世界観を形成した。

オールブラックスニュージーランド代表が試合前に行うハカ「カパ・オ・パンゴ」はスタジアムを静寂を作り、直後に空気を変える熱狂に生み出した。鳥肌がたった。

また、アイルランドスコットランドが行われた試合では、ハーフタイムに『カントリーロード』の大合唱。日本では、この手の催しは不発に終わることが多いのだが、練習でもしたかのように歌声がスタジアムに響きわたる。試合中も自然発生で応援の歌声や声援が聞こえてくるのは楽しい。スタジアム観戦の醍醐味を感じ取れる空間だったと思う。

スタジアムは、競技者と観衆によって命を吹き込まれて生き物になることを改めて気づかされた観戦経験だった。

◯ GAME:世界最高峰の激突

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観戦した2試合は、優勝国を含む強豪揃い。ラグビー観戦者としては勉強中の筆者の目でも明らかなハイレベルな攻防に衝撃を受けた。

ジャパンのテストマッチ、スーパーラグビーの観戦経験はありながらも、プレースピードの速さを体感した。具体的には「次のプレーへの移行」が非常にスムーズだということだ。

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ラインアウトからの展開、ラインブレイクされた後の守備スライド、ターンオーバーの動き出しなど、チャンスが一転してピンチになるような場面が度々あった。それでも簡単にトライを許さない組織力と個の能力の双方を見せつけられた。

また、技術面のファンダメンタルの部分をおろそかにしていない点も共通する部分だ。ギリギリの場面でのハンドリングエラーはあるもののミスが総じて少ない。確実性を担保しながらも変化を与えるためにギリギリのプレーを選択するということだ。開幕戦の緊張感はあったとはいえ、ミスを連発した日本代表との大きな差であるといえよう。

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ジャパンの目指す8強が、相当なまでに高い壁であることを痛感する内容ではあるが、だからこそ挑戦する価値のあることだと思う。アイルランド戦をはじめとする3試合の戦いぶりを見守っていきたいところだ。

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アイルランド国旗とバグパイプ奏者のコラボ)

世界最高峰を争う戦いの舞台は日本にいながらにして世界を体感できる空間。ハイタッチや拙い英語でも交流ができる。グローバル社会と言われたり、海外旅行者も多く訪れるようになった我が国であるが、リアルな接点はまだまだ貴重な機会だと思う。

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スタジアムやファンゾーンで楕円球を中心に世界とスクラムを組む機会を作れる一生に一度の祭典を大いに楽しもう。

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