ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸 - 川崎フロンターレ

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4月28日、ヴィッセル神戸戦のために関西方面へ。何気に2年連続でGW対決。

◯ TENSION:同じようで、ちょっと違う

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叔母の家が神戸にあったことから、遠征回数は多い部類に入るノエスタですが、今回は高揚感が少し違っていました。

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昨年の対戦時はポドルスキー選手のプレーを見れたことに衝撃を受けたものですが、今年はイニエスタ選手、ダビド・ビジャ選手がピッチ上にいる。個人的にサッカーゲームを見ているような感覚です。

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そんなチームと対戦できるのだから、胸踊らずにはいられない。観戦年数を重ねると、こうした胸の高鳴り、トキメキは減ってしまうものなのですが、良い刺激をもらったと思います。

◯ TEAM:「機動力」を活かした川崎

川崎は、蔚山戦から先発メンバーを大幅変更。開幕から名を連ね続けてきた奈良選手・家長選手、初先発が予想された脇坂選手も直前の負傷でメンバー外になってしまうなど「総力戦」の様相を呈しておりました。

しかしながら、この日のメンバー構成は、普段とは違った武器を手に入れることができました。それが「機動力」です。

 

斎藤選手・長谷川選手がSHに入ったことで、普段よりも縦に早い、鋭いカウンターを仕掛けることができました。特に斎藤選手が顕著だったのですが、攻撃時ポジションレスに動き回りながら、チャンスメイクの役割を果たしてくれたのは良かったと思います。

距離の長いパスと中盤の機動力を活かした2点目は、この日のメンバー構成だからこそ作れたかたちだと思います。川崎らしいポゼッションを駆使した崩しを発揮できない状況から生まれた高速カウンターは、新たな武器にして欲しいところです。

◯ LEGACY:神戸さんに垣間見た「財産相続」と「修正」

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神戸さんは、イニエスタ・ビジャ両選手が先発復帰したものの、再登板となった吉田監督が指揮を執って時期が浅いこともあり、川崎とは違った意味で難しい舵取りだったと思います。対戦チームの観戦者からの視点では、GKからのビルドアップ等、リージョ前監督のレガシーを感じられました。終盤に川崎ゴールに迫った崩しのアプローチもまた、これまでの取組で積み上げてきたものだと思います。

おそらく、現時点で吉田監督も継承できるところは活かしたいという考えだと思われます。その上で、古橋・小川両選手のスピードある突破を加味していきたいというとこだと思います。この日はメンバー外になりましたが、ポドルスキー選手・ウェリントン選手と異なる武器を持つ前線の選手がおりますのでチームとしての攻撃方法を整理されてくると非常に怖いと思います。

 

一方、財産を守ることにより、ディフェンスの脆弱性が残ることは危惧されます。先日対戦した鳥栖さんと対戦した時もそうだったのですが、ポゼッション志向のチームは最後尾から繋げる・ボールを捌ける人材を配置します。リージョ前監督がGKに前川選手を起用していたのも、おそらくキム・スンギュ選手よりもボールを繋げたからなのだと感じました。

しかし、GK・DFの本業は相手の攻撃に対して自陣を守ることであり、それを代替してしまうことは非常に危ういと自分は考えます(川崎での経験を含めて)「ファストブレイク」を志向するFC東京さんをはじめ、カウンターを武器にするチームも少なくはないだけに、ポゼッションを駆使しながら相手の逆襲をどう跳ね返すのか?という調整も求められると思います。

グアルディオラの工夫が生んだ「偽サイドバック」を解き明かす | footballista

完全に余談ですが、リージョ前監督を師事したグアルディオラ監督もバイエルン時代以降、スペイン時代にはなかった被カウンター対策に取り組んできました。例えば、アラバロールは、日本でも話題になった「偽サイドバック」は攻撃性に注目されがちですが、実は中央を固める守備面での意味合いも強いモデルだったりします。

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以上です。難局を乗り越えて掴んだ3連勝は非常に価値が大きい思います。5月はACL、そしてリーグ戦も大事な試合が続きます。1試合を大切に応援できればと思います。

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