ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ-V・ファーレン長崎

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7月22日、等々力で長崎さんとゼイワン初対決。

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(長崎さんの高田明社長、ヴィヴィくんが来場。大きな注目が集まりました)

約2か月ぶりのホームゲームに加えて、年に一度の市制記念試合。活気に満ちたスタジアムの風景を目にして、改めて「Jリーグのある日常」が戻ってきたことを実感。

試合は、悠様の「二度打ち」シュートで奪ったゴールで川崎が勝利。試合を通じて感じたことは、以下の通りです。
◯ 「日本の夏」との戦い方

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この日のフロンターレは、序盤から決定機を作ることができたものの得点を奪うことが出来ず、後半は一進一退の攻防となりました。

水曜日に久々のリーグ戦を戦ってからの2試合ということで、徳重・徳永両選手を中心とする長崎さんのディフェンス陣も最後のところを詰める意識付けがなされていたのも大きいですが、決定機・フィニッシュの精度を高めていきたいところ。

また、試合後の憲剛さんのコメントにもありましたが、気温・湿度も高いコンディションの中での試合ということで、攻守に連動したサッカーを90分展開するのは非常厳しいことを強く感じさせる試合でした。

以前に比べると、フロンターレは「走れる」チームになっていると思いますし、攻守の切替が徹底されてはいますが、長い夏を戦い抜くには、上手く汗を掻く方法を身につける必要があると思います。この点では、札幌戦と併せて、リードを奪ってからの選手投入と試合の運び方は、勝ちきるためのアプローチとして非常に興味深かったです。

例えば、昨年も見せていたアプローチではありますが、この日に見せた、相手にボールを持たせ、守備の重心を下げて、自陣で待ち構えて守備をするというかたちも、勝ち切るためのアプローチとしては有効な手段と思います。

もちろん、個で打開できる戦力を有するチーム、崩すテクニックのあるチーム相手には不利に働く部分はありますが、相手の攻撃を跳ね返し、隙を見て長谷川選手・知念選手などの交代選手を駆使して単騎突破によるカウンターで狙うというのは、消耗が激しい試合終盤の戦い方としてはアリだと思います。

また、2試合連続で途中出場となった鈴木雄斗選手の投入は、中盤でのボール交換のリズムを落とさずに続けられること、そして相手のロングボールを駆使した攻撃に対抗する高さを補強する意図を併せ持つと思います。客席レベルから見ても鈴木選手のサイズ感はまさに頭抜けてるだけに、それを上手く生かした起用方法だと考えています。

◯ 進化のカギを握る大島・守田コンビ

中断期間にネットさんが移籍したことで、中断前に結成されたボランチの大島・守田コンビが本格始動となりました。

パスルートの多くに関与する驚異のタッチ数、縦に速いタッチダウンパス、簡単に奪われないキープ力と抜群の存在感を見せるネットさんの離脱は非常に大きいですが、守田選手も非常に良いプレーを見せております。

 

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中断前までの守田選手は対人守備の強さにフォーカスされることが多かったですが、直近2試合を見ると高い位置でのパス交換、スイッチとなるような縦パスの供給など、攻撃面での貢献も見せています。この点は、「目が揃っている」=他の選手たちと同じリズムでプレーできている何よりの証拠なのですが、上記のカブレラくんも指摘(汗)するとおり、球際のプレー、連携面等は向上できる部分はあります。

また、ロシア帰りの大島選手も従来のプレーに加え、縦への鋭いドリブル突破、シュートへの高い意識を垣間見れました。

中村憲剛があえて指摘。ロシアW杯で出番ゼロの大島僚太にないもの|Jリーグ他|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

この辺は、憲剛さんが大島選手に語っていた「怖い選手」になろうとする意思の表れかもしれません。以前からも、そうした部分に意識が傾いてきているとかんじておりましたが、再開後の2試合を見ると一層強く感じられました。

チームとしては、前線の選手に対するチェックが厳しくなるだけに、大島選手が得点を生み出す存在になれば心強いですし、彼自身が日本代表で活躍するためには、より強く求められる部分にもなると思います。

新たな引出しを見せる両者がもたらすケミストリーは、今後のフロンターレに何をもたらすか? まだまだ未知数の部分があります。しかしながら、彼らの存在こそ、繰り返し言及されてきた、昨年とは異なるフロンターレの進化に欠かせないカギを握っているものと考えています。今後に注目していきたいところです。

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以上です。昨季、鳥栖戦の翌日にトラスタに足を運び「今度は川崎サポとして来たいな」という思いを胸に川崎に帰りました。だからこそ、我々のホームに長崎さんと対戦できたことが嬉しかったです。

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(長崎・高田社長は試合前のイベントで愛と平和、そして地域を語る)

そして、高田社長のサッカーと地域に対する熱い思いを受け取った以上、今日の続きを見るために再訪しなければ、という気持ちを強く抱きました。高田社長の言う通り「サッカーには夢がある」、だからこそ昨年自分が抱いた真夏の夢を夢で終わらせない。

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