3月17日、名古屋港サッカー場にてJFL・FCマルヤス岡崎さんのホーム開幕戦を観戦。
自分がマルヤスさんの試合観戦をするのは2度目となります。
真夏の昼間に開催された試合で受けた強烈なインパクトを受けて、是非再訪したいと考えていたところです。
(ライン上にボールを走らせた大村知事のキックイン)
試合前には大村愛知県知事が登場。キックインセレモニー&集合写真。
余談であるが、筆者は神奈川県知事をホームゲームで見たことがない(汗)
〇 序盤戦ならではの「模索」のゲーム
(先制点はマルヤス。右突破からゴールまでの流れは素晴らしかった)
試合は、マルヤスがサイド突破から杉本選手のゴールで先制した後、武蔵野シティがFKで同点に追いつき、後半早々に逆転に成功。
(後半勝ち越しに成功した武蔵野。後半の早い時間にリードを奪ったことで試合を優位に進めた)
芝が少ないミドルサード、バウンド等のクセの強いピッチコンディションの影響からか、両チームともボールコントロールに苦戦。序盤からロングボールを選択する場面が多く、試合を通じて落下点での回収率が試合のポイントになった印象。この点では、試合を通じて武蔵野のほうが優勢だったように見えました。
また、勝ち越し後の武蔵野は、前半に見せた前線からハメるアプローチから待ち構える守備に軸足を置き、攻守の切り替えが遅くなったマルヤスの守備を突くカウンターで追加点を狙いにいき、押し込むかたちを作れていたかと。
(3人目の交代で木島選手を投入。彼のプレーを会場で見たのは町田所属時以来)
一方、マルヤスも相手のカウンターを凌ぎ、前線に厚みを持たせて同点を狙う姿勢を見せました。讃岐から加入した木島良輔選手が途中出場で前線に入ると、動き出し、駆け引きの部分でベテランならではの持ち味を見せたものの機会を多く作ることができず、同点ゴールを奪うことはできず・・・。
(試合は武蔵野が勝利。終盤に決定機を作ったマルヤスだが一歩及ばず)
しかしながら、タイプの異なる前線の攻撃陣を活かしたサッカーを展開できる、そんな可能性を感じる試合でした。
〇 「楽しい」を伝える雰囲気作り
自分が勝手に考えるJFLの魅力は、こうした競技面の生々しい攻防にフォーカスできるところだと思います。選手たちの声に耳する機会も多くなりますし、観客の声もまた応援とは違ったリアクションが伝わってきます。自分のチームだと応援をすることに集中してしまいがちなので、サッカー観戦の魅力を掘り下げようとするときに良き指針であり続けています。
(スタジアムDJ・イケザえもん氏が手がける MDP・マルヤス岡崎蹴球新聞)
それに加えて、マルヤスの試合を盛り上げる人々は「試合を楽しもう」というスタンスを前に出していきます。限られたハード面の条件を補う工夫は素晴らしいと思います。
「声のファンタジスタ」スタジアムDJのイケザえもんさんの選曲によるナンバーがスタジアムに響き渡り、若きコールリーダー・CoCoさんがリスペクトとパッションの入り混じったコールリードでスタンドに活気を与える。
筆者が楽しみにしていたマルヤスならでは雰囲気を堪能することができました。
(若きコルリダはリスペクト精神と熱きパッションでスタンドを鼓舞する)
喜怒哀楽の感情が交差するのが観戦ですが、何かしらのかたちで「楽しいもの」を残すことができれば、次に繋がることができる。活気あるスタジアム作りにおける重要な視点ではないかと。そんな大切なことを教えてくれるチームの試合に、また足を運べればと思います。