ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ-ジュビロ磐田

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9月14日、3連休の初日は等々力で磐田戦を観戦。少しずつであるが気温も日暮れも早くなってきた気もする。

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(食後のデザートにFスイーツ「磐田茶プリン」。絶品)

観戦者にとって、日々の観戦は季節の移り変わりを意識する機会でもあるだろう(プリンを食べながら)

ご家族揃って川崎を応援している17歳のシンガーソングライター・原田殊々華さんも観戦に訪れた(ダイマ)試合は、前半に得点を奪った川崎が久々の勝利。

試合を通じて感じたことは以下の通りです。

PLAYERS:「チャンスは掴め!」

本ブログで度々書いているが、「自分の好きな言葉」と聞かれると、故・ジャンボ鶴田さんの座右の銘である「人生はチャレンジだ!チャンスは掴め!」と答えている。プロスポーツの世界は、この言葉を地で行く厳しい競争と挑戦が日々繰り広げられている。

磐田戦の先発メンバーは、ルヴァン杯・名古屋戦の活躍を経て起用された選手たちが名を連ねた。2年目の脇坂選手を含めて、今回のチャンスを逃せば、残りシーズンの起用も危ぶまれてしまうという危機感もあったと思う。何故なら、ベンチには試合に出続けた選手たちが控えているからである。

日々、観戦をしていると「気持ちを見せろ」という、言葉を耳にしたり、目にしたりすると思われるが、気持ちでどうにかなるものではなく、今そこにある状況に真摯と向き合っているのかが大事なのだと思う。会社で「気持ちが見えない」という理由でマイナス査定を受けたらどうだろうか、意味不明である。(数年前の体験談)

ゴールという目に見える結果を残した脇坂選手・山村選手は、闘志を全面に押し出すタイプではないと思うが、自身の立たされる難しいシチュエーションを乗り越えて、お立ち台の上に立った。活躍を続けていられるのかどうかは自分たち次第であり、周囲との切磋琢磨でもある。「競争」関係が「協奏」を生み、チームが強くなっていく。そんなことを考えさせられる光景だった。

GAME:「間受け」と「間抜け」

前半の川崎は、序盤の被決定機を乗り越え、徐々に相手陣内に攻め込む時間帯を作る。攻撃のリズムを作ったのは下田選手、脇坂選手の2人だった。

下田選手の武器は、後方からのロングパス・サイドチェンジといった展開力であり、強く蹴れることができる。基盤にある風間監督時代、あまり使われなかったプレーということもあるが、下田選手のようなプレースタイルを得意とする選手はあまりいなかった。試合出場機会を重ねることで、自分の色をチームに染み込ませてきた印象だ。結果が出なかった8月ではあったが、下田選手のチューニングが進んだことは今に繋がっている。

また、脇坂選手は、ボランチと前線の3選手の経由地としての役割を果たした。磐田さんの横のラインの間に入ってボールを受けることでゴール前のアクセント役に回るだけでなく、自らドリブル・シュートで仕掛けることもできる。ゴールシーンは、そうした積極的な姿勢が実を結んだかたちだ。ボール再奪取から前線に巧みに運んだ同期・守田選手も素晴らしいお膳立てだった。

この他、ボールサイドに寄せてフォローに回ることでポゼッションを維持・継続に貢献したのも印象に残った。交代後との比較でもわかると思うが、大島選手が離脱中ということもあるが、ライン間・選手間の受け師としての役割を果たせる脇坂選手の存在は非常に貴重だ。シーズン当初に比べると、彼の使われ方の幅も広がってきたと思うだけに、歩みを進めてほしいところだ。

しかし、勝ち切ることに成功したものの、課題も残る内容だった。特にディフェンス面は、割り切りはあったと思うが、被決定機数の多さを含めて、もう少し試合をコントロールしたかった。印象に残ったのは、前線からのファーストプレスとラインアップの呼吸が合ってないことだ。

悠様が先陣を切るかたちで前線の選手が追い込みに入るが、中盤以下の周囲が付いてきていない。数的有利にはならないため、追い込みがハマらないケースが多々ある。そうすると、スペースに人を入れてボールを繋げられてしまう。

後半はこのケースが多かったため、磐田さんにボールを運ばれるケースが多かっただろう。単騎特攻で追い込むのであれば、途中交代で入った憲剛さんのような粘りを見せなければハマらないだろう。この辺の意思統一、あるいは整備が守備の立て直しにおいても大事ではないだろうか。

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(リーグ戦では久々に響き渡ったアバンテ)

「間受け」の攻撃を増やし「間抜け」の守備を減らすという今後の方向性を垣間見ることができた試合だった。

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以上です。勝つことの難しさを実感した夏、それを経て秋を迎える。「実りの秋」になるために、僕らは前に進まなければならない。

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