ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:天皇杯・川崎フロンターレ - モンテディオ山形

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10月24日、NDソフトスタジアム山形天皇杯・準々決勝を観戦。

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(平日ながら多くのサポが駆けつけた)

有給取得の平日アウェイはテンション高め(自分調べ)

試合は山形さんに3点を先行され、ソンリョンさんの退場により10人で追いかける厳しい展開。終盤は猛攻を見せたものの、あと1点が届かずに悔しい敗戦。観戦を通じて、印象に残った点は以下の通りです。

◯ 早すぎた失点、遅すぎた全開

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川崎ボールでスタートした前半、お馴染みの中盤のボール交換を見たところで違和感を覚えました。グラウンダーのボールの走りが遅いことに加え、選手間のイメージにズレが出ており、ボールが上手く繋がらなかったからです。

「予想以上に厳しい試合になりそうだ」という気持ちが芽生え始めたところで、CKから先制点を許してしまいました。メンバー変更で臨んだ山形さんを勇気付けた意味でも、フロンターレには手痛い失点となりました。

ー 山形さんの守備にハマる

前半苦戦した理由の1つは、山形さんの守備を崩せなかったことです。守備ブロックを組んで試合に臨むことは想定内でしたが、相手の守備を剥がすことができませんでした。

3バック+両ウイングを吸収した最大5人で横幅を確保しながら、縦幅はコンパクトにまとめることで人垣と走力で対応できるかたちを作りました。上述のとおり、前半のパススピードが遅かったため、なかなか山形さんの網を解きほぐすことができず、ペナルティエリアに侵入しても人数が揃った状態で待ち構えておりますので跳ね返されてしまうという状況でした。

また、逆側サイドで応援していたので正確に認知できておりませんが、前線からの飛び出しに対応するため、GK間のスペースを広く作らない「チョイ高」の位置にディフェンスラインを設定されていたのも良かったかと。

ー 後半頭の狙い、的中した危惧

2点を失ったフロンターレは、知念選手を入れて2トップ、憲剛さんをボランチに配置する変更を施して後半に臨みました。

相手の守備枚数に対抗するために2トップに組み替える対応は、前半の苦戦を踏まえると必要な変化だと思いましたが、守備で無理が効く守田選手を外したことで、山形さんが狙ってくるであろうロングカウンターを潰し切らねば危険だとも感じておりました。

そうした危惧が見事に的中したのが、山形さんの3点目の場面です。もちろん早い時間に1点を返すことは大事だと思いますが、相手に追加点を許してはいけなかった状況でもあります。1点ではなく2点というのがプレッシャーだったのかもしれませんが、試合をより難しくしてしまったと思います。

ー 猛攻で見せた意地を教訓を綴る墨に

1点を返し、反撃ムードが生まれたところで、またしてもカウンターの危機。飛び出したソンリョンさんが退場。最悪の展開です。

しかし、FKを耐え忍んだあとに知念選手のゴールが生まれたことで、フロンターレは息を吹き返します。山形さんがある程度割り切ったこともありますが、パススピードが上がり、スペースが生まれたことにより、スムーズにボールをペナルティエリアまで運び、適時回収して連続する流れを作りました。

ほぼ最後尾からボールを供給し続けた憲剛さんがリズムを刻み、途中出場の長谷川選手が知念選手をアシストするクロス、あるいは相手を引きつけて味方の動きを引き出すアクセントの役割を果たしておりました。

しかし、こうした反撃は及ばすに試合終了。ゴル裏応援の誰もが「イケるぞ」と後押ししていただけに、この勢いで追いつきたかったという気持ちが強かったです。やはり、3失点に至る要所の脆さを残り試合の糧にしなければなりません。局面のプレー強度の重要性を改めて突きつける試合になりました。

◯ 木山監督のチームと対戦できたこと

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(今年5月、味スタでヴェルディ戦を観戦)

筆者がフロンターレ以外で定期的に足を運ぶチームの1つが愛媛FCです。元々、ご当地アイドルの絡みで足を運ぶようになった松山の街が好きになり、同じ愛媛愛を色濃く表現する愛媛FCに惹かれたからです。

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(関東アウェイは鬼門が多い愛媛FC

関東圏の対戦相手は苦手チームが多く、勝ち試合を見るのにだいぶ時間がかかりました(汗)勝っても負けても、熱い気持ちと愛を叫ぶゴル裏の雰囲気は好きです。

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(15年、愛媛はハードワークと堅守を武器に快進撃)

山形を率いる木山監督は、愛媛のクラブの歴史に名を刻んだ監督です。就任年に不正会計問題が発覚し、厳しい目で見られたなかでスタートしましたが、限られた戦力を上手くやり繰りしながら戦い続け、初の昇格プレーオフに進出しました。各選手の特性を活かしつつ、戦略性に優れたチームを作る手腕は素晴らしかっただけに続きを見たかったという気持ちはあります。

「木山さんの愛媛と対戦したい!」という気持ちがあっただけに、形を変えて対戦できたことは、複雑な心境でしたが、嬉しかったです。木山監督時代に大好きだったGK・児玉選手の背中を見ながら、フロンターレのゴールを応援する日が来るとは。流石に試合後は悔しい気持ちで一杯でしたが、こうした再会を含めて来てよかったと思える試合でした。

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(試合終了後、ゴル裏に向かうイレブン)

以上です。悔しい敗戦です。力が足りなさを感じた試合です。少しでも長く、今年のチームのメンバーと戦いたかっただけに残り試合が少なくなったことが寂しいです。

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(敗戦を糧にして残り試合に全力!)

しかしながら、狙えるタイトルは残されています。そこに向けて全力で、最後の1試合まで戦い抜きたいと強く決意した山形の夜です。

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