ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:明治安田生命J1リーグ:川崎フロンターレ-北海道コンサドーレ札幌

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9月15日、等々力で札幌さんとの試合を観戦。

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(悠様が手を叩き声をかける場面が見られるなど、アップ時から気迫が伝わった川崎イレブン)

9月最初の等々力。嫌な流れを断ち切り、広島追撃の流れを掴みたいところ。

試合は、7得点を奪った川崎が勝利。観戦を通じて感じたことは以下の通りです。

〇 我慢の時間帯を耐え凌ぐ

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(プロ初ゴールでゴールラッシュのトリを飾った田中碧選手が「あんたが大賞」受賞)

クラブ最多タイ記録の7ゴールを奪った川崎。公式戦3試合ぶりの勝利はもちろん、前月はウノゼロを含めた接戦の勝利が連続していただけに、懐かしさも感じるド派手な試合となりました。

ただし、序盤のフロンターレは被決定機の連続。都倉選手を活かしたロングボールの対処に苦しみ、自陣のビルドアップを潰されて一気にシュートまで持ち込まれる場面を何度も作られてしまい、我慢の時間帯が続きました。川崎も非常にミスが多かっただけに自業自得の状況でしたが、札幌さんのシュート精度等に助けられた側面はありましたが、何とか無失点で凌げたことがゴールラッシュの引き金になりました。

〇 川崎イレブンの徹底した狙い

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(3点目の起点となったビルドアップ潰し。ボールホルダーに3人でボールを奪う)

川崎のゴールの多くは、前線からの積極的なプレスによるボール奪取を起点としています。最終ラインに猛然とプレスをかけて一気にゴールを狙うかたちは、今季何度も見られておりますが、この日も前半途中から、川崎イレブンは札幌さんの最終ラインからのビルドアップに照準を定め、プレスの強度を上げていきました。

GK・クソンユン選手のバックパス処理の不安定さを突くという側面もありますが、ミシャ式のビルドアップは最終ライン3人で対応することから、川崎の前線4人+ボランチ(北斗・大島君)が参加することで数的有利を作り、ボールを奪うかたちを作ることに成功しました。攻撃時のビルドアップにおいて、前線からのプレッシャーの回避策=逃げ道が無い点は、長年解決できていないミシャ式の構造上の脆弱性が改めて表出したかたちになったと思います。

鬼木監督がよく述べられている「良い攻撃のための守備」を90分間継続することができたことが、7得点という結果に現れたのだと考えております。

〇 季節の変わり目で感じた「衣替え」

昨夜の試合時の気温は23.5℃。記録的な猛暑もひと段落した印象で、観戦する側としても「羽織るモノ」を欲するほどの心地よい観戦環境であったと思います。そして、ピッチ上においても衣替えを予感させる試合内容になりました。夏場の試合は、どうしても体力の消費が激しく、運動量をセーブしながらの戦いが求められました。

しかしながら、昨日のようなグラウンドコンディションであれば、走ることができます。夏場の試合であれば、前半の点差を活かしてセーフティに進めることを第一にしましたが、もっとアグレッシブに展開することができます。攻守の切替、球際の強さに推進力を加えることで、相手を圧倒する得点を奪う力を高めていきたいところです。

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以上です。この日は点差はついてしまいましたが、攻撃的なサッカーを標榜する札幌さんが相手だからこそできる仕掛けの多いアグレッシブな試合だったと思います。また、点差関係なく選手たちのアップ時から、最後の挨拶まで力強いサポートを続けていた札幌サポーターさんの熱い思いは対峙する我々にも伝わってくるものがありました。

サッカーを通じて日本を知る、それが自分にとって最大のJリーグの魅力であると感じておりますし、思いを共有することができる場であると感じております。もっともっと面白いサッカーを両チームで見せていきましょう。自分もまた北海道に行きます。バモス

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